「チラではなくモロ!」次世代のフェチを提案する写真集『あしぱん。』

ahipan0620_03.jpg「パンチラ」どころではなく「モロ」! 羞恥心の極みか!?

 大好きなあのアイドルも、高嶺の花な美人OLも、当然だがみんなパンツをはいている(一部の例外を除けば)。つまり社会的には「パンツをはく」ことは当然であり、逆に「はいていない」のはお風呂に入ったりSEXしたりと、ごく私的な場合に限られる。例えば仕事中、隣のデスクに座るカワイイ後輩にノーパン疑惑が浮上したら? パブリックな場所であるにもかかわらず、その噂をきっかけに、あなたは後輩のプライベートを知っているかのような錯覚へと陥り、エロい妄想に悶々とした時間を過ごすこととなるだろう。

 そんな「はいている/いない」の狭間にこだわった写真集が『あしぱん。』(マイウェイ出版)だ。「ずりさげたおんなのこはきらいですか?」をメインテーマに、女の子がまさにパンツを脱ぐ瞬間であったり、路上でよじれを直していたりと、世の男性にとっては「おっ!」とついガン見してしまうカットが集められている。その露出度たるや、パンチラってレベルではなく完全に「モロ」。女の子たちの足首やふくらはぎには常にパンツが燦然と輝いており、ビジュアルインパクトはなかなか強烈。

ahipan0620_02.jpgそんな……手さえなければ丸見えじゃないですか!

 被写体は、学生・OL・フリーター・若妻・バーテンダーなど異なる肩書きを持つ14名の素人女性たち。各人のキャラクターを踏まえ、それぞれ思い入れのある場所で撮影を敢行したという。ロケーションは、人の行き交うスクランブル交差点や休日の職場、自宅や通学路など。等身大の彼女たちの日常と「モロ」という非日常をシンクロさせるワザは、写真を見る側の日常をも空目させてしまう妄想力をはらんでいる。

ahipan0620_01.jpgパンツに隠されていた秘部をさらす彼女の表情やいかに!?

 この写真集のもうひとつのポイントは、パンチラが偶然見えてしまった無意識の産物であるのに対し、時に天真爛漫に、時に誘うようなしぐさで、彼女たちが自らパンツをずらし撮影に挑んでいる点。写真集のコンセプト上表情までは写し込まれていないが、本作が人生初の本格的な撮影であった女の子たちがほとんどだろうから、照れや戸惑いがあったことは想像に易い。しかし彼女たちは、パンツをずりさげながらも果敢に挑発する。そのたたずまいは能動的であり、故に生々しく艶めかしい。

 新たな手法による次世代フェチのパイオニアであるとともに、素人の赤裸々さを写すドキュメンタリー的写真集ともとれる『あしぱん。』。本書で妄想力を習得したら、街へ出てカワイコちゃんを凝視してみよう。見えないハズのパンツが見えてくる……かもしれない。
(文=神聖カンジャンケジャン)

 

『あしぱん。』

 
「モロ」のインパクトは抜群!!

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