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【連載】第5回 レズビアンの若干憂鬱な日常

なぜレズビアンには淫乱というイメージが付きまとうのか? レズビアンのフィクションとノンフィクション


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※イメージ画像:『Lesbian Sex: 101 Lovemaking Positions』/Celestial Artsより

 ライターという職業柄、家にこもりがちなため知らない人と話すということが私にはほとんどない。普段はそれでも構わないが、たまに全くの他人と世間話をしてみたくなる。そういう時、私はインターネットの雑談相手募集の掲示板をチェックして、男女問わず話が合いそうな相手とスカイプで通話をするのだ。話す内容は、好きな本や音楽のことや下ネタまで多岐にわたる。

 そして通話中に、私は話の序盤でレズビアンであることをカミングアウトする。中途半端な知り合いにはできないけれども、ネットの向こうのおそらく一生会わない、二度と会話もしないかもしれない相手なら、気軽に自分のセクシャリティを打ち明けられる。

 カミングアウトした時の相手の反応は、今のところ(単純な好奇心によるものであるとしても)肯定的なことが多い。女性が通話相手の場合は、レズビアンだと自覚したきっかけを聞かれたり、恋愛遍歴や彼女とのなれそめなどを尋ねられることが多い。そのうち相手の恋人の話も出てきて、いつの間にか単なる恋愛トークになっていたりする。

 ところが男性の場合は違う。急に下ネタトークになり、そしてこう言われるのだ。

「じゃあ、もし会えたら3Pとかできるんだね!」

 そこまでストレートな言い方ばかりではないにしても、同様の意味のことは必ず言われる。

 もちろんただの雑談相手なので、会うことなどあり得ないし、向こうも冗談半分で言っているのだろうということは分かっている。しかし、不思議である。

「どうしてレズビアンだと言っているのに、男性との3Pなんて発想になるのだろう? もし、女性がゲイの男性と話したりしても、そんな考えにはならないだろうに」

 そう思った私は、通話相手にそのまま疑問をぶつけてみた。すると、

「え、だって本物の男の身体の方が、作り物のオモチャより気持ちいいんじゃない?」
「レズカップルって、たまには男とセックスするものじゃないの?」

 という答えが返ってきた。

「いや、それは多分AVの見過ぎです。レズビアンは女性同士だけで恋愛もセックスもするから、レズビアンなのです。男性がそこへ入ってきたら、ただの乱交です」

 と言ってはみたものの、果たして分かってもらえたのかどうかは定かではない。

 また、これは男女関係ないのだが、私が、「一人の女性と付き合って5年ほどたつ。おそらくこれからも付き合っていくと思う」と言うと、驚かれることが多い。

「レズビアンって、特定の相手を決めたりしないんじゃないの?」
「しょっちゅう、付き合ったり別れたりするものなんでしょう?」

 さもそれが当たり前、というふうに言われるのだ。

 確かに、女性同士には結婚という道がないので、必然的に異性愛者のカップルよりは恋愛をする相手の数が多くなるかもしれない。けれども、自分の好きな相手とずっと一緒に居たいと思うのは、異性愛者となんら変わりない。

 「3P」「特定の相手を決めない」「付き合ったり別れたりを繰り返す」というのは、もし異性愛者なら「淫乱」というレッテルを張られても仕方がないかのような行為だ。それなのになぜ、レズビアンに限っては当たり前のように認識されているのだろう?

 例えば前者の「3P」発言だが、これはAVをはじめとした創作物の中で描かれるレズビアン像によるものだと思う。AVやエロ漫画の中では、レズビアンはいとも簡単に男性とセックスをする。もし男性が現れなくても、男性器はペニスバンドへと姿を変え登場する。

 そして、後者の「特定の相手を決めない」というのは、世の中に定着している「同性愛者像」のイメージがそうだからであろう。同性愛者にとってのセックスはまるでスポーツのように気軽に行われている、というアメリカのゲイに対する偏見にも似たイメージが、そのまま日本に持ち込まれ、一般的な同性愛者像として広まったのではないだろうか。

 また、「付き合ったり別れたりを繰り返す」というイメージは、レズビアンをテーマにしたアメリカのドラマである『Lの世界』にも見ることができる。

 『Lの世界』に登場するレズビアンのひとりは、なんと自分を含めたレズビアンの女性たちの恋愛関係をチャート(相関図)にして、ホワイトボードに書き込んでいるのだ。

「あなたは過去にAと付き合っていて、私はBと付き合っていた。今はAとBが付き合っているから、私たちはAとBを介して繋がっていることになるわ」

 そんなニュアンスのセリフも登場する。異性愛者同士なら隠しておきたくなる過去の恋愛遍歴が、『Lの世界』のレズビアンにとっては、仲間との"ある種の絆"となってしまうのである。とんでもないことだ。

 いや、もしかしたら現実にそういうレズビアンもいるのかもしれないが、そんな人ばかりだと思われても困ってしまう。少なくとも、私は過去の恋愛を相関図にしたくはない。

 以上のように、世間のレズビアンのイメージは、フィクションの世界とほとんど重なっている。

 なぜなのか。それは、テレビや新聞などのマスメディアに露出するレズビアンがかなり少ないため、現実世界でのレズビアンの在り方を知る機会がないからだろう。つまり、「レズビアンの世界に関する情報はほとんどがフィクションのものであるため、一般の異性愛者から見て、フィクションとノンフィクションの区別がつきにくい」ということではないかと考えられる。

 同じ同性愛者でも、ホモセクシュアルの場合は、比較的フィクションとノンフィクションが区別されている。それは、彼らが積極的にマスメディアに出て、ある程度誇張されたものとはいえ、ホモセクシュアルの「リアル」を伝えているためだと思われる。しかし、これからはメディアの在り方も変わってくる。インターネットという、個人でいくらでも情報を発信できるメディアがある限り、レズビアンの「リアル」のイメージも、だんだんと変わってくるのではないだろうか。
(文=嶋陶子/レズビアンライターの普通な日々

嶋 陶子(しま・とうこ)
某文系大学卒業後、婦人服の販売員として働いていたが、全く向いていないことを悟って辞職。ライターの道に入る。レズビアンであり、女性パートナーと同棲中。

【レズビアンの若干憂鬱な日常バックナンバー】
第1回 レズビアンの同棲にロマンはない!?
第2回 AVから感じる違和感!? レズビアンのセックスは意外とシンプル
第3回 カミングアウトが難しい!! レズビアンは引越しがしたい!
第4回レズビアンにとっての男性とのセックス──レズビアンか、バイセクシャルか?

『Lの世界 トリロジーBOX』


みんなアナ姉妹ってこと?

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