これぞ平成版ピンキーバイオレンス!

裸で十字架背負わせたら世界一・亜紗美 VS 世界一喪服の似合う女優・三輪ひとみ 「スケ番☆ハンターズ」公開記念インタビュー


──今回、アクションシーンは特に大変だったんじゃないですか?

亜紗美 そうですね。でも実際、アクション監督の田中さんって方が自分の師匠でもあるんで、自分の実力とか分かって下さってるっていう意味ではやりやすかったですね。特にそんな難しいことも……今思い出した!!(笑)。三輪さんと一騎打ちやってて、一瞬しか映ってないんですけど、三輪さんがローで蹴って、足すくわれて背中から転ぶっていうのをやってるんです。普通そういったのはスタントマンさんがやるんですけど、あれ自分がやってるんです。スタントマンで自分の先輩の女性の方が来てたんですけども、「はい亜紗美パッド入れて。時間ないから」って。先輩がやるんじゃないの? あたし? って(笑)。

──長回しのアクションもあって、大変だったんじゃ。

亜紗美 アレですね、実際あのワンカットを8回位やってるんです。もう一回もう一回もう一回って。それでやっと「はいOK!!」って、あ~やっと終わったつったら、黒人のチャックが……彼もアクション仲間なんですけど、「モウ一回イイデスカ?」って。「ええ~(笑)、余計なこと言ってるぜこの黒人」とか思いながら(笑)。

三輪 私はそんなにアクション出来る方じゃないんで、稽古も何回かしかしてないんで……。

亜紗美 ウソです、それはウソです(笑)。

三輪 いやいや、買い被り過ぎだよ(笑)。でも、アクションシーンの撮影になると本当にイキイキされてますよね、亜紗美さん。

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──アクションも凄かったんですけど、『総括殴り込み』のOPも凄かったじゃないですか。いきなり墓場からボコンって亜紗美さんが裸で出てきて。

亜紗美 登場シーンはアレ、本当はネグリジェみたいな衣装を着るはずだったんです。で、電話で中平さんと「あれ、パンツ一枚で良くないですか?」って(笑)。あそこパンイチにしましょうよっていうことで、実現したんですよ。基本的に脱ぎたがりなんで(笑)。

三輪 女優魂ですね。

──裸で出てきて十字架背負ってっていうのはある意味王道シーンですよね。

亜紗美 だからこれは自分で言うのも何ですけど、裸で十字架背負わせたら世界一じゃないかと(笑)。

■野望の女、亜紗美

──大変といえば、今回もメイクは西村喜廣さん。結構メイク大変だったんじゃないですか? 特に『総括』とか指切りシーンとかあったりして。

亜紗美 過去に西村映造でスタッフとして働いてたことがあったんですけど、このメイクにはどういうピースを使うとかどういう薬品を使うのかとかも知ってるし、メイク剥がすのも「亜紗美やっといて」「はい」って(笑)。特に指切り詰めのシーンは何ら難しいことはやってないですしね。むしろ頭部爆発だったりとか股裂きだったりとか、ああいうのは掃除が大変になんないように養生したりとか、そういう大変さがあるんです。

──完全にスタッフ側の発言ですよね。

亜紗美 スタッフも出来る女優という。次は『総括』の監督の中平さんの会社にバイトしに行こうかなと。グラフィックの方も身につけようかなと(笑)。

──監督をやろうという願望はないんですか? 知り合いでスタッフや役者を集めたら凄いメンツが集まりそうですね。「やるよ、亜紗美のためなら」って。

亜紗美 井口さんとか?(笑)

──監督もいずれやるんじゃないかなって空気が。

亜紗美 その時は三輪さん、喪服で是非。

三輪 出ます出ます!!

──今裏方やってる人を全員役者で出すとか。全員殺される役で。

亜紗美 よくも酷いことさせやがって!! お前ら全員脱げ!! 全員フルチンだって(笑)。

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──で、ファーストカットは井口さんが殺されると。

亜紗美:そうそう、井口さんを。

──則文さんにも出てもらって。

亜紗美 ファーストカットが則文さんとか素敵ですね。

──アクション女優としてもまだまだやってみたい部分ってのはあるんですか?

亜紗美 やっぱりアクション女優として生きていきたいですね。来た仕事は基本的にはOKしますけども、『スケ番☆ハンターズ』とか『ロボゲイシャ』『片腕マシンガール』とか、特殊系の映画に出続けていきたいんですよね。切株派女優として(笑)。

──ならキムタクと共演出来ます、月9でもと言われたら?

亜紗美 嫌ですね。どの面下げてと(笑)。キムタクが股裂きやるかって!! 月9と自主映画のスプラッタだったらスプラッタをとりますね。

──たとえば共演したい役者は?

亜紗美 結構早い段階で夢が叶ってしまいまして…、竹中直人さんだったんですよ。『スケ番☆ハンターズ』で音楽やってる二木元太郎君っていう方がいて、その人が昔やってたバンドのPVで竹中さんと共演させていただいたりとかして、あ、意外と早く叶っちゃったって。だから今度は、池玲子さんとか共演は無いにしてもお会いしてみたい。東映ピンキー路線の方々にはお会いしたい、共演してみたいですね。

──東映というとその流れの中で、特撮とかに出ようとは?

亜紗美 戦隊物のスーツアクターとしてやってみたいですね。

──あ、そっちですか(笑)。亜紗美さんだったら悪の女幹部とかイケそうじゃないですか。

亜紗美 ガールズアクション物を撮ってる会社で悪役とかやらせてもらったことありますけど、楽しいですね、現実離れした作品とかは。こんなのいないじゃんっていう怪人を両脇に従えて(笑)。

──たとえば海外志向はないですか? 『片腕マシンガール』とか日本よりも海外に向けた作品じゃないですか。

亜紗美 だから向こうに行くと、自分って有名?(笑)って天狗になっちゃうくらい「asami!! asami!!」って言われるんですけども、じゃあ仕事をくれよって(笑)。行くよ、全然行くよ!!(笑)でも、英語を勉強する気はさらさらない(笑)。口聞けない役とか来たらやりますよって。ちょっと上から目線で(笑)。