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自主制作AVに、業界の未来のひとつを見た! その可能性と魅力とは


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 ビデオカメラひとつ持って、素人女性をハメ撮りしながら旅をしていくロードムービー的なドキュメントAV。カンパニー松尾が「私を女優にして下さい」シリーズなどで提示したこのスタイルは、AVでしか出来ない新しい手法として、90年代には多くのフォロワーを産んだ。

 しかし、気がつけば現在のAVではドキュメントタッチの作品は極めて少なくなっている。チャプターを飛ばして見ることができるDVDの普及により、ユーザーがセックスの前の「まだるっこしいやり取り」を敬遠するようになっているからだ。そこを飛ばされてしまえば、セックスにいたる過程を大事にするドキュメントAVは存在価値がなくなってしまう。

 また、ドキュメントAVの代表的なジャンルであるナンパ物も、迷惑防止条例の実施により、撮影するのが難しくなっているのが現実だ。

 そんな中で、正にドキュメントなスタイルで撮影された「PANCHKA Vol.1」という作品がリリースされた。監督は「マジックミラー号」シリーズなどのナンパAVで知られるパンチ氏。妻に逃げられてしまったパンチ監督が、九州の愛人の家に転がり込んでハメ撮りしたり、ナンパで知り合った素人カップルの痴態を撮らせてもらったり、セックスフレンド希望の熟女をハメ撮りしたり、長年の相棒である美人巨乳プロデューサーを撮影したりというもの。行き当たりばったりのスリリングな展開と、生々しい素人女性の反応はドキュメントAVならではの魅力を存分に楽しませてくれる。

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博多でナンパした25才フリーター。キスまでの約束で撮影。その後、彼と同棲している自宅を訪問して......。

 実はこの作品、何から何までパンチ監督が一人で作り上げた文字通りの自主制作作品なのである。彼のサイトでの通販がメインであり、その他ではアマゾンと一部のショップでしか販売していない。

「今、メーカーでは自分が本当に撮りたいAVは撮らせえてもらえないんですよ。好きなように撮ろうと思ったら、自主制作でやるしかなかった」(パンチ)

 80年代末から90年代初頭にかけて自主制作AVのブームがあった。SMやスカトロ、フェチといったジャンルのAVを、マニアたちが自主制作して通販やマニアックなショップ中心に販売し、それは秘かな反響を巻き起こしていた。

 当時、AVブームと言われてはいても、大量にリリースされるAVには「普通の」セックスしか描かれていなかった。自分たちの見たい映像を渇望していたマニアたちは、この自主制作AV(もちろん当時はVHS)に飛びついたのだ。

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妹分の美人プロデューサー、イケパイとふたりっきりでの怪しい撮影。この生々しさは必見!

 こうした自主制作AVは、やがてインディーズビデオと呼ばれるようになり、既存のレンタル中心のAVとは一線を画するセル(販売)中心の市場を築き、そこからソフトオンデマンドやムーディーズといった大きなメーカーが生まれ、現在ではAVのメインストリームにまで発展した。最初はレンタルAVとの差別化のためにフェチっぽい作品が多かったインディーズビデオも、やがてシンプルなセックス中心の作品ばかりリリースするようになっていった。その方が売れるからだ。マニアのために生まれたはずのセルAV市場は、レンタル時代以上に売上競争が熾烈になり、各メーカーはひたすら売れるものを追求するようになっている。

 これは、自主制作AVブームが起きた時の状況と同じではないだろうか?

 現に当時、インディーズビデオの雄として注目されたハウスギルドを率いていたラッシャーみよし氏が、昨年よりビザールハウスという自主レーベルを立ち上げ、マニアックな作品のリリースを始めている。

 顔の見えない大多数のユーザーへ向けてではなく、一部の同好の士のために作るAV。当然、何千枚何万枚という大ヒットは望めないが、少部数でもペイする体制で作れば十分商売としても成立する。そしてそれは小回りの効く最も小規模なメーカー、つまり自主制作でなければ難しいだろう。

「ガチのナンパで、素人も顔出しで、ちゃんと撮りたいんですけど、そういうリスクのある作品はメーカーが嫌がるんですね。だから僕は自分の責任で作って販売しようと思ったんです。パンチのガチのナンパが見たいと言ってくれるユーザーが少なからずいますからね」(パンチ)

 パンチ監督はこの「PANCHKA」を有機野菜の直売所に例えている。自分が納得できるものを、欲しい人に売っていくのだと。

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博多、埼玉、横浜と、半ば行き当たりばったりのハメ撮りの旅。今や貴重なロードムービー的AV。

 現在、マスに向けたAVは飽和状態にある。「売れ線」を狙ったAVは毎月何千本とリリースされているが、ユーザーを食い合うことになり、一本あたりの売上は激しく落ち込んでいる。メーカーの淘汰も始まりそうだ。

 そんな中で、独自のカラーを打ち出して、特定の層を狙う自主制作AVのあり方は有効に働くのではないだろうか。

 おそらく今後のAV業界は、トップクラスの女優を使ってマス向けにわかりやすい作品を作る超大手メーカーと、ユーザーを絞った自主制作などの小規模なメーカーに二極化していくと思われる。スタジアムクラスのバンドと、ライブハウスで活動するバンドが共存する音楽業界のように。

 「PANCHKA」のように監督が自ら撮りたいものを撮っていくという動きは、今後大きくなっていくだろう。それは停滞しつつあるAVシーンを活性化させることにもなるはずだ。
(文=安田理央)
安田理央の恥ずかしいblog

AV監督パンチの自主制作AV売り場『ぱんちか』

『PANCHKA Vol.1 ヨメに逃げられ、アキレス切って、気が動転して...アタマ真っ白けの淋しいオヤジがあっちゃこっちゃの女の子の自宅におじゃま旅』

王道ではないAVの面白さ! この手の作品を許容して欲しい
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