貧困・非モテは”ゲストハウス”で彼女をゲット!

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 「格差社会」と言われる近年の日本で、経済的な不安を抱える若者は少なくない。何とかして生活費を切り詰めようとする彼らの間で人気を集めているのが「ゲストハウス」だ。ゲストハウスは家賃が安く済むだけでなく(相場は東京23区内で4万~5万円台)、場合によっては「彼女をゲットできる」こともあるという。

 ゲストハウスとは、一般的にはバックパッカー(長期間、海外を放浪する旅人)向けの安宿のことを指すが、日本では少し意味合いが違う。数人~数十人が一軒の大きな建物の個室に分かれて住み、キッチンやシャワールーム、トイレなどを共有する学生寮のような住居のことを意味する。敷金・礼金不要で家具付きのところも多いため、若者にとっては好条件が揃っており、非常に入居率が高い。

 主要ターゲットは女性で、2008年度版「ゲストハウス白書」によると、入居者全体の年齢構成は10代~20代が67%、男女比は女性が69%を占めており、若い女性が多いことがうかがえる。家賃の安さに加えて、女性の一人暮らしは何かと心細く、ゲストハウスなら友達ができやすい上に、防犯上も安心できるというメリットがあることが人気の要因だ。休日の夜などにダイニングルームに集まり、パーティーを開いて入居者同士の交流を深めるなど、生活の楽しみも増えるという。

 ただし、多くのゲストハウスは部外者の立ち入りを禁止しており、入居者が友達を部屋に呼ぶことはできない。ところが、これこそが男にとっては都合がいいのだという。

「部屋に部外者を呼べないゲストハウスに住んでいるということは、彼氏のいない女性が多いということです。彼氏がいれば、部屋に呼ぶようになるのが普通ですからね。彼女たちが寂しくなったらどうするかというと、同じ入居者の男と付き合うようになるんです。部屋は個室で分かれているとはいえ、若い男と女が一つ屋根の下に暮らすわけですから、必然的にカップルが生まれやすい。彼女がいない男にとっては、うれしい状況です」(ゲストハウス入居者の男性)

 普通にアパートやマンションに入居していれば、職場以外で女性と話す機会がないという男性も珍しくないが、ゲストハウスなら帰宅した女性に「お帰りなさい」と声をかけたり、ダイニングルームで食事をしている時にテレビの話題で盛り上がるなど、自然と会話もできる。

 さらに、ゲストハウス入居者の女性は、男にとってメリットが多いという。

「ゲストハウスで暮らしている女性は、バックパッカー経験者が多いんですよ。格安チケットでギリギリまで旅費を切り詰めて一人旅をするような人たちだから、経済観念がしっかりしてます。それと、アジアン系のファッションを好む女性が多く、あまりブランド品に興味がなさそうですね。むしろ、安い値段の物をいかにオシャレにコーディネートするかに価値を見出すタイプ。食事も高級なフレンチやイタリアンなんかより、安くておいしいエスニック料理などの方が喜びます。僕もゲストハウスで彼女と知り合ったんですが、デート代やプレゼント代が安く済むのでありがたいですよ」(前出)

 このご時世、経済的に厳しい男性たちにとっては良いことずくめに思えるが、中には日本人の男など眼中にないという女性もいるようだ。

「ゲストハウスには留学生や旅行者など外国人も多いんですが、入居者には外人好きの女性が結構いるんですよね。特に白人好きの女性が多い。外国人も不慣れな日本で寂しい思いをしてるから、大抵の場合、女性が声をかければすぐにカップルになります。相手が日本にいる間、観光案内に通訳、おまけに夜の世話まで喜んでするわけですが、ほとんどは帰国時期になったらポイ捨てされますよ。タイなど東南アジアでは、白人観光客がガイドと夜の世話を兼ねて売春婦を雇うことがあるんですが、それと同じに見えます。それで本人が喜んでるならいいんでしょうけど、日本人が欧米人からバカにされる原因のひとつになってるんじゃないかと思うと、嫌な気持ちになりますね」(前出)

 ゲストハウスは、不況から生まれたビジネスとしてネットカフェ難民などと同列に語られることも多い。だが、家賃を安く抑えられるのみならず、彼女ができる可能性も広がるとすれば、経済的に苦しい若者にとっては、利用する価値はあるかもしれない。
(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

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『貧困ビジネス』(門倉貴史/幻冬舎)

 
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