台湾、カナダ、イタリアetc

激カワ&エロ? 海外ネットアイドル来襲前夜

 動画共有サイト「YouTube」の誕生以降、素人でも簡単に情報を発信できるようになり、ネット発でアイドルや歌手になることが珍しくなくなった。先月、初来日を果たしたベッキー・クルーエルも、YouTubeやニコニコ動画への動画アップロードが発端となり人気に火が点いた。その前にブームになった「グラビア界の黒船」ことリア・ディゾンの日本でのサクセスストーリーも、インターネットのブログに自身の写真を公開したことから始まった。ベッキー・クルーエルはCDやDVDをリリースするまでの大化けを果たしたが、その次に芽が出そうな「ダイヤモンドの原石」をチェックしてみよう。


 まずは台湾在住の陳小予(チェンシャオユ)。昨年から2ちゃんねるなどで注目されている18歳。地元でもネットアイドルとしての知名度は高く、台湾のテレビ番組への出演経験もあり、歌声も披露している。


syensyaoyu1.jpg陳小予(diefishfish)blogより

 

「彼女は同じアジア圏出身ということもあり、AKB48やアイドリング!!!に所属していてもおかしくはない、抜群のルックスが一番の武器ですね。また、彼女と同じ学校に通う友達が、同じくネットアイドルとして人気の『DEWI三姉妹』の次女で、彼女たちも台湾では以前から人気があります」(芸能誌編集者)

 台湾といえばビビアン・スーやインリン、一青窈などを輩出し、日本との関わりも密接なだけに、日本デビューへのハードルも高くないように見受けられる。

 続いてはカナダのKirbyAngel(カービィ・エンジェル)。紫色の髪の毛が印象的で、日本のアニメの大ファンという22歳。エアボーカル(口パク)でアニメやゲームの主題歌をパフォーマンスする動画が話題になっている。


KirbyAngel.jpgKirbyAngel on deviantARTより

 

「YouTubeに自分のエアボーカル動画を投稿し、部屋中に日本のアニメのポスターなどが貼りまくられているあたり、かなりのヘヴィーかつ本格派路線ですね。アニメだけでなく、大塚愛などのJポップのエアボーカル動画もあり、言葉の壁を乗り越えられれば日本の芸能界でも充分通用するレベルにあると思います」(芸能事務所スタッフ)

 フランスの血が入っているだけあって、パリジェンヌらしいメイクやファッションセンスが際立つ彼女。世界にも通用しそうなクール&ビューティー、ぜひとも日本でデビューして欲しい!

 ヨーロッパでもネットアイドルの隆盛はめざましい。29歳の色気を前面に押し出し、特に胸の谷間を強調するコスプレイヤーとして活動しているFrancesca Dani(フランチェスカ・ダニ)。イタリア在住で、ゲームやアニメのキャラをコスプレしているのだが、特筆すべきはその完成度とセクシーさ。


Francesca-Dani.jpgFrancescaDani Official Siteより

 

「日本でも馴染みのあるキャラがほとんどなのですが、下着やバドガール、ヌードや手ブラなどもあり、基本的に本人が『撮りたい』と思うものには何でも挑戦するスタンスですね。セクシーさがベースになっているので、女性よりも男性の支持者が圧倒的に多いです」(コスプレイヤー)

 「世界コスプレサミット」での優勝経験もある彼女、以前にも日本のテレビ番組で取り上げられたりしていたので、見覚えのある方もいらっしゃるのでは?

 華やかなネットアイドルの世界。これだけの美貌があればすぐに芸能界デビューできそうなものだが、そこにはネットならではの隠れた不確定要素と高いハードルがあるとか。

「以前、ネットアイドルとして爆発的な人気を誇り、ついにストリーミング動画配信サイトのGyaOが本国のアメリカから日本に連れて来たMargaret Lilian Adams(マギー・リリアン・アダムス)、通称『マギボン』という女性がいました。YouTubeにアップされた動画があまりにも可愛く、ファンはかなり期待して来日時のインタビュー映像を観たのですが……。そのあまりのネット動画とのギャップに、2ちゃんねるを始めとしたネット掲示板には『別人では?』『歯並びが悪い』『詐欺だ』『顔が長い』といった書き込みが続出しました。確かに投稿していたネット動画では上からのアングルが多く、あまり口を開けてはいませんでしたが……」(前出・芸能誌編集者)


magipon.jpgマギボン公式blog「マギの夢の道」より

 

 彼女は日本の文化や芸能に興味があり、2度目の来日後に日本の芸能事務所に所属、現在も日本に滞在し、芸能活動を続けている。

 時として仮想世界と現実世界のギャップに苦しめられてしまうネットアイドルたち。『ときメモ』や『ラブプラス』(共にコナミ)といった、恋愛シミュレーションゲームで育った世代が増えつつある現代。彼らの中には、自分の理想と違う点を相手に見つけると、急に冷めてしまう性質の者も多い。ネットアイドルから現実のアイドルになるには、予想以上に高いハードルが存在するのかもしれない。

『THIS IS BECKII CRUEL!』(DVD)

 
ベッキー・クルーエルは、リア級のブレイクなるか?

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