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エッチだけどちょっぴりせつない

変態必読!! 奇跡の復活を遂げた伝説の迷作『ゆびさきミルクティー』


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『ゆびさきミルクティー 9巻』白泉社

 10月末、漫画『ゆびさきミルクティー』(宮野ともちか/白泉社)が3年近い沈黙を破って「ヤングアニマル」(同)での復活を果たした。あまり例を見ない長期休載からの復活劇は大きな話題を呼んでいる。

 話題となっている理由のひとつは、連載を再開させた「ヤングアニマル」編集部の姿勢にある。少女漫画チックとも取れる繊細な画風と、絵柄に似合わず一筋縄ではいかない各キャラクターの異常な行動原理が特徴的な本作。そもそも宮野ともちかの基礎画力はさほど高いわけではないが、休載前の時期はネームの遅れにより徹夜が増え、作画が不安定になる状態が慢性化、作者自身も「ヤングアニマル」本誌の巻末コメントにて、「作画のあまりの酷さに、編集長のお叱りをうけました」と発言していた。結局、休載措置となり、「あまりにグダグダで、編集長に切られてしまいでもしたのか」と邪推するファンもいたが、休載期間がどれだけ長引こうとも、「ヤングアニマル」の巻末には毎号「『ゆびさきミルクティー』は休載です。」との告知が載っていた。そして、この復活劇。休載と復活を延々繰り返す『HUNTER×HUNTER』(集英社)や未だに発行されない『涼宮ハルヒの驚愕』(角川書店)にヤキモキさせられてばかりの筆者は「再開させた編集部は偉い!」と感動したものだ。

 さて、満を持して再開された『ゆびさきミルクティー』。祝福と喜びを込めて、この変態的エロスに満ちた漫画を紹介したいと思う。

 物語は、主人公の池田由紀(よしのり)と幼馴染の女の子・森居左(ひだり)が一緒に入浴している回想シーンから始まる。左は、「いつか自分だけの王子様が自らの前に現われたら、純白のドレスを着て素敵な花嫁になりたい」という夢を語るのだが、それに対して由紀は、「だったら俺は左より素敵な花嫁になる」と宣言。左は、「『白馬の王子様は俺がなる』って言うんじゃないの?」と、呆れながら読者の声を代弁する。この時点で、一筋縄ではいかない予感は激しく匂い立っているのだが、大変残念なことに、左がツッコミ役を演じてくれるのはこの時までであった。

 15歳になった由紀は女装趣味に開眼する。きっかけは、自らがアルバイトをしている写真館で、モデルとして純白のウエディングドレスを着た写真を撮ったことだ。それ以降、由紀は女装をして「ユキ」と名乗り、写真館でセルフポートレートを撮影するようになった。ただし、モデル撮影の際に「心まで女になりたいとは思わないけど 違う自分になれる それは魔法だった」というモノローグが重なるように、女性に憧れて――というよりは変身願望が先に立ったものだった。その後の店長との会話でも、「俺 べつにオカマってわけじゃないですから」と発言している。

 主人公の女装趣味ごときに構っていては、本作は到底消化しきれるものではない。おかしいのは、由紀が「なぜか男女問わずモッテモテ」で、「すぐに女の子の手を握り」「様々な女の子とキスやペッティングをこなすも童貞を守り続け」ていることなのである!

 「あたしは紀くんのオモチャなの あたしに触れる事ができるのは紀くんだけ あたしを泣かせる事ができるのも紀くんだけ」と言い放った幼馴染の左をはじめ、同級生のメガネ少女・黒川水面(みなも)や学年随一の美少女・芝りえ子らに想いを寄せられる由紀。好かれるのはもちろんうれしいらしく、水面とは定期的にキス及びペッティング、親友の想い人である同級生・乃木東子(とうこ)とも、彼女の部屋で手マ●行為に発展。しかも童貞のくせにかなりのテクニシャンらしく、美少女たちは大喜びで受け入れ、
水面「キスしながらもてあそんで。好きなだけかきまわして」
東子「(フェラチオを)あたしやる、してあげたい」
 などと懇願。完全にハーレム状態である。ところが由紀は、挿入どころかフェラチオさえもやんわり拒否し、能動的に純潔を守り続けているように見える。なぜか? 自身が完全に男になってしまうような気がして怖いのである。男になり、「ユキ」という女性を演じている時の快感を失ってしまうことへの恐れがそこにある。なぜなら由紀は女装しているときの「自分自身」すなわち「ユキ」に惚れているからである。ユキに変装してオナニーに耽り、顔がそっくりの姉・未記(ミキ)のおっぱいを、ユキのおっぱいに妄想上で置き換えて吸ってみる(弟に乳首を吸わせてる姉も姉だ!)。

 その一方で、親友のサッカー少年・高槻亘(わたる)に好意を寄せられ、ユキとして亘とデートをする由紀。放課後の教室でスカートをたくしあげ、「ち●ぽ舐めていいよ」と亘に発言するシーンの衝撃度といったらない。結局、二人は熱いキスを交わして元の友達関係に収まるのだが、とにもかくにも「ありえない」展開てんこもりの濃すぎる漫画なのである。由紀と亘のみならず、登場人物の性癖はみんなどこか変わっており、明らかにドMだったり同性愛だったり近親愛だったり、高校生も大変だなまったく! と胸を熱くすること間違いなしだ。

 草食系男子全盛期に合わせて復活したとしか思えない、何もかもがどうにかしているのだけれど、マイナスを偶数回かけてプラスに転じたような強烈なパワーに満ちた本作。ラブコメ嫌いの方も、板垣恵介『バキ』シリーズを格闘漫画ではなくギャグ漫画として消化できる素養があれば問題なし! 今からでも遅くはない。変態高校生たちの日常に狂喜乱舞してみてはどうか。

(文=B.I.Sachiko)

『ゆびさきミルクティー 1巻』白泉社


紀クンは鬼畜だよ

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