世界初、女子布団プロレス「 ガールズ・グラウンド・レスリング vol.1」レポート

　7月31日、東京渋谷にあるライブハウスで、とあるプロレス団体がひっそり（？）と旗揚げした。その名も「ガールズ・グラウンド・レスリング（GGW）」。すでにメンズ・サイゾーでも「世界初!?　お布団女子プロレス!!」として、その模様を報告したことのある女子格闘技エンターテインメントの公式デビュー戦だ。

　女子プロレスならリング上で勝負だが、このGGWはステージに敷かれた布団の上で熱く萌えるバトルが展開される。幸運な観客はリングサイド席ならぬ、”布団サイド席”で女性ファイターたちの肉弾戦を間近で応援できるのだ。

　この布団プロレス、いくつもユニークなルールがあるのだが、そのひとつに、「膝枕ブレイク」というものがある。それはロープならぬ、観客の膝枕上に対戦者が頭を乗せている間、5秒のブレイクが取れるというものだ。そのため、布団サイド席では女性レスラーが窮地に陥ると、「おい、おい、こっちだよ、こっちにおいで」とお誘いの声が♪。その光景は、まるで熊牧場で観光客にエサをねだる熊のよう。まさに場内一体型の新しい格闘の誕生を肌身に感じさせる一幕だ。

　当日の試合の模様について仔細は公式ブログ、およびニコニコ動画に譲るとして（当日はニコ生でも実況ライブあり）、ここでは試合の熱気や雰囲気を伝えたい。

　各試合は、「第1布団」「第2布団」……と呼ばれ、試合前に出場者の歌とダンスがある（！）。そして、パフォーマンスが終わると試合に突入するわけだが、出場者の女性たちの個性が光る。

　今回の出場者をざっと眺めてみると、東大寺あいらと水野こゆきの2人組コスプレイヤーユニット・ぴこら★ろぉる、テレビ制作会社でADを務めるというガムテを持ってキュー出し（ほとんど「巻いてください」の指示だけだが……）を得意技とするAD田中（この子のパラパラはキュート）。Perfumeになりきった女子大生のなおちゃん、千葉で整体院を営むという歌って揉みほぐす整体師・鈴木ミチ。なぜかスーツ姿で編みタイツが妖しいGGWの社長秘書・ナナエ、本格的な女子プロレスラー・唯我、同じく本格的な格闘家なのに歌も上手い、乳間のあたりが「フ〜ジコちゃ～ん」な綺琉あん、凶悪なヒールとして場を盛り上げるギャルサー軍団「池袋ウエストポーク」所属のチョーヤ（途中、ガチだった！）、そしてトリをつとめる可愛くて巨乳の声優アイドル・宮森セーラ……出場していないけれど、乱れた布団をひたすら直し続ける着物美人のワケアリ和代（次は出場して着物の裾をはだけてほしいものだ）。

……いったいどこで見つけてきたんだよぉ!?　という感じの女性たちが布団狭しと悶絶し、汗に肌を光らせ、太股も露に、観客に膝枕するのだ。

　今回の試合では、和気あいあいと進んでいた試合が突如、ギャルサー軍団「池袋ウエストポーク」のチョーヤによりセメントマッチ化し、パンツも露わにくんずほぐれつの手や股に汗する対戦があったり、リングサイド、もとい、布団サイドは興奮のるつぼと化した。

　本格レスラーの唯我と社長秘書ナナエの試合は実力差がありすぎて、まさに瞬殺。このあたり1人だけスーツ姿という特異なキャラのナナエがタイトスカートをたくしあげ、ストッキングを伝線させながら布団を這いずりまわる姿を想像していた観客には物足りなかっただろう（あ、俺だけ？）。ぜひ次回の対戦カードでは再考を願えればと思う。そして、実は巨乳と本人も謳う宮森セーラの露出が足りなかったのは、逆に次回カードへの巧妙な布石か？　ガチだったのに負けてしまったチョーヤのリベンジは？　

　試合終了後は一転、観客が選手との歓談で和気あいあいなムードに。観客には大満足な一夜であったことは想像に難しくない。次回9月26日に秋葉原CLUB GOODMANでVol.2が開催予定という。今回、見逃したファンは膝枕ブレイクに急げ！
（取材・写真＝小林ズミクロン）

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凌辱のバトルロワイヤル