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フェティッシュ考現学(1)

「イキ顔」は世界を救う?!


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【序にかえて:エロス降臨とペペロンチーノ】

 これまでAV女優は自らの肉体の恥部や、ふだんは誰にもみせない痴態を演じたり、あるいはちょびっと本気混じりで、それら「隠されるべき素」を演じたり、あるいは切り売りしてきたのだが、多くのAVユーザーはそんな彼女たちのTバックの下に隠された性器と同等かそれ以上に、普段の姿を見たいのです。そして、普段の顔からその娘の性器を取り巻く物語(この娘は、どんなエッチなことをするんだろう?とか)を想像し、悶々とするのでしょう。

 つまり、想像の余地こそがエロス降臨のための生け贄ともいえ、「背徳」「淫靡」なんて言葉が発明されたのは、単に行為や性器そのものにエロスが宿っているわけではないから。第二次世界大戦の頃、ナチスが奨励していたという生殖のためだけのセックスとなると、ただの器械体操みたいなもので、「正常位しかダメ」とか「オーラル禁止」みたいなことが謳われていたのだとか。つまり、権力側からすると「想像」が絡むものは危険なんでしょうね。コントロール不能だから。

 でも、想像力抜きの性行為なんて、オリーブオイルを使わないペペロンチーノみたいなもので、性行為自体だけを取れば、有史以来すでにマンネリで、それを打破するために物語が紡がれていく気がします。

 ということで、粘膜の摩擦だけでエロスを語れないことは周知の事実だと思われますが、本稿はそういう性の物語性がインターネットの出現によってどう変化したのか、あるいは、想像力がネットによってさらに羽ばたいてはいるのではないか、ということに焦点をあてて、「え!こんな羽ばたき方もあったのね」みたいな話をしていくよ。


【逆転の発想? イキ顔エロ】

さて、今回は「イキ顔」。

 考えてみたら、人間は必ずセックスしているわけで、これって公然の事実。あの人もこの人も職場や教室では澄まし顔だけで、やるときはやっています。そんな他人の性行為を見ることができないとなると、普段の顔から「どんなエッチをするのか?」と想像したくなるのが人情。そこで、顔だけで性行為を表現することはできるのか? 答えはジーザスだ。イエス。

 性器から脊髄へ、神経のシナプスに伝わる信号を受け取り、快感に達するまでの顔の表情だけを取り出してみましょう。つまり、「イキ顔」ですね。オルガスム(仏語だとアクメ)に達したときに、アノ人はどんな顔をするんだろう? ということを想像してみる。

 これって実は性器を見るよりも興味深いことかもしれない。だって、性器は静的にあるがままなだけで、他者のそれと比較してようやく個性を発揮するものだから。むしろ、性器は性能として語られるほうが大きいかも。表情としては、粘液を排出したり、柔らかくなったり堅くなるぐらいで、実は性器のみ愛でる人を除いて多くの人がエロスを感じるのは、顔と顔が備えた人格と対になったとき。性器だけの写真というのもあるにはあるけれど、「まず、どんな顔の性器なのか」は重要。そして、その性器と対になる顔は、個性豊かで楽器のように各人各様の音楽を奏でるのだ。

 前述した性器を取り巻く物語のなかでも、ひとつの究極の秘密=セックス、あるいは自慰行為の際のイキ顔、アクメ顔を公開しようというサービスがある。それは「Beautiful Agony」。

 これはビジネス的にはコロンブスの卵かも。つまり、性器を見せたら国によっては公然わいせつやら、ポルノグラフィーだとかいうことになるわけですが、顔ですよ、顔。ただ顔を映すだけ。多くの国で合法かつ、バッシングされる確率が極めて低そうな「新しいポルノグラフィー」なのです。

 これまでポルノグラフィー史は、テクノロジーの発達と共に可愛い女性の性器や性行為を躍起になって見せようとしてきたのだけれど、現在、それら多くが無料で見られる環境になったため、皆どれも同じじゃん、という地点にまでたどり着きつつあります。ポルノグラフィーのヘビーユーザーになるほど、性器や行為が肌の色や形の差こそあれ、ひとつのパターンの反復にしか見えてこなくなり、もっと違ったパターンへと探求しすぎて「変態」していくのだと推察されますが、「顔」こそがもっともエロには不可欠な媒体であるという認識はひとつの到達点でもあります。そのため「イキ顔」だけを見せ性器を隠すといった、昔のポルノグラフィー制作者からしたら信じられないような転倒が起きるわけです。


【良いイキ顔・悪いイキ顔】

「Beautiful Agony」のカギは登場者たちが「素人」であるということ。つまり演技(ではないと思えること)が重要なので、「女優」の起用は成立しないのです。ユーザーが見たいのは演技ではなく、隣人たちの素のイキ顔であり、究極のプライバシーなのだから。だから、プライバシーを窃視するわけですからHD画質じゃなくてもよい。

「Beautiful Agony」を見ているうちに、エロというよりも、美しく見えるイキ顔とは何か?といった美学に属する疑問もわいてきたりします。わたしの知人で絶世の美人と交わったけれど、感じているときの顔が口をあんぐりと開けてヘンだから萎えたよ〜という話を聞かされてましたが、そうなってくるとイキ顔も、イッていれば誰でもいいわけじゃなく、そのなかにも「良いイキ顔」「悪いイキ顔」があるということですね。そして、「Beautiful Agony」のようなサイトでは「良いイキ顔」を探すために、無数の「ハズレ」(好みは千差万別ですが)をブラウズしなくてはならない。そこがミソでしょうか。

 さて、ここからはわたしからの提案で、「Beautiful Agony」はもっとエロティックになると思っています。ここまで思いついた米国人を高く評価したいのですが、想像力の国・ジャパンのわたしならこう改変するでしょう。

 アーティストのアンディ・ウォーホールは、かれが制作した実験映画でフェラチオをされる男性の顔だけを延々とカメラに収めていましたが、同様にこの「Beautiful Agony」においては、単にモデル自身の自慰行為以外に、クンニリングスやフェラチオをされているとか、バイブレーターを挿入されているとか、シチュエーション別の「イキ顔」をつくったほうがよろしいかと。もちろん、行為は隠されるわけですが、隠されるがゆえに「想像力」がもっと発動され、「イキ顔フェチ」はより豊潤な意味合いを含むことになるでしょう。

では、また会イラマチオ!

<文責/コバヘン・ドリックス>


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イタリアでは「お茶漬け」的な食べ物らしい

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