だが、行間からはシタくてシタくてたまらないという本気度が滲みでているような気もした。
こうした女性こそ筆者が救ってあげるべき対象だろう。なにせ容姿に自信がないのはお互い様だし、年齢や見た目に関係なく女性のマンコを等しく愛せるのが筆者唯一の美徳なのだから。
早速携帯電話をポチポチと操作してアタックを開始したのであった。
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こんにちは、ミサコさん。
都内の会社員、ショーイチ・36歳です。
さきほどミサコさんの書き込みを偶然発見しちゃいました。
私もここ数カ月ほどずっとレス状態だったので、ミサコさんと同様に悶々としちゃってます。
今日の夜なら何時でもOKですので、ぜひお会いしたいです。
女性に尽くすのがとにかく大好きなので、検討してもらえたらと思います。
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こんなメールを送信したところ、5分ほどでミサコちゃんから返信が届いた。そこから数通ほどメール交換を行い、その日の夜に新宿で待ち合わせすることになった。
約束の場所で待つこと5分。あらかじめメールで聞いていた通りの服装をした女性がツカツカと筆者に近づいてきた。
否。
あらかじめメールで聞いていた通りの服装をした物体がズシンズシンと筆者に近づいてきた。
そのフォルムを一目見て、筆者はジオン公国軍のMS-09を思い浮かべてしまった。
そう。黒い三連星でお馴染みのドムだ。
筆者を視認したらしく、ドムは筆者に向かって一直線に近づいてくる。
クッ! さ、避けなければっ!
しかし、足がすくんでしまったトコショー。こ、このままでは正面衝突してしまう!!
逃げなきゃダメだ。逃げなきゃダメだ。逃げなきゃダメだ。
己を奮い立たせて、右に半歩ほど身体をズラす。
それを見たドムは、瞬時に方向転換して筆者に正対した。
こ、こいつ! 見えてるのかっ!
もう駄目だ。ここで回れ右してBダッシュしても即座に追いつかれてしまうだろう。