セックスにおいて女性ウケするのは「質より量」か「量より質」か

※イメージ画像 photo by gradynguyen from flickr

 「質より量」「量より質」という言葉がある。皆さんはどちら派だろうか? と問われても、一概には答えられないものだ。たとえば食事の場合。空腹時なら、ジャンクフードだろうと何だろうと、とにかく腹いっぱい食べたい「質より量」思考になる。反対に、気持ちにも財布にも余裕がある時は、凝った料理を腹八分目で楽しみたい「量より質」思考になるはずだ。

 では、セックスにおいてはどうだろう? まずは経験人数について考えてみよう。経験人数は3ケタに達するが、そのほとんどが1回きりの関係のため、プレイ自体はスタンダードな内容というケース(質より量)と、片手で数えられる程度の経験人数しかなくても、内容的には様々なバリエーションで珍しいプレイも多数経験しているケース(量より質)は、どちらが幸せなのだろうか? 

 この問いに関しては、男性と女性で意見が分かれた。ほとんどの女性は「量より質」と断言する。つまり、経験人数を積み重ねるよりは、1人の男性と様々なバリエーションでセックスを楽しみたいとのこと。女性の場合、不特定多数とのセックスは、望まぬ妊娠というリスクがあるため、それよりは1人の男性との質重視セックスのほうが安心して楽しめるのかもしれない。また、性感染症の感染も、女性のほうが性器の面積が広いぶん、感染確率も高いとされている。そういったリスク回避のほかにも、「1人の相手ととことんセックスを追求したほうが、お互いのテクニックが上達する」と断言する女性も。なるほど、確かに新規の相手とのセックスは、新鮮さが手伝ってくれるので盛り上がって当然である。しかし、同じ相手と継続的な肉体関係を続けるとなると、お互い飽きがこないように切磋琢磨し、それがテクニックの向上に繋がるのかもしれない。

 対する男性は、「質より量」派の人が多かった。1人でも多くの女性と肉体関係を持ちたいという。男性の脳には、「自分の遺伝子をより多く残したい」という思考がインプットされているので、セックスの経験人数を積み重ねたいと思うのは本能のようなもの。とはいえ、いかに「質より量」派を自負しようと、実際に数多くの女性を抱けているかというと、そこは個人差がある。百人斬りを目論んでいても、よほどのイケメンもしくは、それなりの経済力を持ち合わせていないと、女性は寄ってこないだろう。

 ひと晩の回数においてはどうだろう? 前戯・挿入・後戯それぞれにたっぷりと時間をかけたひと晩一回のセックス(量より質)と、クイック前戯・クイック後戯で本番を2回以上行なうセックス(質より量)、女性ウケが良いのはどちらだろうか?

 案の定、8割の女性が「量より質」と答えた。「本番行為よりも、ベッドでイチャイチャしているだけで満足」という女性特有の思考が影響しているのだろう。さらには、ひと晩に2回以上求められることを、「貧乏性っぽい」と否定する辛口な女性も。「今ここでヤッとかなきゃ次いつヤレるかわからない、という思考からひと晩に2回以上求めてくるのではないか?」と解釈しているようだ。心当たりがある男性もいるかもしれないが、貧乏性とまで言われると、2回戦を求めづらくなってしまう。

 もちろん、「質より量」派の女性も少数だが存在する。詳しく話を聞いてみると、回復力の早さにオトコらしさを見出す傾向が強いようだ。また、2回以上求められることで、「自分の膣が良かったということか」とポジティブに捉える者も。

 男性側としては、体力面に関係することなので、精神論では語れないテーマである。いかに回数を多くこなしたいと思っても、体力的に厳しい者もいるだろうし、一回のセックスにたっぷり時間をかけたくても、早漏気味の男性には難しいだろう。

 よって、女性側の意見に振り回され過ぎず、自分の特性を活かして勝負するしかない。「回復力には自信があるからセールスポイントは回数だ」という者は、「キミの膣の締まりが良いから2回戦がしたくなった」と囁き、遅漏気味の者は「たっぷり時間をかけて愛したい」と囁けばノープロブレムである。
(文=菊池 美佳子)

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