「正直、迷惑です」アイドルが親族を通じて自身に近づくファンに苦言

 5大ドーム公演『AKB48・2013 真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』を開催中のAKB48。札幌公演では、不動のセンターとして鳴らした前田敦子が参戦し盛り上げ、8月7日に開催された京セラドーム公演ではNMB48が登場し、笑いの街・大阪を拠点として活動するグループとして、トークコーナーで会場を笑いに包みこんだ。

 今年はAKBグループとしてではなく単独での紅白歌合戦出場を目標に掲げるなど、精力的に活動を続けるNMB48だが、メンバーの一人がファンに対しGoogle+で「正直、迷惑です」と苦言を呈する騒動が起こり波紋を呼んでいる。

 この投稿をしたのは、2010年にNMB48に研究生として加入し、その2年後に正規メンバーへと昇格したチームMに所属する木下百花(16)だ。件の投稿は、木下の姉が、妹が木下百花であることを自身のTwitterでツイートした際に、姉のアカウントを通して、木下自身に近づこうと考えたファンが殺到したため行ったという。

 木下は騒動を振り返り、「姉は多分最初は、言ったら面白いかなーぐらい楽観的な感じで始めたら、少し大きくなってしまってて……みたいな。多分そんな感じです。だからもちろんその方々にも怒ってますけど、姉にも怒りました。これ以上、事が大きくなっても私は責任とれるようなものは持ってないので」と憤慨した。すでに姉には、Twitterのアカウントを削除するよう伝えたそうだ。

 木下は当初、「正直、言い方悪いけど、ぶん殴りたいね」とも投稿していたが、言葉が強すぎたためか、現在は削除されている。今回の一件のように、関係者や親族を通してアイドルと“つながろう”とする者は後を絶たないという。

「憧れの存在であるアイドルと“少しでも親密になりたい”という願望は、ファンならば誰しも持つものでしょう。まして最近のアイドルたちは、SNSなどを通して男性と恋愛関係になったりもしていますし、“あわよくば”と思う輩がいても不思議ではありません。もちろん、多くのファンは自分が好きな、応援するアイドルとの距離を近づけたいだけでしょうが…。今回ファンが、具体的に木下の姉にどのような行為をはたらいたのかは言及されていませんが、行き過ぎた行為があったのかもしれません。また事務所サイドからすれば、親族であることを公言したSNSを見過ごすことは難しい。些細な一言からグループの内部情報などが漏れる可能性もありますからね」(芸能ライター)

 SNSなどが普及するに連れ、芸能人とファンとの垣根が低くなったことは確かだが、ファンによる行き過ぎた行為が頻発するようなことになれば、芸能人たちは次々とSNSをやめてしまうことになるだろう。情報の発信者、受け取り手、両者が良好な関係を築きあげるためにも適切な距離感を保つことが求められる。
(文=本山文七)

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