平野綾は“完全終了”なのにスフィアは影響なし!? アイドル声優のスキャンダル事情

hiranoaya0514fla.jpg※画像:平野綾

 声優界でトップの人気を誇っていた平野綾(25)の凋落ぶりが一部ネット上で話題になっている。今年2月に約3年ぶりのニューシングルをリリースし、PVでは髪をブロンドに染めて全編にわたって本格的なダンスを披露し、アーティスト路線を強調。心機一転となる移籍第一弾シングルということで期待されたが、初週売上は前作「Hysteric Barbie」の初動売上約9,000枚を大きく下回る3,053枚。翌週は532枚で以降の売上はほとんどなく、累計3,500枚ほどしか売れなかったというのだ。この結果がネット掲示板に転載され、アニメファンから「あーや完全終了」「もう過去の人」「平野は完全にオワコンだな…」「平野って誰?」などという厳しい声が上がっている。

 かつて平野のライバルといわれた水樹奈々(33)は、昨年8月に発売した「BRIGHT STREAM」が約一カ月で売上10万枚を突破しており、大きく溝を開けられしまった形だ。平野がブレイクしたきっかけとなったアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の主題歌は、売上約7万枚のスマッシュヒットを記録したが、その頃から比べると隔世の感がある。

「平野の曲がヒットしていたのは、アニメ作品のタイアップ効果が大きかった。買い支えていたのはアニメファンや声優オタク層であり、そういったファンが離れた結果がそのまま数字に表れてしまっている。本人の希望もあってアーティスト路線を強めたようですが、オタク以外に彼女のCDを買う人間はほとんどいないという事実を突き付けられたようなものです」(アニメ雑誌ライター)

 ファン離れの原因となったのは、2011年夏にゴシップ誌でニャンニャン写真がスクープされたことが大きい。バックバンドのメンバーと思われる金髪男性とベッドインしている写真が数点掲載され、別の雑誌で近しい関係者が「この写真は平野本人」とアイコラ説や別人説を完全に否定し、ファンにかつてない衝撃を与えた騒動だ。

 同じく決定的なスキャンダルを暴露された声優といえば、声優アイドルユニット「スフィア」が思い浮かぶ。一昨年10月、メンバーの戸松遥(23)が男性声優とデートしている現場を収めた動画や画像、同じくメンバーの豊崎愛生(26)がミュージシャン男性と同棲している証拠とされる画像などが個人ブログに掲載されたのだ。この暴露ブログは個人運営ながら、異常な執念でメンバーのプライベートを突きとめて“動かぬ証拠”を掲載したことにより、ファンを震撼させた。だが、人気への影響に関しては平野とスフィアでは大きな違いがあったという。

「スフィアは暴露騒動後に各メンバーのソロCDの売上が減少しましたが、グループでの売上はそれほど落ち込まず、今では完全に持ち直している。スキャンダルに厳しいといわれる声優オタクですが、実は意外と義理堅く、一度くらいの流出では完全には離れません。騒動後もめげずに地道に活動を続けていたのがファンに受け入れられたのでしょう。平野はスキャンダルだけでなく、自分を支えてきたオタク層を突き放すかのような発言を連発し、たび重なる路線変更で迷走状態を続けた。これではさすがにファン離れが起きてしまう。しかも平野も事務所も、オタク層が離れていくのをフォローしようともしなかった」(業界関係者)

 平野は過去に「私は声優です。アイドルです。役者です。アーティストです」と発言し、声優の仕事に特別こだわっているわけではないかのような態度を見せていた。それが災いしてしまったということだろうか。

「一時は平野のライバルといわれた水樹は、声優をしながらアニメやゲームのタイアップ曲を歌い続け、ついにはNHK紅白歌合戦出場や西武ドーム公演などを実現させた。ベテランの域に達している堀江由衣や田村ゆかりも、同じく声優をベースに歌手活動を展開し、コンスタントに高い売上を記録している。彼女たちは『本業は声優』『メインのファンはオタク』という基本スタンスを崩さずに仕事を続けているが、平野は『自分はアーティスト』などと言い出し、バランスを逆転させようとした。それが決定的な差になってしまったといえる」(前同)

 とはいえ、平野は日本テレビ系の深夜番組『東京暇人』のMCを務め、帝国劇場で上演中の舞台『レ・ミゼラブル』でもメインキャストの一人として出演中。一応は本業といえるアニメでも、昨年は人気作品『ガールズ&パンツァー』などに出演し、今年も子供向けアニメ『ジュエルペット ハッピネス』などで声優を務めている。オタク層の目に入りにくくなっただけで、実際はオワコンではなく幅広く仕事をこなしているといえる。だが、彼女の一番思い入れの強い仕事は歌手。CDを購入するほどの一般層のファンはついていないのに、購買力がある声優ファンからはソッポを向かれるような「肉食系ラブソング」を歌っているの状況は歌手としてジリ貧まっしぐらといった印象だ。

 声優ファンやアニメファンにとっては「過去の人」になった平野。それはアニメオタクを嫌っているといわれる平野にとっても本望なのかもしれないが、彼らがいなければCDの売上が落ちるばかりというジレンマを抱えているといえるだろう。このまま売上が減少し続ければ、レコード会社から契約を打ち切られて歌手として活動できなくなってしまうだけに、今後が正念場になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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