オトコにとっては大歓迎「潮を吹いてみたいオンナたち」

※イメージ画像 photo by Jackson Carvalho from flickr

 2年前に、『勘違いセックスにご用心! オンナが求めていない性行為とは』(※)という記事の中で、「男性が固執するほど、女性は潮吹きプレイを求めていない」という旨をご紹介させていただいた。しかし今回は、それとは全く真逆の話題を取り上げたいと思う。つまり、潮吹き願望を持つ女性たちの存在について、だ。
(※https://www.menscyzo.com/2011/06/post_2682.html)

 「2年前の記事内容は間違いだったのか?」という点に関しては、決して間違いではないと、胸を張って断言できる。自分自身の潮吹き体験のみならず、AV女優の潮吹き撮影現場を目の当たりにしてきた経験から、潮吹き=快感とは言い切れないというのが筆者の見解だ。この見解には、多くの一般女性たちが首を縦に振る。しかし、多数決の影に隠れた少数派の意見を無視することは出来ない。そう、決して多くはないが、潮吹きを夢見る女性たちも、確かに存在するのだ。

 なぜ、彼女たちの「潮を吹いてみたい!」という願望はクローズアップされないのだろうか? その背景には、「潮吹きを敬遠する女性たちの主張が強すぎる」という理由が見え隠れする。性に対してオープンに発言する女性が増えてきている昨今、「『潮吹きに固執するオトコはサイテー!』という意見が主流になってきている中、『実は潮吹き願望があるんです』とは言い出しづらい」という事情だ。そう思うと、潮吹き願望を持っている女性は、「空気を読んで己の発言をセーブする、控えめな大和撫子」といえるだろう。

 控えめな大和撫子である潮吹き願望女性たちの特徴としてもう1つ挙げられるのが、それなりに場数を踏んできているということだ。経験人数が片手で数えられるほどのおぼこ娘が、「実は潮を吹いてみたいんです!」と発言している姿など見たことがない。セックス経験値の少ない女性にとっては、クンニリングスや後背位など、潮吹きの前に越えねばならぬハードルがごまんとある。よって、女性に潮を吹かせたい男性が、セックス経験の少ない女性をターゲットにするのは避けるべきだろう。

 さて、セックスの場数を踏んできている女性たちに、潮吹き願望が沸きあがるのは何故なのだろうか? 彼女たちの声に耳を傾けると、「経験人数は3ケタ超えしているのに、1度も潮吹き経験が無いことに納得いかない」という言い分のようだ。確かに、経験人数1~2人のおぼこ娘に潮吹き経験がないのは当たり前と納得できるが、100人とセックスしているのに潮を吹いた経験がないと腑に落ちない気分になるのかもしれない。

 セックス経験豊富であるにもかかわらず潮吹き経験がない女性たちに、吹けない理由に心当たりはあるか訊ねたところ、多かったのが「体質」を挙げる声。痩せにくい体質があるように、自分は潮を吹きにくい体質であると自己分析しているようだ。

「『俺は100%吹かせることが出来る』と明言している男性でもダメだったので、これは体質のせいとしか思えない」(アラフォー女性)

 男性側にも、「体質なのかもね」と言われたそうだが、「100%出来る!」と言った手前、ほかに言葉が見つからなかっただけなのだろう。

 面白いのが、「潮を吹かせられる男性と出会わない星の下に生まれてきたのかも」と、スピリチュアル的なことを言い出す女性。確かに、学生時代のバイト運がやたら良かったという人や、どんなに頑丈に鍵をかけても自転車を盗まれる人もいるので、運命論を語りたくなる気持ちはわからないでもない。「潮を吹かせられる男性と出会わない運命」が存在するか否かはわからないが。

 ほか、あまりにも潮吹きプレイに縁遠いため、潮吹きを「都市伝説なのではないか?」と疑い始める女性も。「吹いてみたいが、どうせ都市伝説なのだろう」と、ネッシーを語るかのような口ぶりだ。しかし、「もしかしたら本当は実在するのかも!」という僅かな期待が捨てきれず、潮を吹ける日を待ち焦がれているとのこと。さながら、白馬に乗った王子様が現れるのを待つシンデレラのようである。

 彼女たちが潮を吹けない理由はさておき、「機会があれば吹きたい!」と夢見ているのは事実。潮を吹かせたい男性は、それなりにセックス経験値を積んだ女性をターゲットに絞るとよいだろう。事前に水を飲むなどのウォーミングアップにも協力的なはずだ。

 ポイントとしては、前出の「100%吹かせることが出来る」と明言したという男性のような姿勢はNG。吹かせられなかった時の空気の気まずさは筆舌に尽くし難い。むしろ、「何回か時間をかけてチャレンジしよう」と、回数を重ねる方向で提案し、定期的なセフレ関係に持ち込むほうが賢明である。
(文=菊池 美佳子)

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