芸能界追放の危機!? 代償の大きすぎたリアルチャラ男

fujimori1212.jpg※イメージ画像:オリエンタルラジオ慎吾の
「関東一の媚売りメガネ ブログをチャラっと更新中」より

 20代モデル女性を妊娠させ、中絶費用などとして350万円支払ったと「週刊文春」(文藝春秋)に報じられたオリエンタルラジオの藤森慎吾。報道後、出席したイベントでは、「お騒がせしてご迷惑、ご心配をかけて申し訳ございません」「お相手の女性にはきちっと対応させていただいているつもりです。これ以上申し上げることはございません」と一部報道内容を認めながら謝罪したが、その際の対応があまりにも不誠実だとして波紋を広げている。

 この会見を目にしたタレントのフィフィは、Twitter上で、「囲み取材でその話題に触れた途端、報道陣から笑いが…本人もニヤニヤしてる」と不快感をあらわにし、さらに中絶という事実に対して、「誠実に対応しようが否か胎児の尊い命が奪われた事実に変わりは無い」「会見でこの話題に触れた際、笑いが起こった事は信じ難い。同時に視聴者との道徳観の隔たりや社会への影響に無責任なマスコミの姿勢も浮き彫りになった」と、藤森のみならず報道陣の姿勢を問いただした。

 フィフィの発言に対しネットユーザーたちは激しく同意。「テレビを見ていて同じことを思った」や「マスコミってホント“マスゴミ”だよな」「正論」「テレビのつまらない理由が、この視聴者とマスコミの道徳観の差にある」などと発言。価値観は人それぞれにしろ、命の尊さとマスコミの見識を問うフィフィにエールを送っている。

 そもそも「週刊文春」によれば、「フライデー」(講談社)によるTBS・田中みな実との熱愛発覚自体が妊娠中絶スキャンダルをもみ消すための“やらせ”だったのではないかと指摘されている藤森。文春の記事にあるように、藤森の所属する吉本サイドとフライデーが裏で取引した(妊娠中絶スキャンダルを隠すために田中との交際報道を流す)という悪質な隠蔽工作だったとすれば、まさにマスコミの見識が疑われる事態といえる。

 とはいえ、フライデーと吉本の間に文春の伝える“手打ち”があったかどうかは不明。フライデーによる藤森と田中の交際報道に怒りや不快を感じた女性が、週刊文春に妊娠中絶ネタを突発的に売ったという可能性もある。ただ、そうは言っても藤森が1人の女性を妊娠させ中絶までさせていたという事実に変わりはない。藤森の言うように「きちっと対応」していれば、誠意を受けた女性がわざわざ事を荒立てることはなかっただろう。やはり、今回の騒動で問われているのは、藤森の不誠実さであって、「お金払ってれば文句ないでしょ」と言わんばかりの彼のニヤけ面だ。

 これまで数々の有名女性と浮名を流してきた藤森。週刊誌やネットでウワサに挙がっている女性だけを見ても、上野樹里、紺野あさ美、後藤真希、加藤夏希、永井麻央など、女優から女子アナ、アイドルにモデルなどそうそうたる顔ぶれ。芸人らしからぬ女性遍歴ともいえるが、そんなモテ男ぶりを全面に押し出すことによって、彼はチャラメガネとして再ブレイクを果たすことに成功した。

 今でも続く藤森のチャラ男というキャラ。その人気の秘密は、番組内でチャラぶるのを忘れたり、どうしていいのかわからないと悩んだりするという、根は真面目なのではないかという、チャラ男とは真逆の姿が垣間見える点だった。しかし今回の騒動で発覚したのは、私生活もチャラいという事実。しかも、女性に対しての不誠実さという面まで浮かんできてしまった。女性を必要以上に大切に扱うからこそ許されていたチャラ男のはずなのに、藤森はその前提を自ら失ってしまったのだ。

 女性問題で芸能界の表舞台から姿を消した芸人は多い。いずれも真相は不明だが、先日サハラ砂漠マラソン完走という偉業を成し遂げたペナルティのワッキーも、昨年「フライデー」によって報道されたキャバクラ嬢との第二の家庭騒動が尾を引いて露出が激減したと言われているし、「間違いない!」で一世を風靡した長井秀和や「ドンマイケル!」のマイケル(現在は“まいける”)は女性問題によって第一線からは退いている。さらにアンタッチャブルの柴田英嗣は女性問題を理由に約1年間の謹慎を経験した。特に女性というものを意識させてこなかった芸人ですら、女性問題は芸人生命を脅かす一大事となるのだ。チャラ男というキャラの藤森にしてみれば、今回の騒動はまさに致命傷といえる。さまざまな週刊誌や芸能記者が指摘するように、今後藤森の露出が激減するのは間違いないだろう。

 NSC在学時代から脚光を浴び、誰よりも早いブレイクを経験したオリエンタルラジオ。あまりにも早いブレイクに実力が追いつかず一時はどん底にまで落ちた2人だが、チャラ男というキャラを身につけ再び這い上がることに成功した。しかし今回の騒動でそのチャラ男がピンチを迎えている。来年あたり、オリラジにとって2度目のどん底がやってきてしまうかもしれない。そして、どうにかしてそこから這い上がれなければ、そのまま消えるだけだ。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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