ヤラセでも高視聴率の『ビッグダディ』人気の影で妻に児童虐待疑惑?

bigdaddy1003.jpg※イメージ画像:テレビ朝日HP『痛快!ビッグダディ』ページより

 「数字を稼げる」と言われ、テレビの鉄板コンテンツのひとつである「大家族ドキュメンタリー」。中でもここ数年、高い人気を誇っているのが、テレビ朝日系の『痛快!ビッグダディ』だ。小豆島に住む林下清志(通称・ビッグダディ)さんと昨年再婚した新妻・美奈子さん、15人の子どもたちの繰り広げる日々を届けるこの番組。現在、上の子どもたち4人は家族と離れて暮らしており、小豆島で接骨院を営むダディのもとには、妻の連れ子4人を含む10人の子どもたちが住んでいる。9月29日に放送された第17弾は平均視聴率14%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を超える安定した値をマーク。今回は前後編に分けて二週連続での放送が予定されており、10月6日に後編が披露される。

 4月に離婚するか否かでモメ、結局妻が「清志さんについていく」として和解した林下家だが、今回は突然の「別居」。しかし離婚話が再燃したわけではなく、林下さんいわく「それぞれの子どもたちが気を遣わなければならないから」という不可解な理由から別居を決意したのだという。美奈子さんとその連れ子たちはこれまで住んでいた家に残り、林下さんと年長の子どもたちは接骨院の2階に引っ越すことになった。

「他の大家族モノと違う『ビッグダディ』のウリは、破天荒な展開にあった。前妻が子連れで出戻ってきて、また妊娠して再婚したり、さらに離婚したりとハチャメチャな両親に子どもたちが振り回されていた。しかし4月始めに離婚問題で煽って以降、4月末、6月の二回の放送では特に波乱もなく、平和な日常を映し出したところ、視聴率が急降下。これではマズイ、ということでテコ入れのために番組側が“別居”ネタを提案したのでしょう」(芸能記者)

 これでは「ヤラセ」と非難されてもおかしくないが、実際、林下さんは雑誌等の取材に対して、番組側の発案で一家が行動している旨を明かしている。もともと、岩手県でシングルファザーとして8人の子どもを育てていた林下さん。そこへテレビ朝日側が「経費は全部持つから」として、鹿児島県の離島である奄美大島へ移住することになったという。その後、前妻が押し掛けてくるなどのゴタゴタを経て、さらに香川県の小豆島へ移住。

「奄美から引っ越す際、最初は島根県の離島へ移住してはどうかという話がスタッフから持ち掛けられており、ビッグダディは現地で漁業体験までしたそうですが、移住先での反発が起こり、小豆島へ変更となったようです。引っ越しの経費だけでなく、番組からはギャラも支払われていますが、あたかも貧乏であるかのように演出して放送されているのも“ヤラセ”と言われるゆえんですね」(前同)

 派手な夫婦ゲンカや新たな妊娠・出産、離婚危機などの波乱がなければ、視聴率はついてこない。本来ドキュメンタリーであったはずのものに、視聴者がエンタメ要素を求めすぎているせいもあるだろうが、番組が存続する限り、まだまだすったもんだの展開が用意されていそうだ。ただ、現在の番組構成については新妻の美奈子さんが強い権限を持っているそうで、彼女の意向が反映された結果、前妻との生活時よりも夫婦ゲンカのシーンは減っているようだ。

 この新妻が過去にネット上に公開していた「モバゲー」の日記や「プロフ」が流出し、一部で「怖すぎる」と話題になっている。そこには、15歳で初めてのカツアゲ、友達とタイマン、ムカついて教師を殴ったことがある、窃盗や器物破損、不法侵入で警察の世話になったことがある、薬やシンナー経験もある、などなど元ヤンキーを自称するタレントたちも真っ青の経歴が。さらに一番驚くのは「児童虐待で通報された事ゎ?→ある」という一文である。もしこれがウソや冗談で記したものでないならば、ビッグダディと別居することで、これまで中高生の娘たちが手伝ってくれていた育児の負担を新妻が背負うことになり、幼い子どもたちが辛い目に遭うことも考えられなくはない。もちろん、そうした場面は、たとえどんなに「視聴率が取れそう」であっても、放送されることはないだろうが……。

「番組の放送が続くことで、常に番組スタッフがテレビカメラを回し“監視”している間は、逆に言えば子どもたちにとって安心・安全なのかもしれません。しかしそもそも、親や番組の都合であっちこっち引っ越したり、母親が変わったり兄弟姉妹が急に増えたりと、振り回される子どもたちが可哀想なのは前から同じです。ネタ欲しさにトラブルのような演出を繰り返して、家族の心境を軽んじている制作サイドも同罪ではないでしょうか」(前同)

 前編では、子どもたちの夏休みが終わる9月2日、別居が決行される様子までをオンエア。後編は別居生活がスタートしてからの家族模様が描かれることになる。人気コンテンツゆえ、当面は放送され続けるであろう林下家の生活だが、視聴率を求めるあまりの過激な演出で子どもたちを傷つけることのないよう留意してもらいたいものだ。

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