これがホントの大人買い!? ビートたけしの豪気な買い物逸話と努力家ならではのマル秘エピソードとは?

※イメージ画像:『超思考』/著:北野武/幻冬舎

 子供のころは高くて手が出なかった商品を、成長し財力に余裕がでた時まとめ買いする行為を、大人買いという。読者の皆さんも、大人買いをしたことはあるだろうか?

 先日朝日新聞の調査で“大人買いしたことある?”とのアンケートには「6割がいいえ、4割がはい」と回答。ちなみに購入したもののランキングは「1位漫画 2位菓子 3位書籍 4位食玩 5位CD・レコード」と続く。

 この調査結果を受けて『5時に夢中サタデー』(東京MX系)で、玉袋筋太郎が師匠ビートたけしの究極の大人買いエピソードを披露していた。

「究極の大人買いと言ったらウチの師匠だろうね。ここ2、3年の間にロールス・ロイス・ファントム(約7,000万円)フェラーリの599(約3,000万円)、ランボルギーニのガヤルド(約2,500万円)、約2,000万円のポルシェをさらに費用2,000万かけて改造。あとベンツのSLSってのがまた1,500万くらい。これが本当の究極の大人買いだよね。ミニカーのトミカじゃないんだから」

 まるで自宅でスーパーカーショーが開催できるほどのたけしの車道楽に、司会の町亞聖や玉袋と共にコメンテーターを務めるラッパーの宇多丸も「スーパーカー消しゴムでもないですもんね」と、ビックリ。さらにたけしのエピソードは終わらない。

「それだけ買っちゃったら、それ専用の車庫がないっていうので、等々力ベースっての作っちゃった」

 等々力ベースとは前述の夢の車をずらりと展示、さらに「60歳を過ぎて財産を残してもしょうがない!」と、他にも様々な男心をくすぐるアイテムや家具を揃えたたけしの究極の遊び場兼仕事スペース。
 
「あと伊勢丹なんか行ったら大変だから。一定の金額を使う人じゃないと利用できない専用の駐車スペースがあるんだよ。そこに、スッと車を停めて店内に入るワケ。当然、外商の人がついてるんだけど。伊勢丹VSたけしって感じでVIPルームに通されちゃって、カタログとか時計とか出してくる。この間、向こうが出してきたのはパテック・フィリップの2,000万円する時計。すると師匠は『負けたくないから出されたら買うしかねえだろ!』ってんで、ポーンとお買い上げだよ」

 そんな豪快なたけしだが、一度あまりに高い買い物をしたと、落ち込んだこともあったのだとか。

「銀座の文房具屋に入っていって、浮かない顔をして出てきた『いやぁ、ボールペンがよぉ。22,000円と8,000円だと思ったら違ったんだよ』って……」

 元々の設定が高額だが、そのボールペンなんと桁が一つずつ違って、それぞれ22万と8万円するものだった。

「それはさすがに普段凄いモノを買ってる殿も落ち込んだらしいのよ。『ボールペンで30万も使っちゃったよ』って。よせばいいのにその話を最初に聞いた運転手が『師匠、今どきボールペンなんて100円で買えるんですからって』って余計な話までしちゃった」
 
 あまりに高い文具に腹を立てたたけしだったが、彼の本当の凄さはここから。

「『よし俺、頭きた。俺、今日この30万のボールペン(2本)使って台本書くからよぉ、それで100万儲けてやるって……』って宣言したんだって、次の日運転手が迎えに行ったら大学ノート3冊分の台本を書いてたって!」

 天賦の才能に加えて老いてなお歩みを止めぬ努力の裏打ちがあるからこそ、常人では一生楽しめぬ究極の大人買いも可能になったということ。30万円分のボールペンを使って台本を書いたという新作映画の完成も待ちきれない。
(文=ピーピング・トム・ソーヤ)

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