現代特有の自慰!? アナニー、チクニーの次は「ケナニー」

kenani0329z.jpg※イメージ画像:休憩中18禁サイトを見る男性

 仕事だろうと趣味だろうと、一つの物事を極めるのは、並大抵のことではない。ある一定のラインまで到達すると、人間とはいい意味で欲が出てしまう生き物である。例えば、「年収1,000万」を目標に頑張ってきた者が、ようやく達成できたとして、その時点で満足し、それ以上の努力はしなくなる、ということはほとんどないだろう。1,000万の次は2,000万……と、さらに高い目標を掲げるものではないだろうか。

 オナニーについても然り。ペニスを、ただひたすらシゴくだけのオナニーを極めたオトコたちが、前立腺刺激をメインとしたアナニー(アナルオナニー)や、乳首への刺激だけで射精に到達しようとするチクニー(乳首オナニー)へと移行しつつあるのは、オナニーにおける新たなステップアップを計ろうとしていることの表れだろう(※)
(※真のオナニストが最後に行き着く「チクニー」とは!? https://www.menscyzo.com/2011/08/post_2883.html

 おうち時間が増えた影響なのか、SNSでは様々なオナニーに挑戦する人を見かけるようになった。感染拡大防止で風俗店などを利用することも困難。実写の製作環境も感染防止策が求められアダルト業界にとっては厳しい時代だが、コロナ禍

 では、アナニーやチクニーをも極めたというオトコたちは、次はどの高みを目指せば良いのか? もしくは、手コキオナニーでこそ悟りを開けるほどのレベルに到達したが、アナニーやチクニーは性分に合わないという男性もいるだろう。

 そこで、昨今のオナニー事情を調査したところ、「ケナニー」の波が来ているらしい、という事実が確認された。字面だけ見ると、陰毛オナニーを連想するかもしれないが、「毛ナニー」ではない。「ケータイでオナニー」のことである。

 「モバイルサイトをオカズにするオナニーならとっくに実践している!」という声もあるだろう。確かに、アナニーやチクニーほど目新しい印象は感じられない。だが一方でケナニーは、現代の日本社会を映し出す鏡ともいえるオナニーなのである。

 第一に、視覚的な興奮材料を得たいのなら、ケータイの小さな画面よりも、パソコンの大画面のほうが好都合なはず。では何故、ケナニー男性はモバイルにこだわるのか? これに関しては、自宅にパソコンを設置する金銭的余裕がない、という声が挙げられた。パソコンがこんなにも一般人の生活にも浸透した現代であるが、懐事情の二極化からか、パソコン購入に難色を示す人もいるようだ。また、自宅にパソコンはあるが、家族と共用のため、エロ動画を見るのは不可能という人もいた。これまた、安月給のため、一人暮らしをするのが難しく、実家住まいとのこと。オナニーのために一人暮らしするほどの余裕はないという。いずれにせよ、現代人の経済的自立の問題が垣間見える回答である。

 では、コンビニで販売しているエロ本や、レンタルビデオ店のAVをオカズにしてはいかがだろうか? たった数百円で、鮮明なオッパイや尻を見ることができる。この問いに対しては、「レジに持っていくのが恥ずかしい」という声が寄せられた。現代男性の草食化は、こんなにも進行していたのか! この点は、店員が、男だろうと女だろうと、ナプキンやタンポンを堂々とレジに持っていく女性たちのほうがドライなのかもしれない。むろん、ナプキンやタンポンは生活必需品だが、エロ本やAVは「ゼッタイに必要なもの!」というわけではないが。

 ここまでは、オカズを「視覚による興奮」に限定しての話題だったが、ケナニー男性の中には「モバイル小説(官能系)」をオカズにしているという者も存在する。一般的には、「男性は視覚から興奮を得るもの。文字や概念(つまり官能小説のこと)からオカズを得るのは女性」というイメージが強い。女性的な感性を持つ男性が増えてきているということなのだろうか? 

 ところで、本来の意である「ケータイでオナニー」ではなく、「毛ナニー」は存在するのだろうか? 陰毛とは、言うまでもなく陰部周辺に生えているものである。よって、陰毛を撫でているうちに、性器に直接触れたくなるのが自然な流れだろう。よって、陰毛オナニーのみでオーガズムを得るのは、至難の業といえるだろう。そういえば、数年前に「フェロモンボンバーダイエット」という陰毛ダイエットが流行したことがあった。陰毛を触ることによってホルモン分泌が良くなり、ダイエット効果が期待できるという、都市伝説のようなダイエット法である。今回、フェロモンボンバーダイエットの経験者を見つけることは、出来なかったのだが、「無意識のうちに陰毛を触っていることがある」という人は、男女問わず非常に多かった。理由についても、皆一様に「下着の中に手を入れていると、不思議な安心感に包まれる」という。ただし、あくまでもオナニーとは別行動とのことだった。

 毛ナニーはさておき、ケータイのほうの「ケナニー」は、流行るべくして流行った、現代社会の産物ともいえるオナニーである。今後は、ケータイを活用した、アナニーやチクニーを行なう者も現れるかもしれない。そう考えると、オナニーとは無限の可能性を秘めた行為といえるだろう。
(文=菊池 美佳子)

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