AKB48の前田敦子が卒業を宣言したのは3月25日。数日が経過した現在も騒動は収まらず、これに言及する芸能人もあとを絶たない状況となっている。
卒業発表公になって間もなく起こったのは『東大生自殺騒動』。これはTwitter上で25日の21時半頃に「前田敦子のAKB48卒業にショックを受けた東大生が自殺したらしい(略)」とユーザーから投稿がなされ、瞬く間に他のユーザーらによって情報が拡散された騒動だ。その後、その発信元のユーザーは「『前田敦子AKB卒業で東大生自殺』は私が開発したツイートです。」とつぶやき、デマであることが判明したが、Twitter上は一時騒然となり中には「この事をみんなに知らせてこのような事を無くしましょう」と、情報が真実であるとして後追い自殺を踏みとどまるようつぶやくユーザーもみられた。
これとよく似た情報が海外のニュースサイトからも発信された。26日『チャイナネット』は、前田の卒業発表後に「ある30歳前後の男性ファンが激しく興奮し、腹を切って自殺を図り、病院に緊急搬送された」とあるが、これは事実であるとは確認されていない。また韓国のニュースサイトでは前田の卒業理由としてファンの間で妊娠疑惑が浮上していると報道。しかしこちらも、現時点では真偽のほどが不明である。
卒業を発表した際のコンサート会場の音源も出回った。前田が「AKB48を卒業します!」と宣言した瞬間、騒然となる観客の音声が収められているが、この中に「オエエエェ」と男性が嘔吐しているかのような声が。「誰か吐いてるぞww」「ショックのあまり嘔吐するヲタ」などと、ネット上で大きな話題となった。前田の卒業宣言がファンにもたらしたショックの大きさを伝える音源ともいえるだろう。
また今回の卒業については様々な芸能人がコメントを寄せており、そのたびにその発言が報じられている。
前田の事務所の先輩である有吉弘行が「応援したい」と決断を評価したほか、昨年の「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」でレフェリーを務めた南海キャンディーズ・山里亮太は『スッキリ!!』(日本テレビ系)にて電話コメント。司会の加藤浩次から「山ちゃん、ちょっと泣いてますか?」と問いかけられ「目が赤くなっています」と涙ながらにコメントに応じたことを明かしている。また、落語家の春風亭小朝はブログ上で、かつてAKB48の公演を見た時のことを「前田さんだけが、極度に疲労困憊してたんだよね」と綴り、AKB48のドキュメンタリー映画でも過呼吸で倒れていた前田のことに触れ「それを観ながら、マジでやばいぞって思ってたから」と、かねてより前田の精神状態と体調を心配していた事を明かした。そして「壊れる前に決断できてよかった」と、卒業という決断を支持している。これについては「さすが長年壊れ物を扱っていた奴の言うことは一味違う」という声や「この件について初めてまともな論評を見たね」など、前田の体調を気遣う声も。
一方、先の『スッキリ!!』ではコメンテーターの勝谷誠彦が「バカバカしい!どうでもいい!」と他の芸能人らとは一線を画する発言をしており、ネット上では「正論だな」と、同意するコメントの他「こんな茶番に怒ることさえ不要」と、目くじらを立てる事自体が無駄であるという声も見受けられる。
「卒業宣言から、デマや海外での不確かな報道、ファンの嘔吐疑惑や他の芸能関係者らの声など、前田の卒業にまつわる騒動は収まる気配がありません。27日には前田本人が卒業宣言後、初めてブログを更新し、卒業を告げる前の心境などを綴っており、これもまた各メディアが報じています。これはAKB48が国民的アイドルであることの証でもあり、センターを務める前田の影響力の大きさを示しているようにも見えますね」(芸能ライター)
この前田の卒業を巡る騒動は、運営側から卒業公演の正式発表がなされるまで、まだまだ続きそうな気配だ。
(文=近藤チカゲ)
3には出るの?