AKB48の前田敦子が3月25日、さいたまスーパーアリーナでのコンサート最終日で突然の”卒業”を宣言した。苦楽を共にしてきたメンバーらは翌26日、前田の卒業について口々にコメントを寄せている。
板野友美は都内で行われたビーチサンダルの商品発表会で、「同期というのもあって、以前から相談は受けていました」と、リーダーの高橋みなみと同じく事前に相談を受けていたことを明かし、「あっちゃんの夢を叶えてほしいです。私も負けないように頑張ります」と応援の言葉を寄せた。常にライバルと称されてきた大島優子はブログで、「まだ何も整理出来てないから、気持ちは書きません」と、困惑する胸の内を綴っている。篠田麻里子はTwitter上で「敦子の卒業しますとは言ったけどいつとは言ってない。 それが20年後30年後…であって欲しいそう言ったら敦子が笑ってくれて希望はあるのかな?って思ったよ」と、まだまだ一緒に活動していきたい気持ちを吐露した。
篠田が述べた通り、前田の正式な卒業日はまだ発表されていない。読売新聞によれば、現時点で時期などは未定であるとされている。しかし、今回のコンサート初日である23日に、東京ドームでのコンサートが発表されており、現時点で判明しているビッグイベントは、この東京ドーム公演と、6月6日に開催される恒例の総選挙となる。東京ドーム公演の開催時期について、一部報道では今年の夏頃ともささやかれており、総選挙は参加を辞退した上で、これが前田の卒業公演になるのでは、と見られている。
だが一方、ネット上では「AKB劇場でも卒業公演やるんだろうな。」「『AKB劇場での前田敦子の卒業式に参列できる券』をつけてCDを売り出したりして」など、東京ドーム公演とは別に、AKB48劇場で前田の卒業公演が行われるのでは、と予想するコメントが散見される。
結成当初ならそれも可能な案であろうが、もはや国民的アイドルとしての地位にのぼりつめてしまったAKB48のセンターメンバーの卒業公演を、あのAKB48劇場で行うのは、近隣の混乱、さらには交通渋滞さえ招きかねず、実現困難であるようにも見えるが……。
「サプライズを仕掛けることやドラマを作り上げることに長けている秋元康さんだったら、劇場での前田の卒業公演は、あり得ないことではないと思いますよ。卒業を惜しむファン、それを捉えるマスコミが集結し、確実に近隣の交通事情に影響が生じると思われますが、そこら辺は運営がきっちり整理するとして、その大きな騒動すらも前田の”卒業というドラマ”を彩るものであり、AKB48としての”伝説”となりうる、と秋元さんは考えるんじゃないでしょうか? AKB48としてまたひとつ世間に話題を提供することは、残されたメンバーらにとってもプラスになりますし。仮にそうでなくとも、秋元さんは仕掛人ですから、東京ドーム公演で何らかのサプライズを告知する可能性は高いのではないでしょうか」(芸能ライター)
確かに、AKB48劇場からスタートした前田にとって、AKB48劇場で終わりをむかえるという形は、ごく自然ではある。卒業して新たなスタートを切る前田としても、初心を思い出せる良いきっかけとなることは間違いないだろう。東京ドームでの卒業となるのか、AKB48劇場での卒業となるのか。それとも全く予想もつかない場所か。運営側の発表を待ちたい。
そして、マエアツは伝説に…