昨年11月、叶姉妹の姉役・叶恭子の実の妹(46)による横領容疑が大きく騒がれたことは記憶に新しいだろう。当時報じられたところによると、実妹は2007年、恭子と美香が所有するマンションから高級家財道具、ドレスや貴金属など、計2億4,600万円相当を持ち出したまま姿を消し、連絡がつかなくなったため、恭子が警視庁赤坂署に被害届を提出。2007年8月には告訴状も提出していたという。これを受け、実の妹Aさんは、横領容疑で東京地検に書類送検されていた。果たして起訴となるか不起訴となるかが注目されていたのだが、23日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、Aさんの不起訴処分を報じている。
記事によれば、不起訴処分となったのは1ヶ月前の1月下旬。”持ち逃げの証拠”として押収されていた物品のほとんどがAさんのもとに戻るという。
だが、被害金額については双方未だに異なっている様子であり、まず告訴状を提出した恭子側の代理人・弘中惇一郎弁護士は「そんなに低い数字とは認識していない」と報じられた金額よりも高いと主張しているほか、恭子本人も、”宝石だけで10億円”と言っているとも述べられている。一方、Aさん側の代理人・松井俊輔弁護士は「総額で”億”に届く金額に相当するとは考えられない」と主張。また、物品はAさん本人の所有物であると述べており、言い分は食い違う。
法律の専門家が記事中、『賠償請求をするなら民事訴訟が普通』とコメントしているように、横領容疑の刑事訴訟では、今回であれば恭子サイドに経済的なメリットはほとんどないという。『世間的な懲らしめの意味合いのほうが強い』ともあり、これに照らせば、恭子は物品が自分のもとに戻ってくることを望んでいるというよりも、Aに対しての制裁という意味を込めて告訴した事になるだろう。
叶姉妹といえば昨年11月、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、テロップに”芸歴26年”と流れた上に「芸歴26年という事で……」とコーナー司会者に紹介もされたが、コーナー終了後のCM明けには「叶姉妹さんの経歴に関する情報は全て間違いでした」とアナウンサーの高橋真麻がお詫びしたことも話題となった。彼女らが年齢不詳というキャラクターで活動していることから、配慮した結果だったということのようである。
このような謎めいた存在の叶姉妹が、今回のAさんの不起訴処分を受け、損害賠償を求めて民事訴訟を起こすかと言われれば、その可能性は限りなく低いだろう。
「年齢、生い立ちや職歴、収入源など、叶姉妹については、このとき問題になった芸歴だけでなく触れてはいけないコトが多すぎるんです。制作側は気を使う存在のようですね。叶姉妹がテレビに出始めた時期を考えれば、紹介された芸歴に何ら不思議はないんですが……。仮に民事訴訟となると、お互いがお互いの、明かされたくないことを明かそうとするでしょうし、そこで叶姉妹が外に出したくない経歴などが明るみに出てしまうかもしれません」(芸能ライター)
そのような事態を警戒して民事訴訟に踏み切れないという側面もあるのだろう。恭子側とAさん側の言い分は未だ違うものの、民事訴訟に持ち込んだ場合の泥仕合を警戒し、このまま幕引きとなってしまうのかもしれない。
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“ミステリアス”でこそ美?