サブカルの聖地でカルト系ファッションイベント!「高円寺ファッションウォーク」

kouenji001.jpg新しいファッション文化は高円寺から生まれる!?

 白塗り、ゴスロリ、サイバー系などの一風変わったファッションの愛好者たちが、駅前や商店街などを練り歩くイベント「高円寺ファッションウォーク」が17日、サブカルの聖地といわれる東京・高円寺で開催された。

 白塗りロックバンド「犬神サーカス団」やガーリーな世界観のテクノポップバンド「アーバンギャルド」などが人気を博し、そういったファッションの愛好者は増えているが、普段は人目を気にしてクラブイベントやライブなどでしか好きな格好ができないという人も多い。

 「高円寺ファッションウォーク」では、思い切ったファッションで白昼の街を存分に練り歩くことができるため、参加者たちはとても楽しそうな様子。ただ歩くだけではなく、募金箱を持って、通りがかった人たちに東日本大震災への義援金を呼び掛ける支援活動なども実施した。

kouenji002.jpg思い思いの衣装で街を歩く参加者たちは全員楽しそう

 参加者たちのファッションは、江戸川乱歩の世界を思わせる白塗りの学生服集団、中世貴族のようなゴージャスドレス、近未来的イメージとゴスロリが融合したサイバーゴシック、アニメチックなコスプレ系、ウサギの着ぐるみ等々、万華鏡のごとく色とりどり百花繚乱。このイベントを見ているだけで、最先端のサブカル系ファッションが分かるのではないかと思えるほどだ。オッパイが強調されたファッションや、服は着ているけれども背中から縄が出ていて中は緊縛された状態というセクシー系ファッションをまとった女の子も。

kouenji005.jpg展示・パフォーマンスなどのイベントに参加している
「東京棲んでるガールズ」のリーダー・ハララビハビコさん。
セクシーなお衣装でした!
パンダのぬいぐるみに金髪カラコン。世界観がキマってます!

 ウォーク中は「私たち百鬼夜行みたいかも……」と冷静に自分たちの姿にツッコミを入れる参加者もいたが、街ゆく人たちは奇抜なファッションに面食らいながらも募金活動に協力したり、「おお、カッコイイ」「さすが高円寺だな」などと感心したような言葉を漏らしたりしていた。異様なファッションの集団が休日の商店街に現れれば驚いてしまうところだが、”日本のインド”ともいわれる混沌とした街・高円寺はサブカルチャーやパフォーマンスに理解のある人が多いようだ。

kouenji003.jpg街を練り歩く参加者たち。真昼の百鬼夜行か、現代の傾奇(かぶき)者か……

 『あらびき団』(TBS系)にも出演した馬のマスクを被ったカルト系パフォーマー・魔ゼルな規犬氏も参戦し、街中で際どいパフォーマンスを披露。孫らしき男の子を連れたお婆ちゃんに絡もうとしたところ、男の子が「やめろ、バカ!」と魔ゼルな氏に激怒。大人でも絡みたくない、得体の知れない馬のマスクからお婆ちゃんを守ろうとする男の子の勇気に感動させられるハプニングシーンであった(そうか?)。

kouenji004.jpg股間に怪しげなモノを付けて謎のメッセージボードを持つ魔ゼルな規犬氏。
kouenji007.jpg原宿系?正統派のロリータちゃんたちも。
kouenji008.jpgモデルやデザイン業などをしている「ようた。」さん。女の子かと思うよ
うな中性的な顔立ちだが、口に釘ピアスが2つも貫通していた。痛そう…

 主催したカメラマンのnaoさんは、地元・奈良でもファッションウォークを実施し、毎日新聞に取り上げられるなど話題となった。関東遠征となる高円寺は第1回ということで手探りの部分もあったようだが、「高円寺でも続けていきたい」と意気込んでいる。さまざまなファッションが混ざり合ったカオスなイベントだからこそ、ありきたりなファッション誌には起こせない化学反応によって次世代のファッションリーダーを生み出してくれることを期待したい。
(取材・文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

■イベント情報
「奈良ファッションウォーク第二回」
10月15日(土) 参加費無料 雨天決行

※詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://qhoto.org/nara/nara.html

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