芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。
元・モーニング娘。加護亜依の事務所移籍トラブルに、芸能界の実力者である大手プロオーナーの息子が関与。そのことを知った実力者が、加護の所属事務所社長に謝罪したという情報を入手した。
このトラブルは6月上旬に発売された女性週刊誌「女性自身」(光文社)によって発覚した。去年の夏頃から、加護が理由もなく、事務所が決めた仕事を幾度となくドタキャンしたことで、事務所は加護に謹慎を申し渡していたという。ところが加護は反省するどころか、1月には「契約は11月で切れている」と一方的に主張。独立を宣言した。
実は加護に独立をそそのかしたのは飲食店プロデューサーのAなる人物だった。Aは、かつて写真誌「フライデー」(講談社)に元歌手の華原朋美の元カレで”DV男”と報道された男だ。詳しい話をフライデー関係者に聞くと、Aは華原の奇行が原因で所属プロ「プロダクション尾木」を解雇後、深い関係になって同棲。約5年間に渡って生活の面倒をみてきたが、その一方で、華原にDVを繰り返していた、とんでもない男だという。しかも、Aは、意味深に「俺は●●の息子だ」と周囲に吹聴していた。
この●●という人物、押尾学事件の際には所轄の麻布署に圧力をかけたということで名前が挙がった、自称”パチンコ、パチスロ、格闘技界の黒幕”と名前が一緒だ。ところが、Aが言っているのが、この大物と同一人物かは怪しい。●●には2人の息子がいるが、Aとは異なることは分かっている。なんとも胡散臭い男ではないか。
ところが、このA、前出の実力者の息子とは昵懇で、二人で華原の復活を画策したこともあった。しかし、プロダクション尾木の社長は、実力者の方と仲が良く、親子が対立する事態になりかけたが、あっさりと息子が折れることになった。
これと同様の構図が今回もあったようなのだ。加護の事務所なら弱小だし、この息子の力で押し切れば何とかなると舐めてかかったようだ。
加護の所属事務所は以前、セイン・カミュやボビー・オロゴンの移籍トラブルの際、九州の暴力団がバックについていると言われた事務所だ。だが、真相は違っていた。この暴力団幹部と同プロの社長が学校の先輩、後輩の関係だっただけだ。
しかし、噂というのは一人歩きする。実力者もことが大きくなってはまずいと判断したのか、加護の所属事務所社長に息子の関与を謝罪したという。
事務所は加護に「早く目を覚ましてほしい」と言っているようだが、加護がAと離れない以上、目は覚めないだろう。
いずれ、移籍は金銭で解決しなければならないだろう。しかし、たとえ、他の事務所に移籍したとしても、加護みたいな私生活がたるんだタレントは、同じことを繰り返す可能性が高いだけに、恐くて使えない。それゆえ、AV転身説が出続けるのだろう。
その前に華原と同じようにAのDV被害に合わなければいいが。それだけが心配だ。
(文=本多圭)
復活することはあるのだろうか?