『第2回 シンデレラオーディショングランプリ 初めて精子飲む。』相内しおり

 女という生き物は、自ら決意して初体験を捧げた相手にはとことん従順である。性の知識に乏しいせいもあり、ザーメンは残さず飲むのが礼儀だと言われれば疑いもせずごっくんしてしまう。たとえ、その男と別れて別の男と付き合ったとしても、当然の行為として飲みほしていく。しかし、早々処女に巡り合えるはずもなく、そんなエロ調教を実際にやってみる機会もない……。そう諦めている人にお勧めなのがこの作品だ。

 ほんの一カ月前に、大切な処女をAV界に捧げたばかりの相内しおりちゃん。彼女の場合は、初体験の相手はAV業界になるわけで、つまりAV撮影で命じられたことには絶対服従してしまうという貴重な存在。そんなウブな彼女に、「ザーメンは飲み物です」と伝えると、なんとなんと素直に従っていくのだから凄い。

 とは言え、最初からおいしくごっくんできるはずもなく、オープニングでは口内発射されただけで、激しくムセて泣き出してしまうしおりちゃん。その直後に再チャレンジするものの、どうしてもスムーズにはいかず、またもや目がウルウル。それでも懸命に指でザーメンをかき集めて口の中に押し込んでいき、その後のセックスで男に尽くす喜びと恍惚を知った彼女は、なんと笑顔でごっくんするまでに急成長を遂げる。

 成長したのはごっくんだけではない。オナニーでマジ昇天し、初めての騎乗位で男を射精させるまでに。セックスの度に膣が異常なほど敏感になっていき、激しく潮を吹きあげたと思うと、最後には喉が枯れるほどの絶叫を響かせ、結合する快感に溺れていく。ザーメンを口で受け取る姿も上手になり、ドキッとするほど大人びた目でごっくん。ユルユルッとした癒し系の彼女が、セックスによって大人の女に成長していく。その過程が手に取るように、はっきり明確に映し出されていく。

 その成長ぶりに、ちょっと寂しいような複雑な心境も芽生えてしまう。けれども「おいし~」とハニカム無邪気な笑顔は、それまでのしおりちゃんのままのようで、ひと安心。自分の恋人でもなければ、妹でもない、彼女にここまで感情移入してしまうのは自分でも不思議に思う。しかし、その不思議さこそが彼女の魅力。この感覚は、この作品を観た全ての人に感じて貰えるはず!
(AV評:文月みほ)
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◆メーカー:SODクリエイト◆品番:SDCA-021◆時間:125分◆価格:2980円