【勃活グルメ】上尾ソウルフード「スタミナカレー」

 医食同源。食こそ生命の源なり――。ということで、精力みなぎるグルメをご紹介いたします。近頃何だか元気ないんだよな~なんて漏らしている貴方、お試しあれ!

 

カレーのようでカレーでない?

勃活グルメ「上尾市民のソウルを震えさせるスタミナカレー」の画像1

 

 いやあ、恐ろしや、コロナウイルスの嵐。すべての疾患に言えることだが、一番の予防策は自分自身が体力と免疫力を保つことらしい。それには精のつく食材を、美味しく楽しく食べるのが一番。それが、股間の元気にも繋がってくるのだ。勃活、勃活…。

 本来は癒されるはずの家庭料理も、日に三度は作る方も食べる方もちとしんどい。スタミナがあって元気が出るひと皿の外食で、メンタルも一息いれよう。

 さいたま新都心より北、上尾駅より少し南の街道沿いにあるその店。噂には聞いていたが着いてびっくり、いるいる、待ち人たちの行列だ。

 

勃活グルメ「上尾市民のソウルを震えさせるスタミナカレー」の画像2

 

 店の看板にも書かれているとおり、ここは「スタミナラーメン」と「スタカレー」の店。「スタカレー」とは多分、スタミナカレーのことだろうが、どんなカレーライスなのか興味と食欲をそそらセラセラ♪

 溢れた待ち客は20人弱。

 

(こりゃ長期戦になるな…)

 

 覚悟の上で、イヤフォンしてYouTubeを見ていたら、40分ほどで店内の待ち席に入ることができた。あと3人…。

 店に入った途端、襲ってきたのは、鼻から入って脳、そして頭のてっぺんから突き抜けていくニンニクの匂い匂い匂い! しかも、ただニンニク臭いだけじゃなく、醤油や香辛料の香りと共に入ってくる。なので、めっちゃハラが鳴る! ハラの虫が暴動を起こしそうだ。

 厨房を覗き見すると、湯気の向こうにうっすらと赤いバンダナのおっちゃんが見える。このおっちゃんこそが「神」。同チェーン店の中でもこの店がダントツ人気の理由、それは、「神」が作るスタカレーのひと皿が段違いにウマイからだという。

 

勃活グルメ「上尾市民のソウルを震えさせるスタミナカレー」の画像3

 

 店内に入ってさらに10分、相席用のテーブルひと席がやっと空き、そこに滑り込んだ。

 

「どれどれ」

 

勃活グルメ「上尾市民のソウルを震えさせるスタミナカレー」の画像4

 

 メニューを見るが、注文するのは出発する前から決まっている。

 

「すみませーん、スタカレーお願いしまーす」

 

 この店の神メニューにして今回の勃活メニュー、それが『スタカレー』だ。はたしてどんなメニューが着丼するのか、心とハラがワクワク、グーグー。

 それにしても、同店指名No.1のスタカレーちゃん、600円て安くないかい? ラーメン嬢も焼きそばさんもチャーハンちゃんも600円。餃子さんなんてたったの250円だ。昭和かここは?

 そういや、店を埋め尽くす客もすべて昭和生まれの人々(ウソ)。昭和の味と料金が、昭和の人々の舌と胃袋を誘う。令和生まれの赤子を背負うお母さんは、ラーメンをすすりながら体をゆらゆらさせて子供をあやす。まさに昭和の風景だ。

 店内に響くのは有線放送のムード歌謡かと思いきや、ラーメンをすする音と、瀬戸物の皿とレンゲがカチカチ擦れ合う音。皆、神が作ったメニューを、最後のひとかけらまで皿からこそげ取ろうと必死にしゃぶりつく。それだけうまいということか。あー、待ちきれん!!

 

(カレーをライスに盛り付けて出すにしては時間がかかりすぎるな)


 なんて思ったその時、

 

「お待たせしましたー」

 

 そう言って、シミだらけの厨房着姿の兄ちゃんが運んできたのがコレ。娘娘(にゃんにゃん)の『スタカレー』。上尾市民のソウルフードだ。

 

が、「カレー」かこれわ?

 

勃活グルメ「上尾市民のソウルを震えさせるスタミナカレー」の画像5

 

 具材は、ひき肉、ニラ、以上。ちらちら見える赤いツブツブは、唐辛子。それが餡にからめられ、オンザライスしている。カレーというより餡かけご飯だ。

 でも、ネーミングなんかどうでもいい、うまいかうまいか、それともうまいのか? そして勃活効果、それだけだ。

 ツヤツヤでスパイスの香り高い茶色の小山から、レンゲ一杯の幸せをすくう。

 

勃活グルメ「上尾市民のソウルを震えさせるスタミナカレー」の画像6

 

 これ、絶対うまいヤツ。ひと口で頬張ると…うまい! そんなことはわかっている。想像どおりというか予定どおり、まいう~じゃないかじゃないか(笑)。

 そして、すこし辛い。赤いツブツブが予定どおりピリピリと作用しているようだ。ひき肉とニラ、ニンニクと唐辛子とその他いろいろ…。様々な食材と調味料が神の手によって調理され、オレたちの舌と胃袋を満たし、ハートと健康を支え、安らぎと満足感を与えてくれる。もちろん、夜にはヘソの下も元気イッパツのはず!

 皿からひと口、またひと口とレンゲですくっては口に放り込む。次から次へと入って来るスタカレーの餡とご飯が、胃袋におさまるごとに次々栄養に変わっていくのが感じられる(ような気がする)。

 後から来たスープをずずっとすすりながら、

 

(あー、これなら餃子もたのめばよかったなー)

 

 そう思った頃は、時すでに遅し。もはや「オレの」ソウルフード・スタカレーは残り半分。前半食べたスタカレーの記憶をおかずに、残ったスタカレーを口に運ぶ。うまいうまいうまい。とまらんとまらん。

 だれよりひときわ大きくレンゲと皿をカチカチ言わせて皿に残った餡をこそげとる。

 

(ああ! だれもいなけりゃ皿を舐めまわしたい)

 

 上尾市民のソウルフードは、江戸っ子市民が食べてもソウルを感じる勃活フードだった。ごちそうさまでした。

 

【スタカレーの主要勃活成分】
・豚ひき肉 
ビタミンB1、ビタミンB6⇒ブドウ糖をエネルギーに変える
亜鉛⇒抗酸化作用、免疫力向上、生殖機能の改善、抗うつ
・ニラ
葉酸⇒造血作用
ビタミンE⇒抗酸化作用、血液循環の向上
モリブデン⇒造血作用、
・ニンニク
アリシン⇒血管拡張、血行促進、食欲増進、抗菌作用

 

埼玉上尾『娘娘(にゃんにゃん)』
スタカレー:600円

 

(取材・編集部)※取材は緊急事態宣言以前のものです。

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