催眠オナニーのコツ ~完全版~

 男性がひとりで楽しむ性的快楽は、射精をともなったオナニーに限らない。男の潮吹きやアナニー、それにチクニーと幾つもの方法があることは知られている。そこで近年愛好者が増えている催眠オナニーを紹介したい。

 催眠オナニーによって体験できるドライオ ーガズムは、女性の絶頂とほぼ同義。射精と違って体力の続く限り長時間楽しめるのでオススメだ!

 

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※イメージ画像:Getty Imagesより

音声だけで絶頂してしまう新体験

 催眠オナニーとは催眠音声と呼ばれる音声作品を用いて、セルフで暗示にかかって絶頂を迎えるオナニーのこと。

 一般に知られる催眠術というと、目の前にいる催眠術師によって次第に暗示にかかっていく姿を想像する。催眠音声は、その方法論を用いて音声を聴くだけで暗示にかかっていくというものだ。

 日本国内では、2004年にサークル「キャットハウス」から発売された『裏Trance voice fan 赤いリボンのリコ1~ドリームチャット~烙印』が、その最初とされている。エロのジャンルとしては比較的新しいが、それでも既に16年の歴史がある。現在では数多くの制作者によって催眠音声がリリースされている。

 催眠音声の構成は大きく導入・本編・解除に分類される。導入では「まぶたが次第に重くなる」といった誘導の声が続き次第に催眠状態に入っていく。

 そして本編で、特定の音や「あと5つ数えるとあなたは絶頂する」といった表現でドライオーガズムへと導かれるのだ。

 この絶頂の過程は独特だ。暗示にかかっているとはいえ、ちゃんと自分の意識はある。目を開けて周囲を見渡せば自分のいる部屋の風景や身体は見えている。

 ところが特定の音や声に反応して人によっては「ひぃ〜」と声をあげて絶頂してしまうのだ。しかも、たいていの人は勃起もしていない(一部、セルフ射精へと導く催眠音声もあり)。

 意識はあるのに身体が勝手に反応してしまう。そんな不思議な体験に戸惑うことで、さらに精神は揺さぶられより深い快感へと導かれるのだ。

 

勃起もしていないのに気持ちいいドライオーガズムの不思議

 ドライオーガズムを感じるメジャーな手段として知られているのが、男の潮吹きだ。このサイトでも何度か取り上げているが、射精後にそのまま亀頭を刺激し続けることによって絶頂するというものだ。

※男の潮吹きについては↓↓

 「女性の潮吹きって気持ち良さそう」「普通のオナニーじゃ満足できない」といった方に体験してもらいたい、男の潮吹きのやり方を具体的にまとめてみた。  パートナーがいなくても楽しめるので、限界までペニスを責めたいというM気質

 

 これはドライオーガズムとはいうものの、潮を噴いているので実際にはウェットである。また、亀頭に刺激をし続けなくてはいけないので快感に慣れていない男の身体は、早々と元気を感じてストップしてしまいがちだ。

 対して、催眠オナニーは体質によってガマン汁を分泌する程度で、ほぼ完全なドライである。勃起もしないまま脳の中であるとか、臍の裏、股間の付け根あたりからとめどもなく快感が発生しているのを感じながらイキ続ける。

 一度絶頂が始まると、音声を聴き続けている限り本当に止まることはない。慣れないうちは本能的に恐怖を感じて、装着しているヘッドフォンやイヤホンを引きちぎるように外してしまうこともある。それくらいにまで快感は深い。

 しかし、この射精とはまったく違うベクトルの快感にハマると一度の再生時間では飽き足らず、催眠から覚めることを拒否して何度も再生をする猛者もいる。

 それくらいに催眠オナニーは中毒性があるのだ。

 

シチュエーションは多様。物語の主役は自分

 催眠音声を入手する方法は比較的簡単である。Googleで検索すれば、個人サイトのほか最近ではYoutubeで無償でリリースされているものもある。

 またFANZAやDLsiteでは同人サークルの形で数多くの催眠音声が有料で販売されている。これらのサイトでは体験版もあるので質の高い最先端の作品を楽しみたいなら有料のものをおすすめする。

 特定の音や言葉に反応するようになることを重視した文字通りの催眠に拘った催眠音声もあるが、タイトル数の多いのはこだわったシチュエーションで物語が展開していくものだ。ドSなお姉さんや妹などにイカされるものや、自分の身体が女体化してというものもある。中には触手に凌辱されるというものも。

 ようは、暗示によって物語の主人公(ヒロイン)になって絶頂することができるのが催眠音声の最大の特徴といえる。あらゆるエロメディアの中で自分が主人公になれるジャンルは、ほかにない。

 とはいえ、催眠音声を聞けば誰でもすぐに絶頂を体験できるわけではない。いろいろとコツなどもあるわけだ。

 

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※イメージ画像:Getty Imagesより

催眠にかかりやすい環境

 催眠音声という言葉は誤解されやすいところがある。音声を再生すれば即座に暗示にかか って催眠状態になると思われているようだ。だが、体質によって催眠にかかりやすい人はいるものの、基本的にそこまで簡単にかかったりはしない。

 筆者も最初は即座に催眠状態に入るものだと誤解していた。そのため、パソコンにダウンロードした音声を椅子に座った状態で再生したのだが、まったく催眠状態にならなかった。催眠にかかるには、それなりの環境が必要なのだ。

 催眠音声できちんと音声のいいなりになるためには、まずリラックスした環境が欠かせない。最低限、布団の上に横にならなくては始まらない。

 途中で邪魔が入らないように携帯電話は着信音はもちろんバイブもオフにしておいたほうがいい。戸締まりもしっかりしておくなどして、とにかく途中で邪魔が入らないようにしなくては覚めてしまう。

 また寒暖に対応出来る準備もしておく必要がある。ドライオーガズムに達すると、当然身体は火照ってくる。なので、パジャマや下着姿、あるいは全裸になっておくほうがリラックスできる。

 ただ、催眠の導入部のあたりでは寒かったり暑かったりするはずだ。それを回避するためにもエアコンのリモコンを手元に置くなどして、最適な環境で快感を貪ることができるようにしておかなくてはならない。

 

ヘッドフォンやイヤホンにはこだわるべき

 どんなに環境を整えても、気になるのは外部の雑音だ。ひとけのない深夜であっても、よっぽどの田舎でない限りは外を走る車の音などが聞こえる。

 催眠にかかろうとすると、感覚も鋭敏になってくるので普段は気にならない音までもが気になってくる。特に気になるのは、冷蔵庫などが発するブーンという駆動音。

 それは自分が神経質なのではなく、感覚が鋭敏になっている証拠なのでむしろ喜んでいいものだ。

 とはいえ、雑音は気になる。それを防ぐために使用するヘッドフォンやイヤホンには、ある程度こだわったほうがいい。スマホを買った時にオマケでついているようなイヤホンではどうしても集中ができない。

 もしも、どうしても雑音が気になるのならばノイズキャンセリング機能のついたものを購入するといいだろう。もっとも、そこまでこだわらなくても、イヤホンなら数千円クラスで十分良質な音が出る。

 むしろこだわるなら、イヤーピースを装着感のしっかりしたシリコンのものに取り替えるほうが重要だ。

 あと、悩むのはヘッドフォンとイヤホンのどちらが適しているかということ。結論からいうとイヤホンのほうがいい。ヘッドフォンは重量があるために、長時間音声を聴いているとどうしても疲労が生じてしまいがちだ。

 集中力を途切れさせないためには、イヤホンのほうが優れているといえる。

 

大事なのは催眠にかかりたい願望

 しかし、どんなにリラックスした環境をつくっても催眠がまったくかからないという人はいるものだ。そうなる理由は、催眠音声の売り文句である「音声だけで催眠状態に入ることが出来る」ことを、まったく信じていない場合だ。

 最初から「こんなもので催眠にかかるわけがない」と思っていると雑念が生じて、まったく集中することができない。

 催眠の導入は一種、座禅に似ている。雑念を捨てて「催眠にかかかる」という強い意志がなくてはならないのだ。

 導入では「身体がだんだん重くなる」といった言葉が用いられるが、この際には自分の中で「うん、重くなってきた」「確かに、催眠状態に入っている」と言い聞かせることも欠かせない。自分が確かに催眠状態に入っていると信じることで本当に催眠状態に入るのだ。

 そうしてしまえば、止まらないドライオーガズムは、もうすぐである。

 

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※イメージ画像:Getty Imagesより

万人受けする音声はない

 催眠音声において、誰でも必ず楽しめるというものは存在しない。技術力の高い音声は導入部が丁寧につくられていてかかりやすいということは確かにある。けれども、100%催眠にかかることができる保証はない。

 無料のものでも「こんなに深い催眠状態にかかったことはない」という体験をする人がいる一方で、有料でも「まったくダメだった」という場合がざらにある。

 催眠音声を販売している評価の高いサークルはかかりやすいという面もあるが、それは同時に多くの人が「この催眠を体験してみたい」というシチュエーションを提示している場合が多いというわけだ。

 果たして自分にはどの催眠音声が合っているのか…それは数を試してみるしかない。とはいえ、 催眠音声の数は多いし無限にカネと時間があるわけではない。なので、自分に合致しているかをよく見極めるのが肝心だ。

 作品のセレクトにあたっては、まずシチュエーションである。ハード目の設定が好みの人には、ゆるふわな感じで女の子にエッチなことをされるタイプの音声は合致しない。だいたい、催眠音声が好きな男性はM気質なので罵り系の言葉を好むのだが、ここにも濃淡がある。「豚」とか「犬」などと罵られる音声は、その趣味の人にはご褒美だけれど、万人受けはしない。

 有料音声の場合は、説明文で内容がある程度わかるので判断の材料にしたいところだ。加えて、判断材料になるのは作品に添えられたイラストである。

 最低限有料で売る意志のある催眠音声はCDのジャケット風にイラストを提示している。これが音声しかない作品にとっては大切なイメージ。これが趣味に合うかどうかで選んで見たほうがよい。

 

サンプルで気に入った声を見つけよう

 あまり気づいている人はいないかも知れないが、人間には声の好き嫌いというものがものすごくある。催眠音声でも評価の高い制作者は誰もが納得できる信頼感のある声優を用いている。ところが、中にはシチュエーションは最高なのに肝心の声がイマイチ…とガッカリすることもある。

 催眠音声の製作にあたってはスクリプト(シナリオ)を声優さんに発注。録音された声をもとに効果音を加えたり編集をしていく。ちゃんとした制作者はとにかく編集に時間をかける。

 例えば、間の取り方でも5秒なのか。それともさらに0.1秒短くするのか。そんな微妙な編集が実際にドライオーガズムの快感を濃厚にしたりするからだ。加えて、音声の大小の調節とかこだわるポイントは尽きない。

 そうはいわれても、いったいどの声を選べばいいのかは迷うところ。そこで最初のうちは多くの作品に出演している声優を選ぶとよいだろう。かなりの数に出演している分倍河原シホ、柚木桃香といった催眠音声ジャンルの有名声優ならば、必ず気に入るはずだ。

 

まず楽しみたい3作品

 最後に、あくまで筆者の私見でぜひ試してみるべき催眠音声を3つ紹介しよう。

 

『美少女にされた貴方は宇宙船のメスイキダイナモとしてひたすら触手に犯され責められ射精されてグチョグチョ発情メスビッチに堕ちちゃうの』

 女体化された上に触手に延々と凌辱され続けるというM属性の人ならばドハマリすること間違いなしの作品。制作する風呂井戸ソフトの作品は長尺のものが多いのだが、この作品も最長2時間30分という長さである。最後まで休むことなく再生すれば、どれだけ絶頂するかわかったものではない。

 

『Best work for Sissy boi 〜女々しいボクにピッタリのオシゴト〜』

 Sissyとは、男がメスに堕とされて社会的地位も失うというマニアックなエロスのジャンル(アメリカでは非常に人気)。そんなシチュエーションを味わうために、架空の国を舞台にふたなりお姉さんたちにとことん堕とされていく物語が展開する。どんどんみじめになっていくのに、それが気持ちよくて絶頂が止まらない。新しい世界に目覚めることは確実だ。

 

『アクメノイド・イリア』

 SF仕立ての作品なのだが、異色なのは催眠によって子宮がある感覚を与えてくれること。男性なのに子宮イキするというエロマンガで見たようなシチュエーションで絶頂できるのである。イラストに描かれているようにピッチリスーツのヒロインになった気分で快感を貪ることが出来るので、ソッチの趣味の人にもオススメだ。ちなみに男女兼用で楽しめる仕様である。

 催眠音声の技術は日々進化している。近年では技術の進展により耳元で囁いているような感覚を味わえるようにもなった。

 ドライオーガズムを一度でも味わえば、人生に欠かせないアイテムになることは確実。まだ見ぬ快感はすぐそこだ。

 

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