嵐・櫻井と有吉のコンビで低視聴率の『今、この顔がスゴい!』 “今、この数字が低い”3つの理由

0207imakonokao_main.jpg※イメージ画像:『今、この顔がスゴい!』(TBS系)より

 人気絶頂の嵐・櫻井翔と、レギュラー15本の有吉弘行。この最強コンビで始まったはずのバラエティ番組『今、この顔がスゴい!』(TBS系)が、「今、この数字が低い」状態に陥っている。スタートした昨年4月以来、最高視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタに届かず、最低視聴率は4.9%を記録するなど打ち切りも辞さない緊急事態だ。

 この低迷の理由について、テレビ関係者は「有吉も今は視聴率タレントと言われていますが、結局は番組内容との相性であり、さらに言えば他の出演者との相性です。有吉が出ていて好調な番組の共演者は、マツコ・デラックス(『マツコ&有吉の怒り新党』テレビ朝日系)や水ト麻美アナ(『有吉ゼミ』日本テレビ系)、生野陽子アナ(『有吉くんの正直さんぽ』フジテレビ系)のように、“受け”のタイプが合う。そういう意味では、ベクトルは違うとはいえ、どちらも“押し”の櫻井と有吉はミスキャスティングと言わざるを得ないでしょう」と、企画以前に難があるという。だが、それでもコンテンツは重要なはずだが、同番組は今、週替わりでさまざまな企画を乱発している。

 1月のラインナップだけを見ても、9日『ジャニーズと芸人、憧れの職業は!? 徹底調査!』、16日『嵐・櫻井率いるジャニーズと有吉芸人ガチバトル最終決戦』、23日『2014年 この顔がくる! 20連発!!』、30日『ひとり旅SP』と、いい意味で言えばバリエーション豊富だが…。この企画乱発についても、前出のテレビ関係者は「おそらく番組がリニューアルする4月以降の“鉱脈”を見つけようとしているのでしょう。さまざまな企画を投げてみて視聴者の反応を試しているんです。『もしものシミュレーションバラエティーお試しかっ!』(テレビ朝日系)が『帰れま10』という企画で長寿番組化しているように、試した中で人気の高かった企画をもう1~2回やってみて、現実的にレギュラーで回せそうな企画を選んでいるのでは」と推測する。

 確かに番組ホームページにも「2014年からは新企画へどんどんチャレンジしていきます」とある。だが、それでも視聴率10%を記録する「鉱脈企画」はいまだに見つかっていない。

 また、この関係者は「やはり、視聴者は前の時間帯から見ていることが多い。前の番組の数字が良ければ、それだけ次の番組も見てくれる母数は増える。しかし、前の枠は『木曜ドラマ劇場』という若者向けのドラマ枠です。記憶に新しいのが、今世紀民放連ドラ最低視聴率を記録したドラマ『夫のカノジョ』(最終回は3.3%)でした。もともと、この枠は『渡る世間は鬼ばかり』といったホームドラマだっただけに、それを終わらせたTBSの編成ミスの影響は大きい」と言い、前の枠の影響もあるという。

 つまり、『今、この顔がスゴい!』の「今、この数字が低い」理由は、櫻井と有吉というキャスティングミス、「メイクやグルメをやれば数字が取れる」と判断している企画側のズレ、前の枠をホームドラマから若者向けのドラマに変えたTBSの編成ミス…という3つに集約できそうだ。「今、この数字が高い」日はいつ訪れるのだろうか…。
(文=今井良介)

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