「視聴者が求めるのは永遠のドジっ子」能年玲奈の新CMが大人っぽすぎて不評!?

1220souen_main.jpg※イメージ画像:『装苑 2013年12月号 』文化出版局

 4月の放送開始以来、何かと話題を集め、9月に大好評のうちに幕を閉じたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。驚いたときに発する方言「じぇじぇじぇ」は『2013ユーキャン新語・流行語大賞』の年間大賞にも選ばれ、まさに今年を代表するドラマとなった。ヒロインの天野アキ役を演じたのは、女優の能年玲奈。オーディションで1953人の中から選ばれ、それまでほぼ無名の存在だったにもかかわらず、同作で一気にブレイクした。

 オリコンが発表する「2013 ブレイク女優ランキング」でも堂々の1位に選ばれるなど、大活躍の一年だった能年。『あまちゃん』終了後の動向が注目されたが、来年夏に公開予定の映画『ホットロード』で暴走族の少年に恋心を抱く14歳の少女・和希を演じることが決定しているなど、来年以降の活躍も楽しみだ。

 その能年は、21日から放送が開始された、化粧品メーカー「KOSE」のフィギュアスケート日本代表応援企業CM「瞳の先に」編に出演している。同CMでは、初めて生のフィギュアスケートを見た能年が、目を輝かせて「きれい…」とつぶやき、最後に「…頑張れ」と語りかけるものだ。能年は『あまちゃん』の頃よりも伸びた髪にキレイ系のメイクで大人びた雰囲気を漂わせている。

 CMが公開されると、「さらにかわいくなった」「グッと大人っぽくなったね」という賛美のほか、「ナチュラルメイクのほうがよかった」「変に化粧しない方がかわいい」「視聴者が求めてるのは永遠のドジっ子だろ」など、“ガッカリ感”を指摘する声も上がっている。

「『あまちゃん』終了直後から放送された『果実Dolce』のCMでは、パティシエの衣装でコミカルな動きをする、いわば“あまちゃん路線”を引きずったものでした。しかし、今回のCMでは表情の変化もセリフもほとんどない。さらに、化粧品会社のCMということもあり、女性の美しさを全面に出した大人びたものですが、『あまちゃん』のイメージを脱却するという意味合いもあるでしょう。次回作『ホットロード』で不良少女役に挑戦するのも、イメージ固定を避けるという狙いもありますからね」(芸能ライター)

 能年は12月9日のブログで、前髪をピンで止めておでこを出し、大きな黒縁メガネをかけた写真をアップした。このときも「おでこ出してもかわいい」「メガネ姿は貴重」といった声とともに「あれ? おかしいな」「全然似合ってない」という意見も目立つなど、賛否両論だった。確かに、『あまちゃん』で見せていたショートカットに元気な姿が印象的な能年。それだけに、その“残像”が強すぎるのだろうか。

「来年には成人式を迎える能年ですから、いつまでも純真無垢な女の子だけやってはいられませんよ。代表作となった『あまちゃん』にひきずられてしまうのは仕方のないところですが、今後はそのイメージをどうやって裏切っていくかが鍵ですからね。もちろん、いい意味でですが。“天使すぎる”アイドルとして話題になった橋本環奈も、ライブ中の“奇跡の1枚”のインパクトが強すぎるために、イベントなどで見せる姿に『劣化』の声が上がっています。もちろん、能年が醸し出す清潔感は誰もが持てるものではないので、それを売りにしていくのはいいのですが、イメージが固定するのは女優にとって死活問題ですからね。能年はもともと童顔で中性的なルックスだけに『今はそのままで』『無理して大人っぽくする必要ない』という声が上がるのもわかりますが、一度ついてしまったイメージを払拭するのは簡単ではありません」(同)

 同じように童顔で知られる女優には宮崎あおいや井上真央がいるが、宮崎はNHKの大河ドラマ『篤姫』で強い女性を演じ、井上もサスペンス映画『八日目の蝉』に主演するなど、幅広い演技を見せることで若手ながら演技派女優としての地位を確立している。また、浮き沈みの激しい芸能界では、今後の活躍次第でブレイクも帳消しになってしまいかねない。そんな心配を払拭するためにも、能年にはこれからいろいろな“顔”を見せてほしいものだ。
(文=津本ひろとし)

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