「自殺デマ」が流れても同情されない楽しんご、暴行疑惑に強まる批判

 お笑い芸人の楽しんご(34)が「自殺した」とのデマがネット上に流れ、本人が「僕は生きてますよ!」などと否定する騒ぎになっている。楽しんごが自身のTwitterに否定ツイートを書き込み、多くのファンが心配していたこともあってTwitter上で23000回以上(9月15日現在)もリツイート(引用・拡散)された。だが、この驚異的な拡散ぶりは楽しんごの安否を気遣っていたユーザーによるものだけでなく、リツイートした上で「生存報告より先に言うことがあるでしょ」などと批判しているユーザーも多いようだ。

 今月14日から15日にかけて、楽しんごの自殺説がネット上で一気に広まった。あるユーザーが「自殺したんだって!楽しんご」という書き込みとともに、2ちゃんねるの「【速報】楽しんご、自宅で死亡確認、自殺か」というスレッドを情報源として提示。だが、このスレッドは今年1月に立てられた“ネタスレ”であり、自殺説は全くのデマだった。

 しかし、楽しんごが元付き人男性への暴力行為が一部週刊誌などで報じられ、現在バッシングの渦中にいるというタイミングだったため、このデマツイートが爆発的に拡散されることになった。また、楽しんごが9月に入ってからほとんどTwitterで発言していなかったことも、自殺説に信憑性を与える要因になってしまったようである。

 これを受けて楽しんごは、15日夜に「皆さん 僕は生きていますよ!僕は死んでないです。一生懸命、一生懸命生きています、、お願いですから、僕を殺さないで下さい よろしくお願いします。悲しんご」とツイート。本人による否定で安心したファンは多く、楽しんごのアカウント宛てに「良かった!」「デマだって分かってましたよ」「嫌がらせに負けないで!」などといった温かいコメントが殺到した。ところが、一部ユーザーからは以下のような辛辣な批判も寄せられていた。

「報告より先に元付き人に謝罪でしょ」
「生きてるなら罪を償ってください」
「暴力行為やらかして平然と生活してんじゃねえよ」
「デマが本当ならよかったのに」
「同情を引くために自作自演したんじゃないの」

 これほど厳しい声が上がっている原因は、元付き人への暴行疑惑の内容が驚くほどの陰湿ぶりだったためだ。

 先月末、元付き人の男性が写真週刊誌「フライデー」(講談社)で楽しんごの横暴ぶりを告発。今年初めごろから部屋の掃除・洗濯や運転などをさせられていたが、5カ月間も給料の支払いがなく、次第に暴力までふるうようになったという。体を叩く程度は日常茶飯事で、鼻くそを食べさせられたり、人前で6リットルの水を一気飲みさせられたこともあったそうだ。また、別メディアの記事によれば、楽しんごは「おしっこを飲んでもらうのが夢」だといい、男性が失敗したのをチャンスとばかりに飲尿を強要。また、なぜかタッパーに自身の大便を保管しているという楽しんごは、男性が別のミスをした際に「これを食べたら許してやる」と迫って大便を口に突っ込んだという。

 これら行為に加えて、楽しんごが男性にラブならぬ「ジャブ注入」し、男性がパンチで口の中を切って全治1週間のケガを負ったこともあったという。しかも、ケガのことを楽しんごに告げると「慰謝料とか取ろうと思ってるんでしょ!」と逆ギレされ、一方的に男性の口座に100万円を振り込んできたそうだ。これが逆に男性の怒りに油を注ぐことになり、男性は警察に被害届を出した上で一連の暴行をメディア上で告発するに至った。

 この事件は楽しんご側も男性を殴ったことを認めているが、週刊誌の取材に「愛情表現のつもりだった」などとコメントしており、包丁を持って男性を追いかけまわす動画がネット上に掲載された件についても「演技の練習だった」と釈明。反省の様子が見られないことから、いまだにバッシングの熱が収まっていない。これまでに別の男性に対する複数の暴行疑惑が取りざたされていたことも、批判を強める要因になってしまったようだ。

 普通ならば同情こそされても、批判されるいわれはないはずの「自殺説」騒動。デマを流されたのは可哀想であるが、否定しても厳しい言葉を投げかけられてしまうのは自業自得の部分もあるのだろうか。いずれにせよ、本人が暴行疑惑について納得のいく釈明なり謝罪なりをしない限り、世間の厳しい目は変わらないだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

men's Pick Up