AKBなど眼中にない!新生・モー娘。が宣戦布告もダダ滑り

 「AKB48やももクロには絶対に負けられないアイドル」として、29日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ系)にモーニング娘。(以下、モー娘。)が出演した。今年の5月に10人体制となった新生モー娘。にとって、今後を占う大事なメジャーバラエティ挑戦。しかし、出演前の番宣で、「打倒AKB48! 打倒ももクロ!」と大いに煽られながらも、その内容があまりにもひどかったとネット上で話題になっている。

 番組冒頭で、得意のフォーメーションダンスを披露したモー娘。。キレのあるダンスは、スタジオ中から喝采を浴びたものの、その後のトークでは、リーダーの道重さゆみ(24)くらいしか成果を上げられず、ほかのメンバーは空回りするばかり。収録が盛り上がれば盛り上がるほど、放送時間も長くなるという傾向がある同番組で、わずか20分程度しか放送されなかった。

 リーダーとして一人奮起した道重。以前の、「私が世界で1番可愛い」とためらいもなく言い放つキャラから、大人のアイドルに成長した姿を見せた彼女は、今のAKB48の印象を聞かれると、「天下を獲っているのはAKBさん」とあっさりとした態度で対応。それでも、後輩の石田亜佑美(16)がAKB48やももクロについて、「何も思ってない。モーニング娘。はスゴいグループ」「モーニング娘。が1番」と、まるで眼中にないと言わんばかりの発言をすると、道重もそれに便乗して、「私が入ったころのトップアイドルといえばモーニング娘。だった」が、現状を考えると「スゴい悔しい」とAKBやももクロに対してライバル心むき出し。「ちゃんと見てもらえれば今のモーニング娘。の良さが絶対ある。もっと見て欲しい」と熱く語っていた。

 その後、「ももクロさんは可愛い」「AKBさん大好き」とフォローした道重だったが、憧れているモー娘OGを聞かれると、自分がリーダーでありながら、初代リーダーの中澤裕子を差し置いて、「藤本美貴になりたい」と即答。理由は、「勝ち組だから」と、さも中澤が負け組みかのような口ぶりを披露。さらに、話が保田圭に及ぶと、「嫌なことがずっとあっても」「(最近結婚して)初めてプラスになった」と以前と変わらぬ決め付け口調を連発し番組を盛り上げていた。

 ここまで道重1人が息巻いたが、その後、鈴木香音(14)が特技だという“変顔ものまね”を披露したり、生田衣梨奈(16)が“魔法”を使ったりするとスタジオは失笑。しゃべくりメンバーも処理に困るというグダグダの内容となり、あっさり幕引きとなった。

 これに対して、ネット上では、「ヲタも引くほどのダダ滑り」「まだ早すぎた」「見なくて良かった」といったコメントが散乱。いくらバラエティの経験が浅いからといってヒドすぎると話題に。特に、最後に変顔と魔法を見せた鈴木と生田に対しては、ファンの間では有名な特技であったとしても、“まだ一般視聴者には早すぎる”と、なぜこんなメジャーなバラエティ番組で披露したのか、疑問を抱いているようだ。

 とはいえ、新生モー娘のほとんどのメンバーはまだ10代の少女。バラエティの経験も浅く、テレビでの活躍もまだまだ少ない。今後どう伸びるかは未知数だ。それでも、バラエティでの活躍を考えているなら前へ出ることが肝心になる。たとえそれで失敗しても芸人がなんとかしてくれる。そうしているうちに自然とバラエティ番組の中での立ち居振る舞いというのは身についていくだろう。今回、ネット上ではヒドすぎたといわれているが、一般の視聴者の目についたのは、きっと鈴木と生田に違いない。まだまだスタートしたばかりの新生モー娘。ただ滑るだけにとどまらず、モー娘こそトップアイドルだという魔法をかけ続けてもらいたい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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