ソフレ(添い寝フレンド)からのセックスアプローチを回避するキーワードとは?

soinefre0725fla.jpg※イメージ画像 photo by MyDearValentin from flickr

 もし、「アダルト版・流行語大賞」があるとしたら、2013年のベスト10に間違いなく入るのは「キスフレ」だろう。キスフレという言葉が世に登場したのは春先のこと、セックスはしないがキスだけをする間柄を指す造語だ。筆者の個人的見解では、キスをすればセックスしたくなるのが人間の性(さが)だと思うし、セックスしたくないような相手とはキスもしたくない。よって、キスフレなどという関係性は成り立たない…と思うのだが、世の中わからないものである。

 そして今夏、キスフレに続く新たな造語が登場した。ソフレだ。ソフレとは、添い寝フレンドの略。セックスはしないが添い寝をする間柄とのこと。これまた、昭和世代の筆者には全く理解不能である。添い寝していればセックスしたくなるのが人間の性(さが)だと思うし、セックスしたくないような相手とは添い寝もしたくない。まったく最近の若い者の考えることは…とこぼしたところ、なんと筆者と同世代(30代)、いやさらにもっと上の世代(40代以上)からも「(キスフレは理解できなくても)ソフレはなんとなく理解できる」という言葉が返ってきた。

 恋愛やセックスから遠ざかりつつある若者のみならず、30代・40代のギラギラ世代までもがソフレ関係に走る原因はいったいどこにあるのだろうか? 一番の理由は、案の定「過労」のようだ。自称・社畜の30代男性いわく、「日々の残業に加え、休日出勤で身体の疲れが全くとれず、セックスどころではない」とのこと。疲れマラを通り越した極限状態なのだろう。だとしたら添い寝する元気も残っていないかと思うのだが? 一つの布団に二人で寝るよりも、一人で寝たほうが疲れはとれるはずだ。そのうえ、腕枕などしようものなら、さらに疲れが増すはず。

 上記の点に関しては、精神的癒しを求めているという回答に次いで、「女性との触れ合いが皆無になると、オトコとして枯れていきそうなのが怖い」という意見があがった。クルマの運転のようなものだろう。自動車免許を取得したものの、日常的に運転する機会がないと感覚が鈍ってしまう。それと一緒で、仕事で疲れているからといって女性との接触を一切断つのは如何なものか…という不安が沸くのかもしれない。

 次に、ソフレ関係を継続するにあたって、もっとも苦労する点を訊ねたところ、意外な答えが返ってきた。「女性側が添い寝以上を求めている場合のかわし方」が難しいとのこと。なるほど、お互いに添い寝で満足できればノープロブレムだが、どちらか一方がセックスしたがっていると、そこに目的の相違が生ずる。男性側ではなく女性側がセックスしたがっている場合は特に厄介だ。「据え膳食わぬは男の恥」という言葉もあるように、女性側からのアプローチを断るのは野暮という風潮がある。

 ソフレ女性からのセックスアプローチをかわす方法は、最初が肝心だと前出の30代社畜男性は語る。初回の添い寝後に、「俺は添い寝だけのオトコゆえ、キミが生理中でも問題ない」と告げる。さらに、「生理以外の日は、俺以外のオトコと会うのに使いたまえ」と念押し発言を繰り返すのが効果的とのこと。確かに、これだけ事前にはっきりと言っておけば、よほど鈍感な女性でない限りはセックスを仕掛けてくることはないだろう。それにしても、ひと昔前は女性が男性からのセックスアプローチを断る大義名分が「生理」だったのに、今では男性側が生理をネタにセックス回避するとは、時代は変わったものである。

 逆に、ソフレからセフレに発展させるべく奮闘しているオトコたちも存在する。添い寝しているうちにセックス欲がよみがえってきたケースだ。この場合は、パフォーマンス勝負に限るとのこと。暑いなど理由をつけて、寝まきは着ずにパンツ一丁でセックスアピールする。ペニスの形がくっきりと浮き立つボクサータイプで勝負する者もいれば、サイズが大きめのトランクスでハミチン作戦をとる者も。また、「先に寝ていいよ、自分はオナニーをしてから寝る」と宣言し、AVを流す者も存在する。

 上記のような単純なやり方でセックスに発展するのかと首を傾げたくなるが、なんだかんだでソフレとは、セックスに至ったとしても嫌ではない相手を選んでいるのだろうから、ほんのちょっと踏み込めば、意外と簡単なのだろう。それにしても、春のキスフレ、夏のソフレと続き、秋には何がくるのだろうか? フェラフレ、クンニフレなど、新たなブーム到来に期待しよう。
(文=菊池 美佳子)

men's Pick Up