続編オファーを断り続けていたのに…仲間由紀恵が『TRICK』新作出演を決めたワケ

sayotori0703main.jpg※イメージ画像:『さよなら! トリック祭り!!』より

 女優の仲間由紀恵(33)と俳優の阿部寛(49)の名コンビで人気を博した『TRICK』が、来年公開の映画『TRICK 劇場版 ラストステージ』(堤幸彦監督)で完結することが発表された。一部では「仲間の事務所が出演を拒否し、新作が頓挫している」との情報も流れていたが、何とか完結編の制作にこぎ着けたようだ。このウラには、どのような“心変り”があったのだろうか。

 同作は、仲間演じる自称売れっ子のマジシャンで“貧乳”の山田奈緒子と、阿部演じる自称天才物理学者で“巨根”の上田次郎が、ギャグを散りばめながら超常現象や怪事件に隠されたトリックを暴いていくミステリー。2000年にテレビ朝日系の連続ドラマとしてスタートし、放送されたドラマシリーズ3本、スペシャルドラマ2本はいずれも高視聴率を獲得。映画版もこれまで3本が公開されており、2作目が興行収入20億円超えを果たすなど大ヒットした。

 スタート当時20歳だった仲間にとっても、トップ女優に駆け上がる足掛かりとなった出世作だが、近年は同作への参加を渋っていたといわれている。

「2010年に劇場3作目が制作された時も、事務所側は『女優に色をつけたくない』と乗り気でなく、以降は新作を断っていました。当たり役ゆえに、看板女優である仲間のイメージが固定されることを嫌がったのでしょう。同じ理由で大ヒットしたドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)の続編も断っていたようです」(芸能関係者)

 確かに『TRICK』の役柄はインパクトが強く、本来は役のうえでの“貧乳”のイメージが仲間本人にまでついてしまったことでも有名。その後、仲間がブレイクもあり、さまざまな役柄をさせて演技の幅を広げていきたいと考えるのは自然なことだろう。にもかかわらず、なぜここにきて新作の出演を決めたのか。

「トップ女優として認識されている仲間ですが、近年はドラマが不振続き。ここ数年だけでも、干物女を演じた『恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~』(TBS系)や幽霊になった女性刑事役の『ゴーストママ捜査線』(日本テレビ系)など、さまざまな役柄を演じましたが、どれも視聴率は10%前後と低調。今年は今までのイメージを覆すセクシーな悪女役に挑戦した『美しい隣人』(フジテレビ系)シリーズの『サキ』(同)に主演しましたが、視聴率は一桁台でした。いずれも役柄が仲間のイメージに合わず、完全に事務所の売り出し方が失敗している。これが事務所内で問題になり、汚名返上のためにヒット作の続編オファーを受けるという急激な方針転換があった。制作側の『これでラストなので…』という口説き文句もきいたようです。また、出演依頼を断っていたという『ごくせん』の続編に関しても事務所側は乗り気になっており、こちらも映画版の制作が決まる可能性がある」(前同)

 看板女優として大事にされていたのだろうが、さすがに不振続きで背に腹はかえられなくなったということだろうか。業界の一部では「低視聴率女優」との声まで上がっており、このままでは仲間の女優としての格にも影響が出かねないため、ヒット作の続編で巻き返しを図りたいところなのだろう。ウラ事情は別にしても、失敗が許されない状況であれば仲間の演技は間違いなく光るであろうだけに、ファンは新作に期待を寄せてよさそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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