カノジョを前立腺刺激のスペシャリストにする方法

bananasexy0614.jpg※イメージ画像 photo by Debora Marinho from flickr

 「肉食系男子」や「草食系男子」のみならず、「ロールキャベツ男子」「肉巻きアスパラ男子」など、男性をカテゴリ分けする「○○男子」という言い回しが市民権を得るようになって久しいが、最近特に増殖しているのが「アナル男子」なのではないかと思う。

 アナル男子とは、読んで字の如くアナルで性的快感を得る・もしくは得ようとする男性のことである。ペニスでの快感に一定の目途をつけたオトコたちが、新たな快感のステップを上がるべく背後に手を伸ばすのは決して不思議なことではない。ましてや、現代は情報社会。インターネット等を介して様々なアナル快感の情報が大量に飛び交っている。ペニスでの快感に一定の目途がついていなくても、アナルに指を這わせたくなるのはごく自然な感情なのかもしれない。いや、むしろペニスでの快感に行き詰まりを感じ、アナルに転向する男性も少なくないと想定される。

 しかし、独自開発には限界がある。英会話と同じだ。どれだけ参考書を読んでリスニングテープを繰り返し聴いたとしても、実際に外国人と会話しないことには英語力が身に付いたとはいえないだろう。アナル開発も、1人で黙々と弄るよりは、第三者のアシストを得ることによって世界観が広がるものである。

 さて、第三者の選出だが、カノジョやセックスフレンドなど、身近な女性に依頼するのが手っ取り早いし安上がりであろう。いま現在、カノジョやセックスフレンドがいない男性は、飲み会やナンパで知り合った一夜限りの女性でも可。これにて、全員が同じスタートラインに立ったこととしよう。

 あとは四つん這いになり女性に身を委ねるのみ…と思いきや、難しいのはここから。男性のアナルを責めることに抵抗感を持つ女性は非常に多い。というよりも、「そもそも男性のアナルを見たことがない」という女性が圧倒的多数なのだ。

 男性が、女性のアナルを見るのは日常茶飯事だ。後背位の際、必ず視界に飛び込んでくる。ペニスと膣の結合部に意識が集中していても、いっさいアナルを見ないという男性は皆無のはず。前戯でも、手マンやクンニリングス時にアナルを垣間見ることができる。

 対する女性たちは、身体の構造上、男性の背後にまわってセックスを行なうことがない。前戯でも、オトコの絶対的シンボル・ペニスをメインに刺激する流派の女性がほとんどなので、わざわざオトコの尻を割ってアナルの具合を確認しようとしないのだ。

 さらに、女性たちは「挿れる」という行為そのものに慣れていない。これまた身体の構造上、セックスでは男性が挿入し、女性は挿入されることになっている。「オナニーで指マンしているだろう!」と思うかもしれないが、一般女性たちのオナニー方法をリサーチしてみると、クリトリスでもじゅうぶんなオーガズムを得られるためか、膣に指を挿入する女性はほんのひと握りなのだ。

 「生理用品のタンポンは?」という点に関しても、生理時にタンポンを使う女性は驚くほど少ない。生理用品のコマーシャルがほとんどナプキンタイプであることが何よりの証しであるし、ラブホテルや居酒屋の女子トイレにサービスで常備されている生理用品もナプキンが主流。

 以上を踏まえると、男性のアナルを見たこともないうえに、挿入行為に不慣れな女性たちにアナル責めを求めるのは至難の業。しかし、完全に望みが絶たれたわけではない。パートナー女性を前立腺刺激のスペシャリストに育てあげたという、自称ソフトMの男性に話を聞いてみた。

Step1
まずすべきことは、意外や意外、料理を褒めることだという。料理を褒めることによって、女性はネイルアートよりも、爪を短く切って料理に熱中するようになるとのこと。確かに、魔女のような爪でアナルを掻き回されるのはなんとしても回避したい。

Step2
これは1人で行なう事前準備になるが、Oゾーン(肛門周辺)の毛を処理しておくことも大事。毛に覆われたアナルでは、その実態を正確に把握することができないため、女性はますます尻込みしてしまう。なお、ペニス周りの毛は未処理でも可。

Step3
デートでアダルトショップに立ち寄る。近くにアダルトショップがない人は2人でネット通販のページを見ても楽しいだろう。もちろん、いきなりアナルグッズコーナーを覗くのはあまりにもあざとい。ローターやオナホールなどを見てひとしきり盛り上がった後、冷やかし感覚でアナルグッズを物色する。

 ここまで読めばもうお気付きのはず。そう、いきなり指を挿れてもらおうとしないことがポイントなのだ。アナルスティックやアナルパールなど、なんらかのアイテムを用いて間接的に刺激させることで、女性の抵抗感はだいぶ和らぐという。アイテムを用いてのアナル刺激に味をしめた女性が、「直接指を挿れてみたい」と積極性を見せるのに、そう時間はかからないという。その時、Step1で爪を短く切り揃えていたことが活きる。せっかくヤル気が沸いてきたのに爪が長いと、「また次回」と先延ばしになってしまうが、前もって爪を切っておいた状態ならすぐに挿入が可能なのだ。

 あとは、とにかく「喘ぎ声」を出すこと。経験者いわく、AV男優の如く声をあげることで、アナルで感じていることをアピールすれば、女性も己の指テクに自信を持ち、さらに責めを加速させるという。

 単独でのアナル刺激に飽きてきた人は、まずパートナー女性の料理を褒めることからスタートしよう。
(文=菊池 美佳子)

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