就活前にパイパンは当たり前!? オトコの下半身メンテナンス事情

※イメージ画像 photo by pohai from flickr

 若者が就活や婚活前にムダ毛の処理でメンズエステに通う光景は、数年前から珍しくなくなった。清潔感を出したい、カッコ良く見られたいと思うからだ。顔のひげはもちろん、腕やスネ、胸毛なども処理するそうだ。そして、最近ではついでにアンダーヘアまで処理して、パイパンにする若者が増えているというのだ。「週刊実話 4月25日号」(日本ジャーナル出版)には、都内男性美容クリニックのコメントとしてこうある。

「男性のアンダーヘアの脱毛は、かなり増えてきています。女性の場合、夏場になると水着の着用を考慮してVラインを処理するというのが一般的でしたが、男性はVラインに沿って脱毛するというよりも、むしろ完全脱毛してしまう人の方が多いですね。当クリニックの場合、脱毛コースのお客様の約3割が、アンダーヘアの処理も同時に申し込まれますよ」

 若い女性にパイパンが増えているという話はよく聞くが、男にもその現象が広がっているようだ。では、男のパイパンを女性はどう見ているかといえば、同誌の調査でも68%が「全く気にしない」と答えているので、意外と抵抗感がないらしい。その理由としてまず、AVが女性側にも認知されてきたことが挙げられる。男優の中には陰毛をかなり薄くしている人が多く、なかにはパイパンもいるので、男のアンダーヘアの処理に違和感がないのだろう。また、フーゾクに勤める女の子には、「フェラのときに毛が口の中に入らなくて良い」という意見もある。

 そんなトレンドゆえか、今年のクールビズ商戦で下着メーカーは、ふんどしブームを仕掛けている。例えば、ワコールは3月に『ふんどしNEXT』を発売。これは、ふんどしの特徴である風通しの良さや開放感を生かし、スタイルとデザイン、そして素材を現代風にアレンジしたものだ。蒸れやすいとされる太もも回りの生地を徹底的に取り除くことで、涼しさを追求したという。Web通販を中心に売れ行きが伸びているという。

 男の下着に関しては、「トランクス派」と「ブリーフ派」に大別されるが、どのアンケート調査でも昔から「トランクス派」が優勢だ。それは今でも変わらない。ただ、近年はトランクスとブリーフの中間ともいえるボクサーパンツがトランクスに次ぐ勢力となっているが、これはカルバンクラインのボクサーパンツが女性に人気のためだ。

 トランクス派の中には「TPOに合わせて」という人もいて、そういう人はジーンズのようなピッタリしたパンツをはくときだけ、ビキニブリーフのような下着の線が出ないものを選ぶという。新しいタイプのふんどしもこうしたニーズに応えられるかどうか見ものだ。就活学生はノータックの比較的ピッタリ体の線に沿ったスーツを選ぶ傾向があるので、ふんどしは案外便利かもしれない。そして、ふんどしからアンダーヘアがはみ出ているのはカッコ悪いことこの上ないので、そのときはぜひ、身だしなみとしてパイパンで臨んでみて欲しい。
(文=上条泡介)

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