前田敦子のモノマネ芸人に殺害予告!! 賛否両論のコメント500件以上も

※イメージ画像:松竹芸能HP:キンタロー。より

 今年11月に行われた、ものまねショーパブ「そっくり館キサラ」主催による「第1回 ものまね王に俺はなる!2012」で優勝したキンタロー。(31)。芸歴わずか1年目にして、古賀シュウなどといった強豪を抑えてのグランプリを獲得。新ものまねクイーンとして注目を浴びると、勢いそのまま年末特番に相次いで出演し、26日には『有吉反省会』(日本テレビ系)、27日には『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)と、得意の前田敦子や大島優子のものまねを披露した。

 一躍知名度を上げたキンタロー。だが、その特有の芸から、一部の熱狂的なAKB48ファンから非難を受けているという。彼女の公式ブログ「キンタロー。の人生はキンキンキラキラや~」には、「人としてどうかと思う」「芸としてつまらない」「揚げ足をとるような笑いは最低」「国際派女優に失礼だ」などといったコメントが寄せられた。さらに前田の熱烈ファンは「あっちゃんのこと好きならやっていいネタくらい分かるはず。不愉快です。テレビ出ないで」「すこしは、あっちゃんのきもち考えろや!」と怒りのコメントを投稿し、「ぶっ殺してやるよ! 二度とあっちゃんのモノマネするなよ! マジで殺してやるよ! 死ね死ね死ねきめんだよ!」という物騒な輩まで現れた。

 しかし一方でキンタロー。の芸を擁護する声も多く、「雰囲気が最高に似てる」「めっちゃ笑った」「これからもどんどんやってほしい」「全力で支持する」などといったコメントもあり、実に500件以上ものコメントがつけられている。本人は、そうした意見を踏まえて、「辛口コメントから、優しいコメントまで賛否両論ではありますが、私も前田敦子さんが大好き」で「本当に尊敬している」と言葉を寄せている。

 キンタロー。が言うように、賛否両論あってこそ面白いのが芸というもの。特に本物がいてはじめて成り立つものまねという芸ではその毛色が強い。熱狂的な前田のファンがいらだちを見せるというのは、それだけ彼女の芸が琴線に触れたということに違いない。これだけの反応があったことにキンタロー。も喜びこそすれ、落ち込むことはないだろう。

「“細かすぎて伝わらないものまね”での優勝によって、キンタロー。は秋元(康)ファミリーの筆頭であるとんねるずに太鼓判を押された格好になりましたよね。この結果、これからいたるところでAKB関連のものまねを披露することになるでしょう。本家であるAKB自体もブレイクから数年経って、やはりマンネリ化が否めませんから、こうしてものまねをしてくれる芸人さんという存在はありがたいはずです。ものまねをされるということ自体もステータスなわけですから。まあ、完全な邪推ですけど、ここにきてキンタロー。をはじめとする小林礼奈や八幡かおるといったAKBのものまねをするタレントが増えてきたのも、もしかしたら総合プロデューサーの力が働いているかもしれませんね(笑)」(業界関係者)

 近頃のものまね界では、青木隆治や荒牧陽子などといった完成度の高い歌まねが主流だった。先日放送された『ものまねグランプリ』(日本テレビ系)でも、徳永英明の本格歌まね1本で勝負した英明が初出場で初優勝という偉業を達成している。まだまだものまね界では歌まねが求められているのかもしれない。しかしそんな中にあって突如登場したキンタロー。は、圧倒的に笑えるものまねを見せてくれた。

 ここ数年の芸能界では、アイドルやハーフタレント、またはオネエといった個性豊かなタレントたちが大量に出てきた。きっとものまね芸人たちにとっては、やりがいのある対象も増えていることだろう。逆にそれほど出てきていないのが若手のアーティストたちだ。本格歌まねをするにも駒がなければものまねすらできない。英明のように、本格歌まねをする人々は、総じて懐メロがメインになってしまう。そうなれば必然的にものまねの対象は限られてしまう。来年あたりからは、再びデフォルメやパロディ色の強いお笑い系のものまねが人気を取り戻すかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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