「ボケてヤッちゃった」じゃ済まされない…古希越え世代の衰えぬ性欲

※イメージ画像 photo by Chummers7 from flickr

 敬老の日前日の16日、総務省統計局は、日本の高齢者動向を発表した。それによると、日本の65歳以上(高齢者)の人口は今年9月15日時点で3,074万人となり、初めて3,000万人を突破。総人口に占める割合も24.1%で過去最高となった。いわゆる「団塊の世代」が高齢者入りを始め、急速な伸びを示している。

 元気なお年寄りが増えるだけなら、おめでたい話なのだが、良い話ばかりではない。平成23年版犯罪白書によれば、最近の高齢犯罪者増加の勢いは、高齢者人口の増加をはるかに上回っているらしい。一般刑法犯全体と比べ、高齢者は窃盗の割合が高いのが特徴だが、児童買春のケースも報道されることが多くなっている。

 8月、テレクラで知り合った女子高生にみだらな行為をしたとして、名古屋ではんこ店を経営する75歳の男が逮捕された。女子高生はホテルに行く前に男の車に乗り、財布を落としていたが、男がそれを「性的サービスを受けた風俗業の女性の落とし物」として警察に届けて発覚したのだとか。その男は女の子から19歳だと聞いていたらしく、正直者のおじいちゃんのような気もしなくもないが……。

 こんなトホホな話ばかりではない。2月には札幌で74歳の男が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕されたが、その男は道警本部自動車警ら隊隊長、赤歌警察署長などを歴任し15年前に退職した元警察官だった。報道によれば、ススキノで16歳の女子高生2人に声をかけてホテルに連れ込み、それぞれに6,000円を渡してわいせつ行為を働いたという。さらに翌月には、そのうちの1人を呼び出して、今度は1万1,000円で援交したというから、何ともお盛んなことである。

 日本には、高齢者の性犯罪が増えているという公式な統計はないが、日本同様に社会の高齢化が急ピッチで進む韓国では統計的に明らかになっており、大きな社会問題となっている。韓国・警察庁の統計によると、08年の性犯罪加害者のうち、61歳以上の高齢者は710人だったが、昨年には1,070人へと3年で50%以上増えたとか。大検察庁(最高検に相当)が児童に対する性犯罪者の年齢分布をまとめたところ、60代以上は20代より多く、50代をやや下回る人数だったという。
 
 韓国のある村では7月、60~70代の高齢者が同じ村に住む知的障害の女性を数年間にわたり性暴行した容疑で調査を受けた。また、他のある町では昨年、町内の知的障害女性を性暴行した10人余りの60~70代の男が相次ぎ起訴された。07年8月には、74歳の男が20代女性を船に乗せ、性的暴行に及ぼうとして殺害した事件まで起きている。

 体力や腕力が衰えている高齢者が10代の女の子と援交するのは、幼い子の方が扱いやすいと考えるからなのか、それとも単なるロリコン趣味なのか。ネット掲示板を見ると、「孫の年じゃねーか」と嫌悪感を感じている書き込みが多数見られる。韓国のケースは、明らかに自分より弱い立場にある者を対象にしているということだろう。

 高齢化社会は「暴走する老人の性」の問題も抱えているわけだが、当サイトでも以前紹介したように、中高年向けフーゾクも増えていることだし、(※参照記事)ヤりたくなったら、ぜひ、そういうお店に行って欲しいものだ。

(文=上条泡介)

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