【円山町テレビ放談】

ハロプロは温泉もプールも海もNG!! 戒律の多いアイドルの私生活

chachasing.jpg※イメージ画像:Berryz工房『cha cha SING』アップフロントワークス

 アイドル冬の時代を経て、今やグループアイドルの乱立するアイドル全盛期だが、旬を過ぎたオバサンアイドルが「あの頃は実はオトコと付き合っててさ~」「女同士のバトルがひどかったよね~」とぶっちゃけることはあっても、現役アイドルが私生活を明かすことはまずない。だが6月29日放送の『業界トップニュース 1時間スペシャル』(テレビ朝日系)では、現役アイドルの生々しいプライベートを知る稀有な機会を与えてくれた。

 同番組は、劇団ひとり(35)と土田晃之(39)、セント・フォース所属の新人フリーアナウンサー新井恵理那(22)が、様々な業界のマニアックなトップニュースを解説する内容。この日は「マジック業界」と「アイドル業界」にスポットをあてた1時間スペシャルだった。「アイドル業界」では、土田やひとりと同じ太田プロダクション所属のHKT48指原莉乃(19)をゲストに、前半はつんく♂と志倉千代丸が手掛ける秋葉原のアイドル育成型エンターテイメントカフェ「AKIHABARAバックステージpass」を訪れた。後半では、スタジオに指原とBerryz工房、SUPER☆GiRLS、ぱすぽ☆のメンバーを招き、彼女たちが「アイドルにききたいこと」といういくつかの質問に答えていくという流れだ。


 スタジオに登場したアイドルは、活動開始から10年目のベテランでハロー!プロジェクト所属のBerryz工房・徳永千奈美(20)と熊井友理奈(18)、新曲でのケツフリダンスが話題のSUPER☆GiRLS・リーダー八坂沙織(23)と宮崎理奈(18)、フライトアテンダントに扮して旅と空の世界観をテーマに活動するぱすぽ☆からキャプテンの根岸愛(19)と森詩織(19)の6名。中でも熊井は、業界入り以前からアイドルヲタクだった指原の“推しメン”。感激の対面に指原は動揺を隠せない様子だが、ちょうど収録時は指原が「週刊文春」(文藝春秋)によって元カレの存在を暴かれた時期と重なっており、いろいろな意味で動揺する仕事だったことだろう。

 さて、アイドルたちへの質問は「一週間のスケジュール」「お給料はどのくらい?」「アイドルになって損をしたことは?」など。スケジュールについては、イベントやそのリハーサル、雑誌などの写真撮影、曲のレコーディングに振り付けレッスンなど大方の予想通りの回答が並ぶ。指原は主演映画の撮影中とあってほとんど休みのない多忙ぶりで、日曜は終日握手会で2,000人の手を握ったという。また、熊井は冒頭で「現役大学一年生です」とカミングアウト。かねてよりファンの間では某私立大学に入学したらしいとウワサされていたものの、公式アナウンスされていない事柄をあっさり発表した。今後は「現役大学生」をウリのひとつにするつもりなのだろうか。

 そんな熊井のスケジュールは、平日は午前も午後もみっちり大学の講義が入っている。同じBerryz工房の徳永いわく、ハロプロは仕事よりも学業を優先させ、平日の仕事は学校が終わった後から始まる。「ハロプロだけかもしれないんですけど、学業優先でお仕事していたので、朝学校休んだり遅刻するとその日は仕事来るなって言われてて」(徳永)という証言通りならば、事務所はモーニング娘。時代に多忙すぎてほぼ学校へ出席できなかったという辻希美(25)や加護亜依(25)の件を反省しているのだろうか。

 ちなみに、今春、大学を卒業したばかりのフリーアナ・新井は、なんと週休4日。レギュラー担当している『PON!』(日本テレビ系)のお天気コーナーがある月曜と木曜以外はほとんどヒマで、日曜に番組打ち合わせ、月曜午後に『業界トップニュース』収録、木曜午後にレッスンがある程度だ。しかしこれだけヒマでも、がむしゃらにイベントや握手会を頑張るアイドルたちよりは給料を貰っているハズである。ギャラについての質問はどのアイドルも「内緒」「秘密」などボカしたり抽象的な言葉でかわすも、コメンテーターとして出演していた吉田豪は「想像以上に安い。メジャーデビューして売れていても月給ひとケタ万円とか」と暴露した。

 これが当てはまらない者もいるだろうが、実際に安月給でコキつかわれているアイドルもいるのだろう。「ただし家賃や光熱費、通信費などは事務所が経費として落としてくれているからかからないはず」「移動は車だったり」と土田や劇団ひとりがフォローするも、ぱすぽ☆の二人は顔を見合わせて苦笑した。ぱすぽ☆は、移動はすべて電車でしかも現地集合、スタイリストやヘアメイクもおらず、衣装のアイロン掛けをジャンケンで負けたメンバーが罰ゲームとして担当するという。そんな二人の回答フリップには、「頑張った分」「みんなが思ってるより…。」と書かれていた。ギャラは完全歩合制で、本当に「頑張った分」だけもらえるが、それはファンが思っているよりも相当少ないのだろう。

 最後に「アイドルになって損をしたこと」。やはり常に人目を気にしていなければならないことや、土日にイベントが集中するため学生などは特にハードスケジュールになりやすいこと、自由に恋愛ができないことなど、アイドルならではのツライところは多々あるが、Berryz工房・徳永の暴露によれば「ハロプロのアイドルは、水着を着ちゃいけない」という。「水着をプライベートで着ちゃいけないんですよ」と話す彼女に、土田と劇団ひとりが「えっ、じゃあプールとかどうすんの?」と返すと、「プールと海と、個室じゃない温泉は行っちゃいけないんですよ」という驚きの答えが披露された。

 ハロプロのアイドルたちは水着写真集を出すこともあるが、グラドルのように量産するわけではない。それだけに、その商品価値を高める意味合いがあるのだろう。のみならず、盗撮の危険を回避するという狙いももちろんあるだろう。かつてモー娘。のトイレ盗撮や、加藤あいの温泉盗撮など悪質な映像・画像が出回ったこともある。トイレなどは仕方がないとしても、アイドルである以上、無防備に公の場で肢体をさらしてはならないのである。ハロプロが意外にも厳格にプライベートを管理していることがうかがえる一幕だった。AKBの板野友美や大島優子はブレイク前によく海に遊びに行っていたようだが、そこで撮られたマル秘写真が流出する可能性もあるかもしれない。もうひとつ付け加えるならば、水着になるなというだけでなく、ベッドで下着姿の写真を撮って友人に送るのも禁止、という事項を各アイドルグループ徹底したほうがいいだろう。

men's Pick Up