『笑っていいとも!』で芥川賞作家が放送事故レベルの危険発言!?

※イメージ画像:『苦役列車』/著:西村賢太/新潮社

 5日に放送された『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に芥川賞作家の西村賢太氏(44)が出演した回が、ネット上で「放送事故だ」と話題になっている。

 西村氏が登場したのは、SMAP・香取慎吾(35)がMCを務める「ちょっと怪しい課外授業」。個性的なゲスト講師が風変わりな課外授業をするというコーナーだが、最初に西村氏は芥川賞受賞後の変化として「女性からメールアドレスを渡されるようになった」ことを挙げ、「肉体関係を持ちたいからメールを送ってみたが、返事が全くない」とサラっと語り、さらに「実際に見たらとんでもないブス」と初っ端から飛ばしぎみのトークを展開。

 本題となる「楽しい独身生活を送る心得」のテーマでは、「嫁は老ける一方だから結婚するのは損」と西村節を炸裂させ、「僕は若い女性とのぬくもりを大事にしたいので」と断言。「メールを送っても返ってこなかったら、ぬくもりは得られないのでは?」という問いには、「そういう時は外にぬくもりを買いにいく」と風俗通いを隠すでもなく宣言した。さらに「作家だと気付かれたらどうするのか」という質問には、「一応、気にはするんですよ。僕は『デリヘル』に行くんですけど、ちょっとでも相手が僕のことを知ってそうなそぶりだったら、(変態プレイを変更して)ノーマルなプレイにする」と語った。

 これには、出演者のロンドンブーツ1号2号・田村淳(38)から「あれ、笑っていいともでデリヘルなんて単語聞いて良かったのかな」「深夜番組でやる話だろ」とツッコミが入った。

 次のポイントとして、西村氏は「自分以外にお金を使うのはムダ!」と語り、独身生活をやめて妻や子どもやを養うためにお金を使うのはナンセンスだと断言。「(稼いだお金は)全部、自分のために使いたいです」と本音を吐露した。

「好きな女性にプレゼントをすることは?」と質問されると、「ありますけど、それはあくまでカラダ目当てなんで。最初のうちだけです」「僕もトキメキたいんです。プレゼントして、女性とナニかできるんじゃないかとトキメキますよね。だから、自分のトキメキ代です」とアキレるほど正直に話した。

 さらに、プレゼントを渡した相手と恋愛に発展しそうになったらどうするのかと問われ、「途中で、これ以上お金を使うのが惜しくなった時点でバイナラ」と語ると、北斗晶(44)や柳原可奈子(26)ら女性陣から「サイテー!」という非難の声が飛んだ。

 お昼の番組では有り得ない言葉を連発し、女性客が多い会場をドン引きさせた西村氏は、最後に「お金さえあれば独身はたのしい!」と、見も蓋もない結論を堂々と発表した。

 女性からすればまさにサイテーと言いたいところだが、放送を見た多くの男性ネットユーザーの反応は逆。「男なら共感できる」「正論だよな。カネさえありゃ1人でいい。結婚なんてデメリットありすぎ」「西村は本心言ってるだけで、他の男も同じこと思ってるって」「これをテレビ番組で言えるのは男として尊敬する」といった共感のコメントが数多く書きこまれた。

 普段は周囲の女性を気にして表に出すことができない”男のホンネ”を隠すことなくズバリと言い放った西村氏のトークに、共感を覚えた男性は多かったようだ。

 それを語る場として「笑っていいとも」が相応しかったのかは謎だが、これまでに同コーナーのゲスト講師として岡本夏生、坂上忍、岩井志麻子という濃すぎるメンツが登場しており、昼番組とは思えないキャスティングが一部で注目されている。西村氏も受賞後から強烈なキャラが既に話題になっており、それを見越しての起用だったのだろう。

 業界内では『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に視聴率で抜かれる事態も起きた『笑っていいとも!』が、攻めの姿勢で王座奪還を狙っているという意見もあるようだ。しかし、同時に打ち切り終了説も根強くささやかれており、最後っぺとしてムチャクチャなコーナー企画を通してしまったという悲しい見方も一部にある。いずれにせよ、昼番組とは思えない熱すぎるコーナーとして今後も注目していきたいところだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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