「笑いが止まらない」松嶋菜々子も”承知できない”家庭問題

kaseifumita1222.jpg※イメージ画像:日本テレビ『家政婦のミタ』オフィシャルサイトより

 「笑わない家政婦」三田灯を演じきった松嶋菜々子の笑いが止まらない。

 21日に放送された『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の最終話の平均視聴率が40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。これは2003年の『GOOD LUCK!!』(TBS系)最終回の37.6%を抜き、今世紀の連続ドラマでは1位という快挙だ。また、40%台に乗せたのは2000年の『ビューティフルライフ』(TBS系)最終回の41.3%以来、11年ぶり。瞬間最高視聴率も42.8%と、若者のドラマ離れが叫ばれる中で驚異的な数字を叩き出した。

 「ミタ効果」は早くも表れてきている。松嶋はすでに来期のドラマ『ラッキーセブン』(フジテレビ系)に探偵事務所の女ボス役で出演することが決定。2000年放送の『やまとなでしこ』(フジテレビ系)以来、11年ぶりに「月9」に返り咲くのだ。その『やまとなでしこ』では高飛車なCA役を演じ、一躍世の女性たちの憧れの存在になった松嶋。その後は大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』(NHK)などに主演するも、二度の出産もあって一時影は薄くなっていた。その間に同じ年齢の篠原涼子がドラマに映画にと大躍進。「女性が憧れる女性」はすっかり篠原のものになり、最近の松嶋はプロデューサーに自ら電話営業していると報じられたこともあった。そんな状況を打破する転機となった”ミタフィーバー”。老け顔メークに特異なキャラクターというチャレンジは一種のギャンブルではあったが、松嶋サイドは見事に快勝したといっていいだろう。

「人気が凋落してから復活する”セカンドブレイク”を経験すると長く生き残るというのは業界の定説。最近では、離婚を経て『おくりびと』(2008)で再評価された広末涼子の例があります。その後のギャラ交渉が有利になるし、一度逆境を経験したことで演技にも幅が出てくる。松嶋もこれで女優としてのステージが一段上がりましたね」(芸能ライター)

 再び国民的女優への道を駆け上がり始めた松嶋。これからどんな役を演じるにしても「ミタ」とのギャップがいい味を出すだろう。年を重ね、主役脇役を問わずドラマや映画で輝き続ける、松雪泰子や鈴木京香のように、演技力に色気が同居した女優という方向性も考えられる。

 しかし、なんでも「承知しました」と受け入れるミタさんも承知できないのが、夫である反町隆史の現在の状況ではないだろうか。久しぶりに主演したドラマ『グッドライフ』(フジテレビ系)の平均視聴率は9%以下と停滞した。

「子煩悩な反町は2人の子供をすごくかわいがり、近所の公園にも散歩に行くし、料理などの家事も献身的にこなしています。今流行りのイクメンと言えば聞こえはいいですが、一部では反町こそ”松嶋の家政婦”になっているという声も聞こえてきますよ」(同)

 2001年、ともに人気の絶頂で結婚した当時は久々のビッグカップル誕生と騒がれた。だが、2人が共演して結婚のきっかけとなった『GTO』(フジテレビ系)が大ヒットして以来「鬼束先生」を払拭するだけの代表作に恵まれていないことは確かだ。夫婦間にはスキャンダルこそないものの、同業として同じステータスだったはずが今は完全に松嶋が上になってしまった。反町と同時期にブレイクした竹野内豊は、渋い魅力と恋愛ものから歴史上の人物まで幅広く演じる力で健在だが、反町のハマリ役であった熱血漢は市原隼人などの若手に取って代わられている。とはいえ、反町にも一時代を築いた男として意地もプライドもあるはず。妻の大ヒットを受けて2012年の奮起は誰もが期待するところだ。

 最終回にはやっと微笑みを見せたミタさん。続編や映画化はないといわれているだけに、次はダンナのヒットを笑顔で見守る姿が最高のハッピーエンドになるはずだが……。
(文=小嶋トモユキ)

『家政婦のミタ エピソード・ゼロ』

 
たしかに続編ではないな

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