AKB48批判が業界のタブーに!? 秋元康の批判封じ戦略

akb48koko_0630.jpg※画像はCD+DVD『ここにいたこと(通常盤)』/King Records =music=より

 ナインティナインの岡村隆史(40)が自身のラジオ番組でAKB48の総選挙を批判したことが、各マスコミで大きな話題となり、他のタレントからもAKB商法への批判が多く聞かれるようになった。ところが、岡村が所属する吉本興業に秋元康・AKB48総合プロデューサー(55)から「何なら間に入りましょうか」という意味深な内容の電話が入ったころから、確実に風向きが変わってしまったようだ。

 秋元氏からの電話の一件を明かした放送の翌週では、岡村は「ぼくはAKBの悪口なんて一切言ってないですよ。AKB批判、一切してないですよ」「秋元さんも圧力をかけてきたわけじゃなくて『大丈夫ですか?』って言ってくれただけ」「僕が言うてるのは、AKBファンの一部のハマり過ぎておかしなってるヤツのこと言うてるだけで、普通に応援している人のことは何も言うてないですから。一部の気持ち悪いことやってるヤツだけですから」と発言。

 前々週の放送では、総選挙を「逆ホストクラブ」と揶揄しただけでなく、おニャン子クラブ時代に楽曲を手掛けた秋元氏や後藤次利氏(59)が人気メンバーと恋人関係にあったことを批判していたが、それを忘れたかのようにAKB48や秋元氏への批判を完全に否定し、トップヲタと呼ばれる一部の熱狂的なファンにのみ矛先を向けた。さらに岡村は、テレビ番組の企画「岡村隆史 結婚プロジェクト」の会見で、AKB48メンバーの小嶋陽菜(23)がタイプだと明かし、AKB48に悪い感情を持っていないことをアピール。

 岡村が秋元氏の”圧力”に屈したのかは謎だが、AKB48の姉妹グループ・NMB48は吉本興業とパチンコメーカー・京楽の合弁会社「KYORAKU吉本.ホールディングス」が運営しており、当然ながら秋元氏の完全プロデュース。所属事務所との兼ね合いから考えても、岡村が何らかの配慮を意識して発言内容を変化させたと見る向きは多い。他のタレントからも、総選挙終了後にAKB48批判が聞かれることが極端に少なくなった。

 また、江崎グリコ「アイスの実」のCMキャラクターに”抜擢”された江口愛実の一件で、秋元氏が東京スポーツにクレームを入れたとの情報も流れている。

「江口の登場から2日後、東スポは江口がメンバーの顔を合成したCGキャラクターであると一面で報じ、公式発表前にネタばらししました。『大手広告代理店と秋元さんのタッグで進められた壮大な”仕掛け”』とまで暴露したため、それを見た代理店やAKB48の運営が問題視し、直後に秋元氏から東スポにクレームが入ったようです。江口に関しては、メディアでは『週刊プレイボーイ』(集英社)が独占のような形になりましたし、一枚噛みたかった東スポにしてみれば面白くなかったんでしょうね。次回の仕掛けでは東スポも取り込むという形で決着したようですが、こういった取り込みが続いていけば芸能メディアの批判精神が消滅してしまうかもしれませんね」(週刊誌記者)

 アメとムチを使い分けるかのような批判封じ戦略ともいえそうだが、大金が絡んでいるだけに沈黙してしまう者は多い。AKB48の”公式ライバル”という位置付けの「乃木坂46」を誕生させることを発表し、ライバルまで自身の手で生み出そうとしている秋元氏。果たして、全てをコントロールしようとする彼の快進撃はいつまで続くのだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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