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「AV女優」を仕事にした女の子を包む大きな愛! その"生々しい声"を聞け!!


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『裸心 ─なぜ彼女たちはAV女優という生き方を選んだのか?─』
著:黒羽幸宏/集英社刊

 「AV女優が本音で語る」というと、たいてい不幸な話をネタにしていることが多いが『裸心』(集英社)は違った。読者の目を引くために、読者の下半身を射止めるために、心にもない言葉を発したことにされて本音をないがしろにされ続けてきた女の子たち。そんなAV女優たちがインタビュアーに向かって初めて「ありがとう」と言える、それぞれの女の子の本当の本音が詰まった、稀有な本だ。かすみ果穂・大塚咲・藤井シェリー・佐伯奈々・水野つかさ・星月まゆらの8人の女の子が人気女優になるまでのストーリーを私小説風に楽しめるこの一冊。笑いあり涙ありの物語を、感情移入して読んでいるうちに「この著者なら女の子の気持ちを分かってくれそう」「私も会って相談してみたい」という一般女性も続出だという。そんな著者・黒羽幸宏氏はいったいどんな人物なのだろうか? 女の子の本音を引き出す術を学ぶため、インタビューを敢行した。

──『裸心』に収録されている女の子たちは、そうそうたる顔ぶれですが、どういうポイントで人選をされたんでしょうか?

「直感っていうのもありますし、グラビアなどの取材で何度かお会いした方で『時間がなくてお話はまだ途中だけど、もしかしたら話し足りないことがあるんじゃないかな』と思った子、『もしまたじっくりお話をする機会があったらしてみたいな~』と思った子とか、そういうところですかね。ボクは『週刊プレイボーイ』(集英社)で記事を書くようになって15、6年になりますが、『「週刊プレイボーイ」といえば女性が好き、大好き』っていうのがモットーで(笑)、ボクもその精神をたたき込まれてきたんです。企画のきっかけは、もうほんとに『女の子とお話をしたい』という純粋な衝動です。で、その中でも特にじっくりゆっくりお話をしたかった子にインタビューをさせていただきました」

──でも、こういう赤裸々系のインタビューは事務所側が嫌がったりしませんか?

「この『裸心』に関しては、ほとんどなかったですね。それはこれまでのお仕事でのお付き合いもあるでしょうし、『週刊プレイボーイ』でもこれに似たような不定期連載をやってまして、それをみなさん読んでくださってたっていうのも大きいのかなと思います。事務所さんにゲラをお渡しするときには『女の子にも読ませてください』って言ってますし、それを読んで逆に『もう少し書いてもいいよ』って言ってくれる子もいましたね」

──その「もう少し書いてもいいよ」という内容は記事にはされなかったんですか?

「そこまで書く必要を感じなかったもの、書いても誰にもメリットがないものに関しては記事にしていません。話していると、ほぼ全員が最終的に自分のことを本名で、下の名前で話すようになるんですね。そうすると、芸名の方の名前の話じゃなくなってしまうんで......。やっぱり、そこの区分けっていうのはありますからね。『裸心』ではなるべく本名に近い部分が出るようにはしていますけど、作品もまだまだ出る子もいますし、そこらへんはいいバランスがあるんじゃないかなと」

──本文中で女優さんが「AVをやってる子は頭がおかしい」という発言をしていましたが、確かに繊細な子が多く、葛藤も感じやすい職業だという気もします。そんな女の子たちを取材するに当たって、タブーはあるんでしょうか?

「ボクはもう最初に言った通り女の子が好きなんで、楽しく、さらにエロい話が一緒にできればって感じで(笑)。インタビューっていっても、僕はどちらかというと聞く側なんで、あんまり気にしてないですね。ただ昔先輩記者に言われたことがあるんですが、『人に話を聞くときは自分の話をまずしなさい』ということには気をつけています。自分がいったい何者かも知らせてないのに、相手が話してくれるか?と」

──AVの取材ライターでも、話にものすごい脚色をしていたりAV女優という職業に先入観を持っていたり、って方もいますよね。黒羽さんは、そういった女の子第一のスタンスだからこそ女の子たちも信頼してお話をしてくれるんでしょうか。

「実はこの本に書いた女の子のインタビュー時間は、最長で範田紗々ちゃんの16時間半。ほとんどの子が3時間を越えていて、平均すると5、6時間くらいなんですよ。そのテープ起こしを5、6回してる。それは『週刊プレイボーイ』の古き良きしきたりですかね。ボクがここで仕事を始めたときに、編集者の方から『取材して録ったら必ず最低でも3回は聴け』と言われていたんです。『そうしないと本当のことなんて分からないし、もしかしたら抜け落ちてることがそこにあるかもしれないから、ちゃんと聴け』って教わったんです。ボクはそれを忠実にやっているだけです。サボろうと思えばサボれるかもしれないけど、染み付いちゃってるんですよね。お話しいただいたことは忠実に再現して、話してないことは書かない。単純なことですけど、だから女の子たちも「私の言葉だ!」と思ってくれるんじゃないですかね。あとは、体格的な安心感もあるんでしょうか(笑)。くまのプーさんとか、お父さんみたいとか、よく言われますから。すごく残念なことですけどね(笑)」

──同じ取材のテープ起こしを3回......。たった1時間でも結構キツイのに、すごいですね。

「何度も何度も重ねて聴かないと、彼女たちの機微、心の動きが分からないんですよ。この子いま楽しいんだなとか、いま嫌な気持ちになったなとか。言いよどんでいるところも、全部文字に起こして全体を通して構成してみると『ああ、こういうことが言いたいんだな』っていうのが見えてきたり」

──本文からそれぞれの女の子のキャラも生き生きと伝わってきます。

「『裸心』の担当の編集H氏も"女の子の生々しい声"っていうのにこだわっていましたし、全員が全員同じ話し方じゃないので、そこは気を使いましたね。口調も完全に再現したかったので。彼女たちに読んでもらうと『まんまだね!』とか『私があそこで話したことそのまんまじゃん』って言われます。お酒の力もあると思うんですけど、みなさん非常に気持ち良くお話をしてくださって、インタビュアーとしてはありがたかったです」

──本文中の居酒屋内の描写では、女の子の酔いっぷりも追えて、ライブ感がありましたね。

「お酒を飲みながらの取材ということで、マネジャーさん方に『この子たち強いよ~』と脅かされてはいたんですけど、まぁみなさんお強いお強い。取材中、かなり自分が酔っぱらってるなってときはトイレに行ってしばらく水をかぶって、ふいて、何食わぬ顔で戻って「さあ続きを話そうか」ってやってました(笑)。そこらへんは、詳しくは必要ないところなんで書いてないんですけどね。ボクもそこそこ飲める方だとは思ってたんですけど、それはごく"一般的な"話で。『こんなに飲むんだ!』ってびっくりしましたね(笑)」

──女の子たちが「インタビューを受けている」というより「話を聞いてもらいながらデトックスしている」という印象を受けたのですが......。

「みなさん達観した顔で『すっきりしたわ~』って帰っていくっていうパターンでしたね。中にはまだ話し足りない、って人もいましたけど。先日またかすみ果穂さんに1年ぶりにお会いして取材したんですが『私が引退するときにはもう一回ロングインタビューをしてください』って言ってくださって、それはすごくうれしかったですね。みなさんお話しした中で『もっといろいろあったでしょう?』ってこともあったんですけど、それはまたころ合いを見て!」

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かすみ果穂さんの自然な笑顔が、著者への信頼の証 『裸心』より

──お仕事といえど、そういった心と心の通ったお付き合いをしていると、インタビュアーとインタビュイーの関係を超えちゃうこともあるんじゃないんですか?

「その一線は本能的にというか慣れているというか、たたき込まれているというかキャリアでというか。お仕事なので、そういうのはないですね。たまにメーカーさんに行ったときに偶然会っても「ああ、どうもどうも~、元気?」みたいなノリですよ。ボクが13歳童貞で、こんなにキレイな女の子とお酒を飲んでって考えたら本当にうらやましい、夢のような話ですけどね(笑)」

──そうですね(笑)。集英社の、「週刊プレイボーイ」で書くということは、看板の重みというか、下手は打てない、というプレッシャーも生まれそうですが......。

「担当のH氏が『週刊プレイボーイ』の副編集長でして、社会派の記事を数多く手がけてきた方なんです。そんな方が横に付いていてくれたので、そこらへんは安心していられましたね。それまでは仕事のジャンルが違うので交わることもなかったんですが、こうやって交われて、『裸心』はボクにとってもうれしいお仕事だったんです」

──出版イベントなどはやられないんですか?

「実は今日も、これからグラビアページを入稿するところでしてね......。女優さんの方から『なにかやらないの?』とか、メーカーさんも『協力できることがあればしますよ』と言ってくださって、すごくありがたいなと思ってます。ボクもやりたいんですけど、担当のH氏も『週刊プレイボーイ』の副編集長で動くに動けない部分もありますし、僕自身も同時進行でやっている仕事に追われちゃって、しばらくそれが続く感じなんで......。みなさんには必ずやります、そのときにはよろしくお願いします、というお話はしてるんですけど」

──amazonでも売り上げ上位の快進撃ですが、売れている理由はなんだと思いますか?

「それは女の子たちの力じゃないですかね。ボクはもう本当にお話を聞いただけなんで、個々の女の子の魅力が素晴らしいのだと思います。『週刊プレイボーイ』の仕事もやりつつテープ起こしにも時間がかかるしで、取材から出版までに1年たっていまして、女の子をはじめ編集部や集英社にも迷惑を掛けちゃったんで。無事出版されて本当にありがたいです」

──最後に、数々の女の子の本音を引き出してきた黒羽さんから、女の子と楽しく会話をするコツ、本音を引き出す会話術を教えてください!

「もう本当に、女の子を好きになることですよね。上から目線になったりしちゃうこともあると思うんですけど、それだと女の子の方が『何この人!?』ってなっちゃうから。ちゃんと目線を合わせて、目を見て対峙するっていうのが大切なんじゃないかなと思います」

女の子に対しても事務所やメーカーに対しても、はたまた担当や「週刊プレイボーイ」編集部やもちろん読者に対しても、「すべて感謝でございます」とおっしゃっていた黒羽氏。まるで仏門に入ったかのような、すべてを悟りきっているかのような優しい表情が印象的でした。その姿、後光が差して見えたほど。その光の源も「女の子が大好き!」っていうパワーなんでしょうね。「かわいい女の子の本音、もっと知りたい!」というのが自分の本音。今後も期待しております!
(取材・文=飛澤良子)

『裸心 ─なぜ彼女たちはAV女優という生き方を選んだのか?─』
著:黒羽幸宏/集英社刊

"人としての魅力"を識る!

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