『初心な素人さん、初めてのAV出演 ゆうさん』

 ちょっと不思議で、簡単には忘れられないデビュー作品。それが本作、素人娘・ゆうちゃんの初めてのAV出演作である。

 オープニング画面が始まって早々に、困り顔で手を合わせて謝るゆうちゃん。

「ごめんなさい。風邪をこじらせて声出ないんです」

 挨拶より先に、いきなりか細いウィスパーボイスでの謝罪。インタビューもウィスパーボイスで答え、申し訳なさそうに服を脱いでいく。正直、これは発売していいのかと、訝しく思ったが、これが意外や意外。弱ってる姿を真正面から見せられるとほおっておけないもので、ましてや可愛い女の子の場合は余計に気になってしまい、気が付けば最後まで手に汗握って応援しまくり。本当に、いろんな意味で愛おしさを禁じ得ない作品なのであった。

 そんな顔を見せられたからか、どうにもこれから彼女がAVに出演する子に見えず、妙に気持ちが高ぶってしまう。そんな中、フェラ披露を経て、最初のセックスに突入。声が出ないので、感じたら笛を吹くという村西スタイルが導入されるが、これがずるいくらいにエロい。バックから激しくピストンされた彼女が、力なく「ピィ~ヒョロ……ピピピ~」と、切れ切れの笛の音を響かせていく姿は、たまらないほど可憐。

 そのくせ、ラストの3Pは貪欲。どんどん声の方は出なくなっちゃうのに、目だけはキラキラ輝きだして、突きだされたデカ棒を夢中で2本喰い。熱に犯されているせいなのか、朦朧とした顔はプロ顔負けのエロさを湛えている。

 結果、「リアル病人セックスに勝るフェチAVはないな」と大感激してしまった。一度見たら、この先ずっと忘れられない1本になるはずだ。
(文=文月みほ)
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◆メーカー:宇宙企画◆品番:MDS-632◆時間:120分◆価格:2980円