「白衣の天使」だからってなんでも許してくれるわけじゃないョ! 恐怖のス トーカー患者!!

51dWZzPH9OL._SS500_.jpg*イメージ画像:『ナースのお仕事2 サントラ』

 入院患者にかいがいしく尽くしてくれる「白衣の天使」。清純で優しげなイメージから、ついついたまらん妄想をしてしまう男は少なくないだろう。妄想はあくまでも妄想に留めておくのが紳士というものなのだが、掟破りの問題行動に出てしまう「モンスター患者」は想像以上に多いようだ。

 北里大の和田耕治講師(公衆衛生学)らの調査によって、ストーカーやセクハラなどに悩まされる看護師の実態が明らかになった。調査は今年2月、東京都による暴言・暴力対策の講習会に参加した看護師220人に対し実施されたが、その9割は女性だった。

 その調査によると、患者からのストーカー行為を経験したことのある看護師は24人で、全体の11%に及ぶ。また、過去半年間でセクハラ行為の経験があったのは31人で、全体の14%だった。ほかにも、過去半年間に患者から暴力をふるわれた看護師は6%、暴言を経験したのは40%に上るという。

「けれど、こうした問題は『患者さんのすることだから仕方がない』と、なあなあになってしまうケースが多いんです」

 こう語るのは、某SNSで医療・看護系コミュニティを運営するAさんだ。

 Aさんは大病院への勤務経験もあるベテラン女性看護師で、現在は主婦業のかたわら看護系専門学校の講師をしている。

「大病院にいたのはほんの数年ですけれどね。ホントに目の回るようなハードワークで、経験と根性が付きました(笑)」

 Aさんは自身の経験から、新人看護師たちが過酷な業務の悩みを打ち明けられる場所が必要だと考えた。そうして主催したコミュニティには現在、200人を超える看護師が集まっている。そこに投稿される体験談の多くは、必ずしも「ストーカー」とは断定できないものの、明らかにセクハラまがいの行為の数々だ。

「担当した男性患者が退院した後、天狗のお面を送ってきた」
「精液の入ったコンドームがポストに大量に入れられていた」
「右腕が使えなくてオナニーができない、抜いてくれないかと言って手をつかまれた」

 こうした傾向がさらに深刻なのが介護の現場だ。

 介護労働安定センターが2006年に行った介護労働実態調査では、介護サービス利用者のモラルの低さが浮き彫りになっている。過去1年間の仕事の中でセクハラ・暴力などの経験があると答えた介護労働者は、なんと45.8%にも上った。「利用者、家族の誤解、無理解」が20.1%、次いで「暴言」16.1%、「誹謗・中傷」11.5%、「セクハラ」7.3%、「暴力」6.5%と続く。

 ある男性介護福祉士はこう話す。

「介護現場は密室になることが多く、男女2人なら高齢者でも変な雰囲気になる、というか普段病気で抑圧されたり、家族と離れ孤独感を感じている利用者が、優しくしてくれる職員やヘルパーに対してストレスを発散させている面があるんです。そういった事実を知っていても、上(司)は面倒を避けたいがために黙認する。ある意味、人柱ですよ」

 被介護者が実際にストーカー的なつきまとい行動に出るケースはほとんどないだろうが、ストーカーと同様に、自分と他人の心情をうまく区別できない状態に陥ることは多いようだ。精神的にストーカー化している被介護者の元に通う介護福祉士は、その意味でも激務だと言えるだろう。

 医療の現場にしろ、介護の現場にしろ、そこで働く人々の信条が「他人の苦労を自分のことのように考える」といったシンパシーに基づく点では共通している。だが皮肉なことに、この崇高な気構えは「他人の欲求と自分の欲求が同じだと思い込む」という、ストーカー特有の精神状態とも同一の構造を示すがゆえに、ストーカー予備軍の依存心を刺激することも多い。ケアする側に倫理的な教育をほどこすのは結構だが、それと同時に、ケアを受ける側やその家族にも一定のマナーを周知徹底させる必要があるのではないだろうか。

『みるみる病院が好きになる!夜勤看護師が思わずチ○ポを握りたくなる21時からのテクニック』

弱った心に、ナースはマジ天使なんだけどね

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