『裏・藤井シェリー』藤井シェリー

 タイトルを見てドキッとした方もいるかもしれないが、これはいわゆる裏モノではない。とはいえ、エグさに関してはこちらの方が上かもしれない。見えてはいけない部分をモロ出しにすることはないが、見せてはいけない顔がバンバン画面上に映しだされていくのだ。しかも、その女優がハーフ美少女の代表格でもある藤井シェリーちゃんときたら衝撃もひとしおだ。

 仔犬のような人懐っこいあの美顔が、悶絶に青ざめ、快感に歪み、絶頂の果てにどこか遠い世界でも見るような目で硬直してしまう。しかも、何が凄いって、170分もの長編にもかかわらずたった4シーンしかないことだ。窒息フェラ、50センチ巨根男との串刺しファック、ナメダルマ責め、加藤鷹さんとのファック。わずか4つのプレイを体験しただだけで、シェリーちゃんの表の顔は崩壊し、本来、見せることのない裏の素顔が剥き出しにされてしまうのだ。

 オープニング早々、シンクロなどで使われる鼻フックを装着させられ、喉奥まで巨根を押しこまれてしまう彼女。勿論、呼吸困難になることは必須で、苦しさのあまり「ぐわぁぁっ」と低い声で唸ったかと思うと、粘っこい唾液をだらしなく垂らし、幾度となく倒れ込んでしまう。それでも負けじと大粒の涙をボロボロと流しながら、真っ赤な目をクワッと見開いてディープスロートを続けるその顔は、例えるなら楳図かずおのホラー漫画の主人公。これは絶対見せちゃいけない顔だろうと思ったのだが、不思議なことに十数分も経過すると、その顔に微妙な変化が表れ始める。ブサイクでもなければ、可哀そうでもなく、エロ顔とも違う。髪を振り乱し、唾液まみれでヒィヒィ唸りながら肉棒に喰らいつく顔。これこそが藤井シェリーちゃんの裏側に潜んでいたケダモノの顔なのだろう。

 さらに50センチを超える人間離れした男根を持つ外国人とのセックスを初体験。串刺しにされた末に、たった1発で顔中ドロドロにされ、言葉もでないほど倒れ込んでしまう。その後すぐに、椅子にガッチリ拘束され、ナメダルマ師の地獄のクンニ責め&玩具責めを受けた彼女は、途中から目がイッてしまい、快感と苦悶のはざまでピクピクと息も絶え絶えのアクメを連続させる。さすがにギブアップかと思いきや、最後には加藤鷹さんとのガチンコセックスをこなし、美少女のカテゴリーに収まりきれない妖艶な顔をしながら、快楽だけをむさぼるセックスに溺れていく。

 最初に「たった4シーン」と書いたが、観終わった後には誰もが「なんと4シーンも!?」という感想を持つだろう。危険が伴うプレイのため、医師同伴で行われたというのもうなずける。これぞ究極の裏作品。今後、藤井シェリーちゃんを美少女と呼んでいいものかどうか。それだけが気になるところだが……。
(AV評:文月みほ)
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