メンズサイゾー事件簿

元不倫相手に中年ストーカー男が送りつけた血の滴る”アレ”

元不倫相手に中年ストーカー男が送りつけた血の滴るアレの画像1※イメージ画像 photo by Giandomenico Ricci from flickr

 静岡県浜北市に住む56歳の家具職人が、通っていた市内のスポーツクラブで35歳のOLと知り合いになったのは2003年の秋頃のこと。男には妻も子もいたが、2人はすぐに不倫関係になった。その後、しばらくは関係が続いたが、半年ほど経った04年3月頃、女性から別れ話を切り出された。

 ここで一時の遊びと割り切ればよいものを、20歳も年下の彼女がよほど気に入ったのか、男は別れ話に激怒した。

「ふざけるな! 絶対に別れないぞ」

 そう怒鳴りながら女性に詰め寄ったものの、その頃には男との仲を清算しようと決心していたOLは、その態度に嫌気が増大、復縁どころか完全に拒絶するようになった。
 
 だが、その態度にますます怒りを覚えた男は、何とナイフを持参してOLの自宅に押しかけると、応対した彼女にナイフを突きつけて「オレと別れるな!」と脅した。

 これにはOLも我慢できず警察に通報。男は駆けつけた警官に取り押さえられ、銃刀法違反で罰金支払いの略式命令を受けてしまう。

 これで懲りるなり、OLをあきらめるなりすればいいものを、男はさらに怒りを募らせていった。

 そして、04年7月中旬頃、OLの自宅に男からの宅配便が届いた。不審に思いつつも包みを開けてみると、中から現われたものは手作りの「ワラ人形」だった。

 ワラ人形というと、「丑の刻参り」などで見かけるような小さいものを連想しがちだが、男が送りつけてきたものは、そんな子どもだましではなかった。何と、大きさが40センチ以上もある巨大な代物だった。しかも、大きさだけでなく細かな部分までかなり精巧に仕上げられており、胴体には女性の氏名とともに、「祟り」「怨念」などと書かれた紙が貼り付けられた上に、念入りにも五寸釘が打ち付けられていたのである。しかも、まるで血が滴っているように、釘を打ち付けた部分には赤い絵の具が塗りつけられているという芸の細かさだった。

 そもそも男は家具職人で、この程度の人形を作るなどお手のものだったのだろう。

 しかも男はその後、OLに対して数十回にわたって無言電話を繰り返して、しつこく復縁を迫ったり、嫌がらせを続けたりした。結局、男は05年1月にストーカー規制法違反容疑で警察に逮捕。いい年をした割には、未練がましい男の情けない末路であった。
(文=橋本玉泉)

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『呪いのわら人形USBメモリー2GB』

 
2GB分の呪い……

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