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【歴史発掘】トルコ風呂からソープランドへの移行

「ソープランド」の名称は公募だった


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吉原の夜の風景

 特殊浴場、または個室付浴場などと称されることもある「ソープランド」は、わが国の風俗店の中でも最高峰とされ、その評価は極めて高い。このソープランドが、かつては「トルコ風呂」と呼ばれていたことを覚えている人も、年々少なくなっているように感じられる。

 広岡敬一氏の『トルコロジー』(晩声社)によれば、「トルコ風呂」という名称が登場したのは、昭和26年(1951)、東京の銀座にオープンした「東京温泉」が最初だという。当時はまだ着衣の女性がマッサージしてくれる程度のサービスだったが、昭和33年以降になると風俗店としての体裁を整えるようになっていった。

 ところが、このトルコ風呂の名称に異議を唱えたのが、トルコ人のヌスレット・サンジャクリ氏(30)。彼は以前、東京大学地震研究所に留学していた際、自らの祖国の名がついた入浴施設に興味を持ったものの、その実態が自国のいかなる施設とも関係がないことに驚いた。

 その後、サンジャクリ氏は帰国するものの、昭和59年(1984)に再度来日。

「トルコ共和国と『トルコ風呂』は関係が無い。祖国のイメージダウンにもなりかねない」

 当時の厚生大臣だった渡部恒三に対し、彼はそう主張した。これをきっかけに、「トルコ風呂」という名称の見直しが急速に進められた。

 動きは業界の自主規制から始まった。横浜や愛知、神戸などの特殊浴場協会が、「トルコ」という表現の使用を自粛、または取り止めると公表。もともと、トルコという語に特別な意味はなかったため、意地を張る必要もなかったわけである。

 だが、代わりの名称がないと、何かと不便である。そこで、東京都特殊浴場協会が新名称の公募を行った。すると2000通以上の応募があり、「ロマン風呂」「ラブリーバス」「浮世風呂」「オアシス」など、さまざまな名称が集まった。協会はその中から、東京渋谷区に住む24歳の会社員の「ソープランド」を採用。新たな名称とすることを発表した。

 当時、この「ソープランド」は、「ヘンな名前」「違和感がある」「馴染めない」などと、ユーザーばかりか勤務する女性にもかなりの不評だった。

 ところが、1年も経たないうちに「ソープランド」あるいは「ソープ」はすっかり定着し、現在も何の違和感も無く使用されていることは周知の通りである。

 さて、当のトルコ共和国が国を挙げての親日国家であることは、わが国ではそれほど知られてはいないのではないだろうか。この「トルコ、ソープランド」の一件でも、トルコ国民の方々は、わが日本に対してさほどネガティブな印象を持っていないという。それどころか、親日の感情はますます高まったという見方もあるらしい。ある事情通によれば、サンジャクリ氏からの指摘ですんなりと「ソープランド」への名称変更を成し遂げたことに、「さすが日本だ。話が分かる!」と、かえって日本を再評価する声も少なくなかったという。
(文=橋本玉泉)

『 戦後性風俗大系―わが女神たち』著:広岡敬一/朝日出版社刊


歴史的価値大!

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