【アルファブロガーインタビュー】第1回 エログロナンセンスサイト『ザイーガ』パルモ氏

 

 企業が運営しているニュースサイト並にアクセス数を稼ぎ、ネット住民に多大な影響を与えている個人サイトが、ネット上には数多く存在している。そんなカリスマ的な人気を誇る個人サイトやブログの運営者に直撃取材、彼ら彼女らの本音や素顔を暴いて行くのが本企画「アルファブロガーインタビュー」だ。栄えある第1回にご登場頂くのは、エログロナンセンスサイト『ザイーガ』のパルモさん。性転換手術の様子、車同士の衝突事故の瞬間、人体に湧いたウジ虫、様々なシチュエーションでの女性の”手ブラ”姿……、などなど、普通ならちょっと目を背けたくなるような、あるいはシュールなエロスを感じさせる動画や画像が満載な「ザイーガ」だが……。一体どのような人物が運営しているのか、じっくりゆっくり、話を聞いた。

──ご自身とサイトの紹介をお願いします!

パルモ パルモ(♀)です。普段は会社員をやっています。サイトを始めたのは2004年1月。最近の平均アクセス数は1日につき20~25万くらい。1日8~9本、エントリーをアップしています。

──エログロは昔からお好きだったんですか?

パルモ いえいえ、昔は血を見るのも苦手だったんです! 子どもの頃なんて動物が食べれなくて栄養失調になったくらいなんですよ。でも、中学2年生で初潮を迎えてからはまるっきり変わっちゃいました。体が求めるんですよね、血や肉を。そこで一気に草食から完全なる肉食に移り変わりました。

──何故サイトを始めようと?


パルモ とにかく人を驚かせたかったんですよ。アメリカに5年間留学していたことがあって、向こうではネット上でグロいものをたくさん見れたんですね。日本ではまだあまり浸透してなかったから、じゃあ広めちゃおうと。で、ネタを集めるうち、どんどんグロいものに免疫ができて来たんです。潜在的な欲求はあったけど、無意識に封印してたんだと思います。

──更新作業の手順は?

パルモ 会社で仕事の合間に巡回して、ネタを探して、家に帰って更新。1つのエントリーに10分以上かけたらダメって自分ルールがあるので、更新時間は1~2時間くらい。巡回してるのは、表示させるとポップアップで広告が大量に開くような、悪質な海外サイトです(笑)。

──独特なサイトなので、読者の方も変わった方が多いんでしょうか?

パルモ ある意味大人じゃないと深い部分で楽しめないサイトなので、逆に良識的な読者の方が多い気がします。直接嫌がらせを受けたことは一切ありません。一部、毎日妄想日記のような原稿用紙10枚分ぐらいの長文メールを送ってくる方がいましたけど。あとは性器の画像を送って来られたり。でもそれも私にとっては逆に微笑ましかったりしました。実際にお会いできる方は、皆さんすごく素敵な方でしたよ。女性だと可愛い子が多い。

──危険な思いをしたことは?

パルモ ネット関係ではないですよ。でもプライベートな恋愛ではたくさんあります! ヤクザに車で拉致されてボコボコにされたり、道を教えてくれた人の車に乗り込んだら明らかに人気のない山の方向に連れて行かれそうになって、ドアを開けて飛び降りて道路をゴロゴロ転がったり。痴話ゲンカで相手に包丁で刺されたりとか。恋愛にはアグレッシブです! 今世間では婚活が流行ってますが、私の場合は生殖活動が基本なので、”殖活”ですね!

──自身の性的嗜好はサイトに影響していますか?

パルモ サイトで取り上げてるような芸当はちょっとできないですねー。だって痛そうだし命がけなんだもん(笑)。 ただ童貞の子が好き、っていうのはあります。女の子も好きです。男子も女子もみんなでわいわい……なんていうのも大好きです。童貞は初物だからいいですよね! 初めてだから「これがセックスのルールだよ」って、あることないこと教えられるのが楽しい。

──世間には「グロ」をただただ嫌悪する風潮も強いですが

パルモ サイトで出すグロにもルールがあって、虐待や殺人死体といった、私が直感的に拒否反応を示すものは控えるようにしています。自分の中では「虫」はグロではなく、むしろ共存共栄していくべきもの。「体の膿みを出す」といった「ニュル」系も、むしろ医学的な見地も含まれているので「グロ」という意識はありません。「生理的にゾクゾクするけど、その原因がいったいどこから来るのか分からない」と自分が感じるものを取り上げてますが、それは「=グロ」ではない。なかなか共感して貰えないですけどね。

──今後のサイトの展望は?

パルモ サイトは流れのまま続けて行くけど、同ジャンル(海外情報系サイト)の人たちと共同でブログを作れたら、もっと面白いことができるんじゃないかなって思ってます!

(岡島紳士/アイドルゴシップクリッピング

◆ザイーガ

men's Pick Up