『窒息拷問 イラマチオ』

 「自分探し」なんて言葉が流行ったこともあったが、最近では自分だけの性癖を探しているという声をよく聞くようになった。世の中が性に解放的になった証なのだろう。女性の間でも自分がSなのかMなのか知りたいという話題に上ることがあるし、男性からは氾濫するAVの中から自分が本当に興奮できるアイテムを探したいという相談を受けることもある。もし、これを読んでいる読者様の中にもそんなお悩みを持つ方があれば、ぜひ試して貰いたいメーカーがある。なんと、誰もが持つ自分だけの「稀有」を追求することを専門にした新メーカーが9月にスタートしたのだ。その名は『稀有』。こだわりを持つ監督が独自のフェチズムを追求し、精神面のみならずビジュアル面にも熱を注いだ作品のみを発表する、まさに稀有なメーカーなのだ。

 その第一弾がこの作品。高慢なイイ女をコテンパンに懲らしめたいという潜在的S男のためのイラマチオ作品だ。お仕置きされてしまうのは、ギロッポンNO.1キャバクラ嬢のほのかちゃん。ご立腹のほのか嬢は、控室にマネージャー以下、男性従業員全員を土下座させ頭ごなしの罵声をとどろかせキツイ説教をねちねちと聞かせていく。しかし、見かねた1人が彼女に襲いかかり首に手を回すとあっという間に屈服させてしまう。そして、彼女が、さんざん臭い、キタネーと罵った従業員の肉棒を喉奥までつっこみ、反論もできないよう首絞め、イラマチオの2重苦で窒息寸前に追い込んでいくのだ。

 一般の作品ならば、ここで強引にレイプになるのだろうが、それでは稀有な作品にはなりえない。とことんまでイラマチオの美学を追求すべく、連続イラマから始まり、Wイラマ。そして最後は輪姦イラマで締めくくる。強烈な匂いと絶え間ない肉棒責めの末、大量の涎を垂れ流す彼女は、あっという間にみじめな女へと堕ちていく。涙で濃いメイクもはげ落ち、顔はボロボロ。その上、高級なシルクのドレスも気崩れてみすぼらしく、たまに発する声と言ったら「ぐえぇぇ」とガマガエルみたいに醜く喉が鳴る音だけ。もはや嬢王の威厳は皆無。自力で座っていることすらできないようになってしまう。

 今後、『稀有』ではノンジャンルで様々な性癖のこだわりプレイを展開していくとか。今回のイラマにピンとこなかったとしても、まだ性癖探しをあきらめてはいけない。ここで引き下がっては肉食系女子に太刀打ちできませんぞ?
(AV評:文月みほ)


◆メーカー:稀有◆品番:KUR-09001◆時間:80分◆価格:5000円