『お義母を酔わせてどぅするつもり?』松田早紀 他

 「女房酔わせてどぅするつもり?」なんてウイスキーのCMあったねぇ。結婚生活に慣れ、すっかり家族だと思っていた存在がふいに女の顔に戻り、瞳を潤ませ吐息を漏らしたあの顔。あの色っぽい顔に世の旦那は皆胸を弾ませたもの。あの時の女房役の石田ゆり子の顔を思い出しながら、このパッケージを見てほしい。まさに、あの感覚が蘇ってこないか? というわけで、個人的パケ買いシリーズの最新作に選んだのがコレだ。

 本作はオムニバス作品で3人の義母が登場する。それぞれが息子と酒を交わすうちに男女の関係を結んでしまうのだが、酒の力を借りているためか、一般的な近親相姦ドラマに比べて入り込み易く、マニアならずとも引きこまれてしまう内容が特徴だ。

 嫁に逃げられて実家に戻ったダメ息子がやけ酒で酔いつぶれ、それを見た義母が息子可愛さのあまり関係を持ってしまう56歳・熟母編。一人暮らしをしている息子の元に遊びにきた義母が息子と久々に酒を交わすうちにいい雰囲気になって交わってしまう48歳・癒し系ママ編。この2作もなかなかなのだが、やはり一番の見どころはパッケージ写真で登場する30歳の未亡人・松田早紀編だ。

 ひとり息子を持つ男の後妻となった早紀さんだったが、結婚から間もなく夫が他界。次第に酒の力を借りるようになり遂に出会い系サイトにまで手を出してしまう。それを見かねた息子が激怒すると、酔いが醒めた彼女が突然「寂しいのよ!」と息子の胸に飛び込んでいく。そうしてなだれ込むようにはじまっていくセックスの雌くさいこと。近親相姦というドロっと陰湿な匂いは一切せずにひたすら切なく、久々のひと肌に酔いしれていく女の美しさに惹きこまれてしまう。そして、事を終えた2人が酒を酌み交わす場面でひと言。

「うふふ……お義母を酔わせてどぅするつもり?」

 この一言が、ホントに絶妙。セックスをしたことでより雌くささが増した早紀さんの微笑は、あのCMの石田ゆり子とは違った小悪魔な刺激に満ちている。近親相姦作品の認識が変わった1作である。
(AV評:文月みほ)

「お義母さんを酔わせてどうするつもり?」 松田早紀 杉咲ひばり 瀬戸内はるみ「お義母さんを酔わせてどうするつもり?」 松田早紀 杉咲ひばり 瀬戸内はるみ

◆メーカー:ネクストイレブン◆品番:VNDS-2624◆時間:90分◆価格:オープン価格

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