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歴史探訪

「夜這い」にみる歴史的婚前交渉への誤解


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 日本における性の慣習について、最も誤解されているのが、男女交際や婚前交渉に関するものではなかろうか。しばしば、「戦前は男女の交際については厳格で、婚前交渉などもってのほか」という状況が普通であったかのように言う向きがある。

 しかし、そうした状況は、あったとしても都市のごく一部に過ぎず、日本の大部分を占めていた地域では、性に対して非常にオープンであったことが数々の資料によって明らかである。

 まず、「夜這い」という慣習は、広く全国各地で行われていたことが多くの研究者によって明らかとなっている。たとえば、明治時代の植物学者にして民俗学者の南方熊楠は、「今日においても、夜這いを行っていない地方はない」との旨の発言をしている。また、民俗学者・赤松啓介が『夜這いの民俗学』(明石書店)『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』(筑摩書房)『村落共同体と性的規範―夜這い概論』(言叢社)など、多くの研究書をまとめており、また同じく研究者の瀬川清子も、『若者と娘をめぐる民俗』(未来社)などの優れた資料を残している。

 夜這いというと、深夜に無断で民家に押し入り、婦女子をなかばレイプするような行為と思われている向きも一部にあるようだが、諸賢の残した資料を読むと、それが誤りであることがわかる。

 まず、夜這いにはルールが決められており、決して無軌道に行われるものではなかった。ルールは地区によって少しずつ異なるが、複数の地域で見られる傾向としては、「夜這いをかける相手は未婚女性か、あらかじめ決められた既婚女性」「夜這いは自分が住む村落に限る」「夜這いの結果で妊娠したら、両名は結婚する」などがある。

 また、年齢制限が設けられていることが多いが、たいていは男女共に13歳から15歳くらいが多く、遅くとも18歳までには夜這いが許される。そして、夜這いの当事者は若い男女が中心であった。

 さらに、夜這いは男性主導だが、女性にはある程度の拒否権が与えられていたようである。少なくとも、レイプのような状態になったという形跡は、資料には見られない。そもそも、村落共同体のような狭いコミュニティのなかで、レイプなどという暴力行為が容認されていたとは考えにくい。

 それに、地域によっては女性が男性に夜這いをかける慣習も報告されている。例を挙げると、栃木県足利地方、愛知県知多半島、鹿児島県南部などの村落の一部では、女性のほうから男性の自宅に赴くことがあったと資料に報告されている。

 すなわち、かつての日本の地域社会では、心身ともに健康な男女が10代半ばともなれば、セックスについての関心や衝動が起きて当然であり、そうした性的発育を社会が肯定し、地域ぐるみで実践的に教育していたとみることもできよう。実際、村落内で決められた年長者が、夜這いの指導役として若者に同行するケースも珍しくなかったという。そこには、「性的な衝動はスポーツで発散しろ」などというゴマカシは存在しない。

 今日、一部の良識派などが、「戦前までは童貞や処女のままで結婚するのが普通だった」とか、「昔に比べて初体験の年齢が急激に下がった」などと発言するケースを見かけるが、悪い頭で考えた憶測や悪意のある偏見と言わざるを得ないだろう。
(文=橋本玉泉)


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